【レポ&インタビュー】LIPHLICH、全国ツアー開幕「永遠を誓うように、続けなくてはいけない」

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──1曲目の「夜間避行」が4分44秒で終わったところがすごく印象的だったんですけど、事前に公開していたワンマン予告ムービーでもカウントダウンが“4”で止まっていましたよね。“4”っていうのは、LIPHLICHメンバーの数の4っていう意味だったんでしょうか?

久我:あれはですね、元々「夜間避行」ってCDで流しても4分44秒で止まるように作ってあるんですよ。“どこまでも飛んで行く”っていうこの曲の歌詞はちょっとだけ死を匂わせるようなものになっていて。歌の話になっちゃうんだけど、死と永遠は隣り合わせなので、そういう意味もあって曲自体が4分44秒になってるんです。去年、LIPHLICHはやれること全部やっちゃってて刺激に飢えてたっていうのかな。ツアー初日のテーマが“破壊と創造”なんですけど、作品としてゼロから新しい物を創りあげたいっていうのがあったんです。4分44秒という時間で、ここで一旦「はい、死にました。ここからまた創造が始まりますよ」っていうツアーの一本目としてのコンセプトを表現しました。

──赤い照明が付いているだけで、動かなくて、異質というか異様な雰囲気で。語弊があるかもしれないんですけど、お葬式みたいだなって思ったんですよ。

久我:はいはい。

──ここでLIPHLICHが一度死ぬっていうことなのかなあって思いながら見ていました。

久我:すごく誤解されたくないのが、タイミング的にもあるけど、丸ちゃん(前ドラマー・丸山)が直前で辞めちゃって。元からね、前のツアーをやってた10月とかもっと前から、“このぐらいの時期から始まって”みたいなのを全部考えてたんですよ。元から考えてたことなんだけど、12月15日に(丸山が)辞めちゃったから、これやると変に思われるな、誤解されるよなっていうのが頭の中にあって。やっぱりこの演出辞めようかなって最初すごく悩んだんですけど、そうするともうせっかく決めた作品とツアーの意義自体がもう無くなって別物になってよくわかんなくなっちゃうんで、誤解を恐れずに…されてもしょうがないかもしれないけど、やろうっていうことでやったんですよね。

──死んだところから始まって、ラストに同じ曲でまた生き返ったっていうんですかね。今回のツアーのテーマになってるんだなって納得できました。

久我:図らずもそうなって、ドラマチックでしたね。

──うん、良かったです。小林さんは、ライブ中のMCで「今まで後輩としてLIPHLICHを見ていた」と仰っていましたが、先輩のバンドに加入するということに関して、葛藤…じゃないですけど何かありましたか?

小林:ずっと後輩として(LIPHLICHを)見ていて、すごく尊敬をしていたんですね。いろんなタイミングが重なって最初サポートをすることになって。僕はLIPHLICHのことがほんとに好きだったんで、加入となったときはほんと嬉しかったですし、入りたかったですしね。最初の方は先輩・後輩みたいな感じで気を遣ってたとこもあったんですけど、ほかのメンバーからの一言とかですぐにそれが無くなって。ガツガツと僕が入ってLIPHLICHをかっこよくしようというように、すぐ切り替えられましたね。

──一緒に演奏している姿を今日初めて拝見したんですけど、馴染んでいたというか、MCのときもツッコミ役っていうんですかね?

小林:今日ツッコんでましたっけ!?(笑)

──シャキっとした感じというか、違う色が出たっていうか。

小林:ああ、ほんとですか。そういう面でも、このバンドで自分を出し惜しみなく出していこうって。出せる場であるし、出さなければいけないと思っています。

──ありがとうございます。

進藤:ショーの話とか大丈夫?

──あ、聞きます。

久我&新井:それは大丈夫。

久我:「ショーすごかったです。」これで締めでいいです。

進藤:わたしほんとがんばったと思うわ!

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