UKメタルコア・シーンで最も勢いのあるベリー・トゥモローの4枚目『アースバウンド』がいよいよ1月29日に発売となる。どこを切っても濃厚メタルコア汁が溢れ出てくるド直球な内容だ。メタルファンの期待が高まるなか、フロントマンのダニエル・ウィンター・ベイツに電話インタビューを行った。

◆ベリー・トゥモロー画像

──前作『Runes』は全英ロックチャートで1位、全米ヒートシーカーズチャートでも16位を記録するなど、大きな成功を収めましたね。

ダニエル・ウィンター・ベイツ:前作のチャート結果に関しては、メタルコアっていう特異なジャンルを多くの人が聴いてくれたことはラッキーだったと思う。でも、チャートを意識してコマーシャルな音楽を作ろうなんてことを考えたこともないから、本当に運が良かったとしか言いようがないね(笑)。それよりもメンバーの脱退で不安な中、新メンバーのクリスタンが加入したことで、自分たちはやっぱりメタルコア・バンドなんだっていうことを再認識できた。『RUNES』を一言で表すとしたら“クリスタン・ドーソン”と言ってもいいくらいさ(笑)。



──今作はオープニングの「The Eternal」から勢いを感じるヘヴィな楽曲が続きますが、新作の中から個人的に好きな楽曲はありますか?

ダニエル・ウィンター・ベイツ:「Cemetery」だね。過去最長記録となる俺のグロウルが聴けるからね(笑)。

──最後は徐々にフェイドアウトしていく曲ですね。

ダニエル・ウィンター・ベイツ:そうそう、余韻を残したエンディングにしたかったんだ。「Restless & Cold」も同じくフェイドアウトしていくんだけど、実はオールド・スクールなメタルバンドからインスパイアされている。たとえば昔のメタリカなんてフェイドアウトの曲が多かったりするよね?

──アルバムのタイトルトラック「Earthbound」のMVを2015年11月1日にウェブで公開しましたね。ファンからの反応はいかがですか?

ダニエル・ウィンター・ベイツ:これまでで一番いい反応だね。ヘヴィでファストだし、ブルータルな要素が全て入っている曲だからファンからの文句は一切ないって確信しているよ(笑)


──『アースバウンド』に込めた意味はなんですか?

ダニエル・ウィンター・ベイツ:端的に言うと、俺たちは地球の一市民だってこと。人類は、国境や民族で世界を分断するんじゃなく地球規模で物事を考えられたら世界はもっと良い方向に進むと思う。俺は英国人で君は日本人だけど、地球規模で考えたらそんなこと関係ないよね。俺たちはこの地球に住む同じ人間として今を生きている。新作のタイトルには、もっともっとお互いにリスペクトし合っていくべきなんじゃないかって想いを込めたんだ。

──前作を一言で表すと“クリスタン・ドーソン”と言ってもいいくらいだとありましたが、デビュー作から最新作までの作品を一言で表現するとどんな言葉を選びますか?

ダニエル・ウィンター・ベイツ:まず『Portraits (2009)』は“YOUNG”かな。あの頃の俺たちは子供だった。まだ17歳だったからね!『The Union of Crowns (2012)』は“COME BACK”かな。レーベルもマネージメンントも失ってしまって、バンドを続けていけないかもしれないっていう状態からシーンに復帰することができたんだ。ベリー・トゥモローというバンドを救った作品だよ。『Runes (2014)』はやっぱり“クリスタン・ドーソン”だね。新ギタリストとして彼が加入したことで大きく自分たちは変わったとおもう。メタルコア界隈のバンドからもっと大きなフィールドに出てメタルバンドにステップ・アップすることができたアルバムなんだ。最新作の『アースバウンド』は…そうだな。“HEAVY”だね!これまでの作品と比べても断トツでヘヴィな作品だし、ライブでサークルピットができるような曲がたくさん収められている。サウンドも年齢を重ねていることもあって成熟してきているよ。さらにヘヴィなだけじゃなくメロディも重視しているところが俺たちらしい成長だよね。

──今作を作るうえで一番苦労した点は?

ダニエル・ウィンター・ベイツ:それが思い浮かばないんだよ(笑)。一番苦労しているのは、アルバムが完成してからリリースされるまでの今の期間だね。自分たちの手元には完成した音源があるのにみんなに聴かせることができないっていうこの時間がつらいよ、根比べしている気分になる(笑)。早くリリースされて、みんなに聴いて欲しいって心からおもっているよ。

──これまでバンドとして2度の来日を果たしていますね?

ダニエル・ウィンター・ベイツ:バンドとしては2回来日しているよ。個人的にはNew Found Gloryのスタッフとしても来日しているんだ。

──New Found Gloryのスタッフとして?

ダニエル・ウィンター・ベイツ:そうだよ、しかもドラムテックとしてね。あれはSum 41が出たときだから2012年<パンクスプリング>のときじゃないかな。かなり大きなフェスティバルだったよ。なかなかクレイジーな話だろ(笑)? 実は、元々ドラマーだったんだ。あるときPapa Roachのパフォーマンスを観て、ジャコビー・シャディックスみたいなフロントマンになりたい!って思うようになって今に至るわけさ。

──ベリー・トゥモローの作品は、デビュー作から最新作までの全てが日本盤としてリリースされています。これは昨今、日本の洋楽シーンではとてもレアなことですよ。

ダニエル・ウィンター・ベイツ:本当にうれしいことだよ。だから、ファンのためにも是非とも次回はヘッドライン・ショウでのツアーを実現させなきゃいけないって心から思っているんだ。それを実現させるためにも是非『アースバウンド』を聴いてサポートしてほしい!また必ず日本に行くから待っていてくれ!

USメタルコア・シーン最高峰、Killswitch Engageが今春に新作を発表する2016年はメタルコア・シーンが賑やかになりそうだ。近い将来、UKメタルコア・シーンを背負って立つ存在になるベリー・トゥモロー。4作目『アースバウンド』は日本でもさらに多くのファンを獲得する契機となる決定的作品になるだろう。

文:澤田修
Photo By Tom Barnes

【メンバー】
ダニエル・ウィンター・ベイツ(ヴォーカル)
ダヴィド・ウィンター・ベイツ(ベース)
ジェイソン・キャメロン(ヴォーカル/ギター)
アダム・ジャクソン(ドラムス)
クリスタン・ドーソン(ギター)

『アースバウンド』ベリー・トゥモロー

2016年1月29日発売
【通販限定CD+Tシャツ】5,000円+税
【通常盤CD】2,300円+税
01.ジ・エターナル
02.ラスト・ライト
03.アースバウンド
04.ザ・バーデン
05.セメタリー
06.レストレス&コールド
07.301
08.メモリーズ
09.フォー・アス
10.ブラッドライン

◆ベリー・トゥモロー『アースバウンド』オフィシャルページ