植田真梨恵が本日2月13日(土)、東京キネマ倶楽部にてピアノワンマンツアー<植田真梨恵Live of Lazward Piano "Old-fashioned.">のファイナル公演を開催した。

◆植田真梨恵 画像

1月16日に故郷・福岡よりスタートした同ツアーは植田とサポートピアノ西村広文の二人だけで廻るもの。2013年より毎年新年のこの時期に開催され、今年で4度目の開催となる。追加公演を合わせると7都市10公演。植田真梨恵史上最大規模で行われた2016年のピアノワンマンツアーは追加公演の横浜公演を残し、SOLD- OUTとなった東京キネマ倶楽部で最終日を迎えた。


静かに流れるチェロの音がフェイドアウトし、植田の登場を待ち構え静まり返る客席に、打ち寄せる波の音が深く響き出す。深い海に包み込まれるかのような感覚の中、ステージに登場した植田の姿に大きな拍手が沸き起こった。真暗なステージに、きらきらとしながらもどこか懐かしいようなピアノの音色が流れ出すと、<Lazward Piano>ツアーの一曲目を飾るのは「さよならのかわりに記憶を消した」だ。物語を紡ぐような切なく悲しいバラードで観客をぐっと引き込み、続く「優しい悪魔」では優しく噛み付くように、そっと各々の心に痕を残していく。

短いMCを挟み、ライブでの演奏が稀な「流れ星」でより深く痕跡を残したかと思うと、「1・2・3・4!」の掛け声とともに、アコギとピアノが絡み付く様に交わる「スメル」へ。そして音と音が突き放すようにぶつかる「心と体」で会場の空気を一変させた。ベース、ドラムのいないステージ。ピアノとアコギのみでうねるようなリズムとダイナミクスを生み出す二人に激しく感情が揺さぶられ、客席も息をのんでその姿に見入っているようだった。


「改めまして皆さんこんばんは! 元気ですかー! よく来ましたね(笑)。どうもありがとうございます! <植田真梨恵Live of Lazward Piano "Old-fashioned.">、いよいよファイナルとなりました! 早かった、本当に早かった! 東京キネマ倶楽部でこのツアーは一応終わってしまうのです。皆さんも余すところなく楽しんでいってくださいね。私も楽しんでいこうと思います!」──植田真梨恵

このMCに笑顔がこぼれ、会場が和んだところで「サファイアー!!!」という叫び声を合図に、インディーズ1stシングル「心/S/サ」から「サファイア」へ。全身を使って飛び跳ねながら弾き出されるピアノに合わせ、振り絞るように歌う植田。会場とのコール&レスポンスや、ステージ脇に備えられたサブステージで歌うなど、じっとできないぐらい楽しげな様子の彼女に、見ている側も嬉しい気持ちが込み上げる。

「せーの!」という大きな声に続いて、さらにテンポを上げて「FRIDAY」「よるのさんぽ」へ。まるで転がるようなスピードに乗せて手拍子が鳴り響く。軽やかに感情豊かに歌い上げると、跳ねるようなリズムの「ハイリゲンシュタットの遺書」、続く「アリス」では時に淡々と、「ペースト」では揺るがない強さを感じさせる歌声で観客を魅了した。


ライブも中盤、「ノスタルジックな風景にとらわれている」というMCに続いて「昔の話」、透明感溢れる「クリア」は何物も吹っ切ったように清々しい。曲に合わせて自由自在に声や音を操り、時に包み込むように時に突き刺すように心へ届けられる曲の数々に、会場もじっと耳を傾けていた。

「今現在の私の夢は、本当に自分の中に抱えていることから切り取って、それがまず形に、歌になることが大事だなと思っています。曲を書き始めた頃の私は、何を曲にしたらいいのか全然わからずに、日常の中にあったぎりぎりの、本当に忘れてしまいそうなことも曲に書いてみたらと思い、日々ピリピリと過ごしていたことを思い出します。私が今から歌う曲を作ったのは18歳の頃です。当時の気持ちを細部まで全部思い出すことは今となってはとても難しいことですけど、18歳当時の心の悲しみを思い出して歌おうと思います」──植田真梨恵

澄んだピアノの音色に合わせて呟くように歌い出した植田。言い表せない心の不安を曲に乗せた「ソロジー」は、1月20日にリリースされたニューシングル「スペクタクル」のカップリングナンバーだ。歌声もピアノの音色も優しく温かいのに、時折トゲを刺されるような感覚を覚える中、同じく「スペクタクル」のカップリング曲「カレンダーの13月」へ。架空の“13月”に、永遠となった思い出を重ね合わせたバラードは、“頁がない 頁がない 頁がない”と繰り返される言葉に切なさが募る一曲。植田のやるせない歌声に、演奏後会場からは惜しみない拍手が送られた。


「今から歌うのは、私自身、本当に前なんか向けないかもしれないと思ったことがあったのですが、日々は目まぐるしく過ぎてゆく中で、お天気のようにそれを受け入れていくしかないんだなと実感し作った曲になります。皆さんもそういうことを受けとめて、前に進めるといいなと思っています。今日こんなに沢山の皆さんに来ていただき、本当にありがとうございました!」──植田真梨恵

本編ラストに演奏されたのはニューシングルより「スペクタクル」だった。自身を鼓舞するかのように力強く、声の限りに思いをぶつける植田。真剣な眼差しで客席を見つめ、一言一言大切に言葉を届けていくと、最後まで変わらぬ勢いを持って曲を締めくくった。

鳴り止まないアンコールの拍手に迎えられて、ピアノ西村広文との長めのMCを挟んだ後、アンコール一曲目に披露したのは3rdシングル「わかんないのはいやだ」。吹き抜ける風のような疾走感を伴って一気に駆け抜け、手拍子が鳴り響く中、「ありがとう」と囁くように一言挨拶した後、ゆっくりと互いの顔を見合わせて曲を締めくくった。

「色々と変わっていくこともありますが、皆さんの中の変わらないもの、大切にしたいものをちゃんと持ったままで、ずっと夢を見ていられますように。今日は皆さん来てくださって本当にありがとうございました!」──植田真梨恵

最後は、優しいピアノの音色、愛する人を思う日々を歌った「愛おしい今日」だ。“決まった運命なんか無い”“決まった明日なんか来ない”“愛に保証なんかいらない”──毎日を懸命に生きようとする人の姿を艶やかな歌声に乗せて客席へ。ピアノワンマンライブにふさわしい植田の魅力が最大限に引き出された楽曲をラストナンバーに、ツアーファイナルが終了した。


<植田真梨恵Live of Lazward Piano "Old-fashioned.">は、自身最大規模のツアーであることに加え、故郷の福岡を含めて初めてピアノワンマンツアーで訪れることができた土地や、中央公会堂という歴史的建造物での開催など、シンガーとしての歴史の中で一つの区切りを迎えたライブとなった。ピアノワンマンツアーを終えたばかりの植田だが、2月20日(土)には追加公演となる<植田真梨恵Live of Lazward Piano "Old-fashioned. "Special Edition!>をMotion Blue yokohamaにて開催する。

さらには4月3日(日)、Billboard Live OSAKAにて<植田真梨恵Live of Lazward Piano「カレンダーの13月 again」>と題したスペシャルライブが開催されることも決定している。2013年1月に初めて行われたピアノワンマンライブ<カレンダーの13月>では、20分を超える幻の楽曲『カレンダーの12か月たち』を演奏。同曲が一夜限りのスペシャルライブで再演される。ピアノワンマンツアーの原点とも言えるステージをお楽しみに。

撮影◎竹谷さくら


■<植田真梨恵Live of Lazward Piano "Old-fashioned. "Special Edition!>

■2016.2.20 (土) 神奈川・Motion Blue yokohama【追加公演】
1st Stage OPEN 15:15 / START 16:30
2nd Stage OPEN 18:15 / START 19:30
(問)Motion Blue yokohama 045-226-1919(10:00~22:00)

TICKET:\5,000(税込/全自由席/整理番号付)
BOX席 ¥20,000+シート・チャージ ¥5,000(4名様までご利用可能)
飲食代別。お一人様一品以上のご注文をお願い致します。飲食代はお帰りの際にレジにてご精算ください。
小学生以上18歳未満のお客様は、保護者の方が同伴の上、1stステージのみご入店頂けます。
会場電話予約受付TEL:045-226-1919(受付時間11:00-22:00)

■<植田真梨恵Live of Lazward Piano「カレンダーの13月 again」>

■2016.4.3 (日) Billboard Live OSAKA
1st Stage:OPEN 15:30 / START 16:30
2nd Stage:OPEN 18:30 / START 19:30
※完全入れ替え制
サービスエリア BOX席(指定席) 5,000円(税込)+要指定料
サービスエリア 自由席(整理番号順) 5,000円(税込)
カジュアル席 4,000円(税込)*1ドリンク付
一般発売 2/11 (木・祝) AM11:00~
http://uedamarie.com/

■LIVE DVD『UTAUTAU vol.2』

2016年4月6日(水)発売
GZBA-8028,8029(二枚組) / \4,500+税
・完全ノーカット二枚組
・舞台裏に迫るツアードキュメント&インタビュー収録
<DISC 1>植田真梨恵LIVE TOUR UTAUTAU vol.2 - 2015.10.3 TSUTAYA O-EAST
<DISC 2>ENCORE, TOUR DOCUMENT & INTERVIEW
01.彼に守ってほしい10のこと
02.ナビゲーション
03.カーテンの刺繍
04.hanamoge
05.FRIDAY
06.SHEEP SKIN
07.ハイリゲンシュタットの遺書
08.きえるみたい
09.クリア
10.ザクロの実
11.おおかみ少年
12.愛おしい今日
13.飛び込め
14.壊して
15.メリーゴーランド
16.心と体
17.RRRRR
18.サファイア!
19.中華街へ行きましょう
20.カルカテレパシー
21.世界の終わり
EN1.変革の気、蜂蜜の夕陽
EN2.わかんないのはいやだ

◆植田真梨恵 オフィシャルサイト
◆植田真梨恵 オフィシャルYouTubeチャンネル