美空ひばりの青春期を記録した音源が発掘。カフカ『変身』の朗読も

美空ひばりが19歳から21歳までの青春期に出演したラジオ番組や実況録音を収めた、初CD化音源を含む貴重音源集『美空ひばり 青春アワー ～TBSヴィンテージ Jクラシックス～』が、1月27日に発売される。

◆CDジャケット画像

TBSに保管されていた放送音源が見つかり商品化に至ったというこの『美空ひばり 青春アワー ～TBSヴィンテージ J クラシックス～』は、美空ひばりがまぶしく花開いた“青春”に特化した3枚組のCDボックスだ。初CD化音源も多数収録した今作には、今や昭和を代表する歌姫として語られるひばりの、青春期の心情が切々と記録されている。

今回、1956年に国際スタジアムで行われた、美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみの三人娘と、初来日したマンボの王様「ペレス・プラード楽団」による公演も初CD化される。スペイン語と英語で生き生きと歌いこなした、ひばり自身初となる外国楽団との貴重な共演が収められている。

ほかに1958年3月26日、27日に行われた芸能生活10周年を記念した歌舞伎座公演の模様、人気ラジオ番組『美空ひばりアワー』も収録。ここでは京都へ行く汽車の中で読んだというカフカ『変身』の朗読や、幼少時代のエピソードや初めてのハワイ旅行から帰ってきた頃の思い出などを披露している。

歌手であり、役者であり、ひとりの女性であったひばりの、最高に輝いたきらめきと新たな一面が体感できるだろう。

※写真提供TBS