【2016年グラミー特集】バリー・マニロウ「どうせ今年もトニー・ベネットには勝てないよ（笑）」

今年のグラミー賞授賞式を心待ちにしているバリー・マニロウだが、自分が受賞するとは考えていないようだ。

「哀しみのマンディ」や「コパカバーナ」など数多くのヒット曲を持つ米ポップ界のスーパースター、バリー・マニロウ。近年は極秘同性婚や整 形疑惑などで度々マスコミを騒がせているが、本業の方は順調そのものだ。72歳の現在もコンサートでは昔と変わらぬ澄んだ歌声で聴衆を沸かせ、一昨年リ リースしたアルバム『マイ・ドリーム・デュエッツ』は今は亡き有名歌手たちとのデュエットというユニークな企画が受けて、米ビルボードのアルバムチャート で初登場4位を記録。そしてこのアルバムは、第58回グラミー賞で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバムにノミネートされたのである。

「今回のノミネートは大きなサプライズだったよ。でもこのアルバムはとても特別な作品だと思っていたんだ。技術の進歩の賜物だね。エンジニアたちは僕が（今は亡き）アンディ・ウィリアムスと同じ部屋に立って歌っているように仕上げてくれた。本当に凄いよね」

しかしバリーは、自分がグラミー賞を受賞するとは思っていないらしい。

「もちろん僕はトニー・ベネットには勝てないよ（笑）」


バリーがこう言うのには訳がある。実はバリーは昨年の第57回グラミー賞でも今回と同じ部門でノミネートされていたが、受賞したのはレディー・ガガとの共作アルバムが評価されたトニー・ベネット。そして今年もトニーはバリーと同部門でノミネートされているのだ。

「みんなトニーには負けちゃうよ。だって彼のアルバム（『ザ・シルバー・ライニングーザ・ソング・オブ・ジェローム・カーン』）は本当に素晴らしいからね。でも僕は、グラミー賞の結果がどうであろうと、僕のアルバムを心から誇りに思うよ」

72歳のバリー・マニロウと89歳のトニー・ベネットの対決の行方はいかに？こちらも見どころだ。

写真：Getty Images


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