ギリシャを代表するエクストリーム・メタル・バンド、ロッティング・クライストの3年ぶりのスタジオ・アルバム『儀式』が2月12日に世界同時発売となる。

◆ロッティング・クライスト画像

30年に及ぶキャリアを誇る重鎮による最新作は、暗く重く、そして邪悪に美しく、グロウルからクリーン、合唱、女性コーラスに至る多彩なヴォーカリゼーションを駆使し、悪魔召喚から悪魔祓いまで数々の“儀式”を見事に描写しており、同じくギリシャの重鎮、アフロディテス・チャイルドの名曲「四騎士」をヘヴィに翻案したカヴァーも秀逸だ。ゲストにはパラダイス・ロストのニック・ホームズやサマエルのヴォルフらを迎え、あらゆる音楽を喰らい尽くしメタル・シーンを新たな領域へと導くその後もサウンドは、まさに音楽による“儀式”ともいうべき作品となっている。

また多彩なのはその音楽性だけではない。「世界中の儀式、神話からインスパイアされた」とリーダーのサキスが語る通り、歌詞にはギリシャ語、英語はもちろん、フランス語、ラテン語、ヘブライ語、果てはサンスクリット語までが飛び出す。サマエルのヴォルフ(スイス出身・フランス語担当)、パラダイス・ロストのニック・ホームズ(イギリス出身・英語担当)、ルードラのカシール(シンガポール出身・サンスクリット語担当)という、使用される言語の多様さに呼応するゲスト陣も実に豪華だ。理解できない言語を使用することにより、ヴォーカルは聴く者にとって呪文となり、楽曲はますます儀式となるのだろう。



前作に引き続き、ミックスとマスタリングを手掛けたのはイェンス・ボグレンだ。パラダイス・ロスト、エンスレイヴド、アーチ・エネミー、カタトニアなど、名だたるエクストリーム&ポスト・メタル・バンドのアルバムを手掛け、ゴシック・メタルからブラック・メタルまで、あらゆるスタイルを知り尽くす彼と、一つのジャンルに縛られないロッティング・クライストの相性は完璧とも言えそうだ。とにかくヘヴィ、一方で実にクリアでもあり、一体感と分離性という一見矛盾しているかのような二つの概念を見事に同時に体現する。

日本国内盤にはヴォーカルのサキスとも親交の深い日本のエクストリーム・メタルバンドSIGHの川嶋未来が手がけた詳細な作品解説と歌詞対訳付きブックレットが封入される。同じくエクストリーム・メタル黎明期より活躍してきた川嶋未来による鋭い切り口の解説と、サキス本人との検証を踏まえ訳された多言語による難解な歌詞の日本語歌詞は読み応えも十分だ。

Photo By Ester Segarra

【メンバー】
サキス・トリス(ヴォーカル、ギター)
テミス・トリス(ドラムス)
ヴァン・エイス(ベース)
ジョージ(ギター)

【ゲスト・ミュージシャン】
ヴォルフ(サマエル)
ニック・ホームズ(パラダイス・ロスト)
カシール(ルードラ)ほか

ロッティング・クライスト『儀式』


2016年2月12日発売
【通販限定CD+Tシャツ】5,000円+税
【通常盤CD】2,500円+税
1.我らが神の名において
2.終焉の時
3.主よ来たれ
4.サタンへの連祷 (悪の華)
5.去れよサタン!
6.死
7.雷のごとき声
8.コンクス・オム・パクス
9.神々
10.四騎士
11.勝利か死か(ボーナス・トラック)

◆ロッティング・クライスト『儀式』オフィシャルページ