【ライブレポート】逢瀬アキラ、主催イベントでヤバすぎエロゲトーク

祝日の2月11日、渋谷スターラウンジで、逢瀬アキラの主催イベント＜逢瀬アキラちゃん超！ヤリたい放題冬祭!!! 寒さ知らずの全裸夜会！／(^o^)＼『今日ぐらいは…その…く！くっついてあげててもいいんだからねっ！////』＞が開催された。これは、2.5次元ロックアーティストとして躍進する逢瀬アキラが、自身のライブに加え2次元方向のゲストを招き、コアなトークやセッションとを合わせるといった独自色の強いイベントだ。その模様を（書ける範囲で）ここにレポートする。

真っ赤に染まった満員の会場内にモノマネお笑い芸人「ぬまっち」によるシャア・アズナブル風の出演者紹介ナレーションが響き渡るところからこの日のイベントはスタートした。トップバッターは、2月26日に1stアルバムをリリースする声優の上田朱音。ポップセンス抜群のアルバム収録曲を歌い、「Splash!」ではアキラとのコラボも披露し、会場も全力でそれに応える。また、業界裏話も盛り込んだ声優らしいMCで会場を湧かせ、その暖かな雰囲気で場内を包んだ。




次に登場したのはこれまでも幾度か逢瀬アキラとステージを共にしてきた声優・民安ともえ。登場と共に会場内を一気に“民安色”に染めてしまうところはやはりさすがだ。これまで民安★ROCKでステージ経験してきただけのことはある。彼女の独特な声質を活かしたポップな楽曲と軽妙なトークで、一曲目の「ネズミが1番」から会場の空気をグングンと作っていく。それに合わせて観客のテンションは上昇し、ラストの「抱っこしてぎゅっ！」まで、会場全体が一体となってライブを楽しんでいた。




そしていよいよ逢瀬アキラの登場である。彼女のステージは「東京シュルレアリズム」で幕を開けた。アキラ帝国、赤い彗星軍の熱気は一気に最高潮へ。2曲目は「Ms. Amyは夢遊病」。その切なさと激しさ、そしてそこに乗った彼女の歌声と思いが重なり、圧倒的な音圧が身体全体を包み込む圧巻のパフォーマンスだった。その後も客席に一切猶予を与えず「GALE」「夢の中でしか笑えない」と熱く、狂おしく、一気にたたみかけるアキラ。そう、こんな逢瀬アキラを待っていたんだ。凄いの一言である。簡単なMCをはさみ、「CAMEL」の優しい雰囲気に肩を揺らしていた客席、その観客に次に見舞ったのはデビュー曲でもあるハードナンバー「BIND」。アキラの「まだまだいけるかー！」の煽りからスタートした演奏に会場は瞬間沸騰する。目つきまでもが変わり、腕を振り上げ、ステージ狭しと駆け回るアキラに会場内のボルテージはさらにヒートアップし、スターラウンジが大きく揺れる。一転、間髪入れずに演じたポップナンバー「Kiss me Darlin' ♡ Love me Darlin'」で、会場は激しくも笑顔いっぱいの空間となった。そして最後のMCへ。


「初めて東京に来たころ、お客さんなんて殆んどいなかった。来てても知り合いが数人程度。そんな中ずっと自分を信じてやってきました。でも今、アキラ帝国がこんなにたくさん集まってくれる。歌い続けててよかったなって思います。本当にありがとう！」

大きな拍手と声援の会場に、「最後の曲、もう会えない大切な人のいる空に、一緒に届けられたらいいなって思います。ORANGE。」と語り、思いを胸に熱唱するアキラ。涙を誘うその歌声は会場、そして彼女の言う空に響き渡っていた。まさにドラマティックの一言につきるステージを見せつけてくれた逢瀬アキラに惜しみない歓声と拍手が贈られたまま彼女はステージを後にした。



かと思いきや、スクリーンに何やら映像が映し出される。『懇親会』という嘘の名目で秋葉原まで呼び出されたアキラが、街行く人々とジャンケンをしながら自身のプロモーションをさせられるというガチンコドキュメンタリー（？）映像である。その場で思いついた無理難題を言い放つ鬼ディレクターのわがまま勝手な指示に「マジすか？！」を連発しながら悪戦苦闘する逢瀬アキラの姿に会場は笑いの渦、とともに何故か「がんばれー！」と応援の声も。ジャンケンが圧倒的に弱すぎることも露呈し、最後におまけしてもらいながらなんとか課題をクリアした場面で映像は終了。

場内に笑いの余韻を残しながら間髪を入れずにSEが流れ始まった「民安×アキラの！熱血エロゲ部ガチ猛者！」第二弾は、様々な美少女が描かれた大量のアキラ私物の抱き枕やタペストリーに囲まれながら繰り広げられる民安とアキラのトークコーナー、今回は上田朱音も加わって3人でのトークだ。内容はタイトルから想像できる通り18禁のため、ここでは割愛せざる終えないが、3人のアニメやエロゲ（いわゆる“ギャルゲーム”）へのディープな思いと愛（？）、ここでしか聞けそうにない様々なトークが炸裂していた。18歳以上の方はぜひ次回の開催を楽しみにして欲しい。「こんなことをライブハウスでやっていいの？、やっちゃえー！」と言わんばかりの内容である。そしてイベントの最後に、「ガチャガチャきゅ～と・ふぃぎゅ@メイト」と民安ともえの「メイドさんスーパーライブ！！」を、会場全体で歌い踊って、この日のイベントは幕を閉じた。



今回のイベントは、ロックステージと声優とのコラボレーションという、逢瀬アキラの「2.5次元」という面が凝縮され、彼女達が織りなすディープでコアな世界が十二分に発揮されていた。その逢瀬アキラは、5月1日、自身の誕生日に合わせ初のワンマンライブを行う。「2.5次元ロックアーティスト」として邁進している彼女だがワンマンではおそらく、「ロックアーティスト」としての生き様、そして彼女自身を、ありのままにぶつけてくるのではないだろうか。逢瀬アキラは、自分だけのステージにどんな想いを馳せているのか。様々な経験と引き出しを持つ彼女がどんな世界を見せてくれるのか、期待したいし、その目で見届けて欲しい。逢瀬アキラ、やはりタダ者ではない。




◆逢瀬アキラ・オフィシャルサイト