Janne Da Arcのベーシストka-yuのソロプロジェクトDAMIJAWが、自身の誕生日でもある1月21日、TSUTAYA O-EASTで<WELCOME TO DAMILAND>を開催した。

オフィシャルから届いたレポートで、この模様をお伝えする。

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DAMIJAWは、2015年11月に完結した自身3度目の47都道府県ツアー<“Be with You!!!!!”3>で、DAMIJAWとしての活動を止めることを発表。現段階では最後のライブとなった本公演は超満員のファンで埋め尽くされた。

「ようこそ、暗黒のテーマパークへ」というサブタイトルもついていた、いつものライブとは違ったコンセプトをもったこのライブ。まるでDAMIJAWの代表曲「ダーミー城の吸血悪魔」シリーズの世界に入り込んだような演出が、ところどころになされていた。会場に一歩入ると、まさしく「暗黒のテーマパーク」らしいBGMが流れ、壁面に施された特別な装飾には、“DAMILAND”のキャラクターのシルエットが映し出される。開演直前には、そんなキャラクターのアニメーションが注意事項を読み上げるなど、来てくれたファンを楽しませようとするka-yuの思いが、こういうところからも伝わって来た。

定刻から少し過ぎた頃、ゆっくりと客電が落とされると、「ダーミー城の吸血悪魔」を彷彿とさせる映像が流れ、スモークが焚かれる中、ka-yuが正装に赤ネクタイ、その上にマント姿で登場すると、客席からは割れんばかりの歓声が上がる。

暗黒のテーマパーク、ダーミーランドがここに開演、いや開園したのだ。

1曲目を飾ったのはミディアムナンバー「BIRTHDAY~ダミ嬢の憂鬱~」。今回のライブのコンセプトにも合致したこの楽曲では、赤い光に照らされたファンとka-yuが妖しく溶け合うようだった。「渋谷! ここから飛ばしていくぞ!」の言葉のあと、続いては「ダーミー城の吸血悪魔が愛したマリア(泣)」。ここから会場のボルテージは一気に上がる。続く「薔薇の棘」では、客席のすべてが揺れているように頭が振られる。

「今日はここ渋谷、"WELCOME TO DAMILAND"へようこそ!」と軽く挨拶するとそのままの勢いで「wrath」へ。そして激しさを残したまま、DAMIJAWのライブの名物にもなった「ダーミー城の吸血悪魔(笑)」で畳み掛ける。毎回かなりの数のオーディエンスがステージに上がり、DAMIJAWと一緒に頭を振る姿がすさまじい光景を作り上げているこの曲。この<WELCOME TO DAMILAND>では、史上最多人数とも言えるほどのオーディエンスがステージに上がった。

この日も「そこのお前!(ステージに)上がって来い!」とka-yuが指名を続けていたのだが、ファン思いのka-yuは最終的に「上がれる所まで乗せるから、上がりたいヤツは全員上がってこい!」と、ファンの気持ちを汲み、望んでいるすべてのファンをステージに上げたのだ。

足の踏み場もないほど、ファンで埋め尽くされたステージと、それに負けないくらい熱狂的に頭を振る客席。どこがその境界線なのかわからないほどの光景が広がっていた。

他のどこにも存在しない、DAMIJAWにしかない風景を作り上げたあとも、「ダミージョウ♂とダミ嬢♀のラブゲーム~略してダミラブ?~」や「愛しのキャサリン」「W・B・C-ワイルド!ブラザー!キャプテン!-」でファンと一緒に歌ったり、一緒に踊ったりと、これもDAMIJAWとファンにしか作り出せない空間を生んでいた。

「INAZUMA SUMMER×KAMINARI SUMMER」では、この日ならではのサプライズをサポートメンバーが考えていた。通常この曲は、shujiの圧巻のドラムソロから始まり、そのままshujiがファンとの掛け合いの中で曲がスタートするのだが、この日はここでka-yuに内緒で「ハッピーバースデー」の演出に。予想もしてなかったタイミングでのサプライズにka-yuも喜びながら「え? ここ(笑)?」とびっくりした様子。「誕生日にライブだから、どこかでお祝いされるだろうなって正直思ってたけど、ここだとは思わなかった!」と、とびきりの笑顔を見せ、運ばれてきた特製のケーキを嬉しそうにサポートメンバーやお客さんに振る舞うなど、なんともハートフルな時間が流れていた。

ライブ後半戦は、ほとんどがいわゆる”暴れ曲”というラインナップ。「I fear Silence」から「AOBUSA」までの6曲は、「休む暇もない」という言葉よりも「休ませてもらせない」という言葉が合うほど、怒涛の流れとなっていた。最後に披露した「WE WILL BE」では、しっかりとファンへの思いを届け、本編は終了。

アンコールでは、おどろおどろしいSEの中でメンバーが登場し、ka-yuは上手でギターを手にした。DAMIJAWが始まった2010年頃、アンコールでカバー曲を披露することがあったのだが、この日、それをまた見ることができた。ギター・ka-yu、ベース・KENTA、ドラム・Kazuma、そしてボーカル・shujiというパートで続けられてきたカバーの歴史を数々思い出した。それがきっかけで、地方都市でZIGGYの「GLORIA」を森重樹一と一緒に演奏したという奇跡が起きたこともあった。こういうカバーも、DAMIJAWの楽しさを語る上では外せないものなのだが、今回は“暗黒のテーマパーク”ということもあってか、聖飢魔IIの「蝉人形の館」をその世界観をきちんと踏襲したような雰囲気の中で披露し、ファンをまた笑顔にさせていた。

再びアンコールで登場すると、ここでは“事情があって来れなかった人のために歌う曲”「end of the sky・・・~出逢えなかった君へ~」をしっかりと歌い上げた。そのまま「WOW!WOW!WOW!」へ。会場全員と楽しく歌い、このアンコールでka-yuは会場とそして日本全国で応援してくれるファンのことを思っていたように見えた。

そして3度目のアンコールに応えるとka-yuはファンにこう語りかけた。「今までの感謝の気持ちを込めて、この歌を聴いてもらおうと思います。ここにいる人だけではなく、全国の皆に向けこの曲を作りました。最初で最後になるかもしれないけど、聴いてください。新曲です」

DAMIJAWとしては現段階では最後になるライブで、新曲を作ってきたka-yu。いつも「MCとか苦手だから、自分の気持ちを曲とか歌詞にしてる」と言い続けてきたka-yuの最大の愛情表現だった。

「君との時間を 僕は忘れない」で始まり、「ありがとう。愛しているよ」と締めくくられるka-yuの思いが詰まったこの曲には、「Thank You!!!!!」というタイトルが付けられていた。

そして、続いて演奏された「I AM」では、会場中の笑顔と合唱が、なんとも感動的な時間を作ってくれた。この眩しいくらいの光景こそ、ka-yuがファンと共につくってきた絆そのものなのではないだろうか。

エンディングの映像でも、ka-yuは感謝の気持ちを届け、自身3度目の47都道府県ツアー<“Be with You!!!!!”3>のライブDVD&Blu-rayの発売の詳細も告げる。大きな拍手が巻き起こる会場。そしてこのままライブが終わると思いきや、なんとka-yu自ら再び登場。

「お前ら、アンコールかけろや! このまましんみり終わるのはDAMIJAWじゃないだろ! ラストはDAMIJAWらしく暴れて終わりたいと思います!」と「WARNING ~その先は破滅!・・・~」で思い切り暴れる。こうなったら止まらないのがka-yuが愛してやまないDAMIJAWのファンたち。鳴り止まないアンコールにまた登場したka-yuは「はよ帰れや、もう帰っていいよ、1時間以上おしてんねん!」と言いながらも、満面の笑顔。

最後に「ドランケンシュタイン」を披露し、4時間にも及ぶライブが幕を閉じた。

ファンのおかげで、「自分はもっと強くならないといけない。もっと頑張らないといけない」、そう思ったka-yu。彼が次に新たな挑戦のために立ち上がることを、素直に応援し、待ちたいと思う。

そして、この日「47都道府県ツアーのビデオだから、4月7日に発売することにしました!」と言っていたその映像作品は、全51本というDAMIJAW史上最多本数のライブの最終日、11月10日のTSUTAYA O-WESTでのファイナル公演の模様を完全収録したものとなる。特典映像には、ka-yuのインタビューとともにDAMIJAWの5年間を振り返るドキュメンタリー映像も60分に渡って収録され、まさにDAMIJAWの歴史を見ることのできるものになりそうだ。

この日のライブが、「ようこそ、暗黒のテーマパークへ」という世界観を持ったライブでありながら、実はDAMIJAWが、今日までにやってきたことがほぼ全て詰まっていたものになっていたのは、きっとこの映像作品をみることでより明確になるだろう。

大切なファンへの愛。

<DAMIJAW LIVE “WELCOME TO DAMILAND”>にも、その愛を強く感じた。

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◆BARKSライブレポート