【レポ&インタビュー】LIPHLICH、全国ツアー開幕「永遠を誓うように、続けなくてはいけない」

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久我は、「次にお送りしたい曲は、すごく、多分僕らにとって大事な曲になるんだろうなって思ってます」と前置きをし、今回のツアーとアルバムのテーマとなった“ウロボロス”という蛇には、破壊と創造や永続性、無限ループなどの意味が込められていると説明。そして、「これからもLIPHLICHが永遠に続いていってほしいという願いを込めて作った曲です」と万感の思いを込めた「リインカーネーション」を歌い上げる。ミラーボールがキラキラと回り、ギターが歌い、温かいメロディが響きわたる会場は、まるで天使が舞い降りてきたような多幸感でいっぱいに溢れた。続けて「そしてこの繰り返しから、僕らLIPHLICHの永遠のショーは決して辞められません。辞めることもありません。辞めたくないし、辞められないし。永遠を誓うように、続けなくてはいけない。「SHOW MUST GO ON」!」とタイトルコール。これからも目標を叶えてはまた新たな目標に向かっていくという、彼らの活動の礎となるであろう<次に喰らうは僕らの夢>という歌詞を叩きつけた。

一転、陽気なBGMが流れると「僕たちの新しい曲を12曲お届けしましたがいかがでしょうか?」と、アルバム収録曲を全て披露したことを伝え、ここで改めて新加入した小林の紹介へ。小林は「僕は今までLIPHLICHの後輩としてすごく近くでLIPHLICHを見てきました。しかし、今日から正式メンバーです。ガツガツした前の3人に僕は負けたくありません! 僕が入ってもっとLIPHLICHをかっこよくします! かっこよくなります!」と堂々と宣言すると大きな拍手が沸き起こった。



久我は、リリース前の新曲ばかりのセットリストだったので、戸惑ったのではないか?とファンを気遣ったあと、「ここからはライブらしく気持ちのいい曲で楽しんでいきたいと思います!」と定番曲でもあるアメリカンなロックナンバー「SEX PUPPET ROCK’N’ DOLL」、ダンサブルな「グロリアバンブー」と、アップテンポな楽曲を4曲続けてパフォーマンス。メンバー、ファン共に緊張感がほぐれた様子で、本来の彼らの持つ一体感のある大暴れのステージで本編を締めくくった。

アンコールでまず登場したのは進藤だ。ワンマンライブの定番となりつつある、彼のショーは今日もキレッキレ。この5分間のためだけに、5枚重ね着をしていたと話す彼のショーに懸ける熱意は本物であり、ポップな洋楽に合わせて、一枚ずつ衣装を脱ぎ散らかしては幸せそうに踊るという不思議な空間で会場を魅了した。

その後、新衣装でメンバー全員が再登場し、「ウロボロス」と「SHOW MUST GO ON」を披露。本来のセットリストであればここで終演のはずだったのだが、ダブルアンコールに応えて、1曲目に演奏した「夜間避行」でツアー初日公演は幕を閉じた。

歌詞を変えて歌われたこの「夜間避行」に込められた想いは、きっと届くはずだと信じている。



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