VALSHEとminatoによる兄妹ロックデュオ“ViCTiM”が2月24日、ダブルAサイドシングル「ゼロサム・ゲーム/ノン・ゼロサム・ゲーム」をリリースする。このプロジェクトは、2015年10月のデビュー5周年ツアーファイナルでVALSHEとしての活動にいったんピリオドを打ち、コンポーザー/プロデューサーであるminato(2015年にトゥライ名義のソロアルバムを発表)とViCTiMを始動させることを発表、ファンを驚かせたところからスタートした。そのユニット名の意図やこれまでとイメージが異なるヴィジュアルなど、さまざまな憶測が吹き荒れるなか、ついにその全貌が明かされる。

◆「ゼロサム・ゲーム/ノン・ゼロサム・ゲーム」MV Short ver.

すでに「ゼロサム・ゲーム/ノン・ゼロサム・ゲーム」ミュージックビデオのShort ver.が公開されているが、2人のヴォーカリストが火花を散らすようなかけあいは超スリリングだ。ViCTiMの誕生のいきさつから今後の展望まで、たっぷり語ってもらったロングインタビューをお届けする。2人の息の合ったトークは自身初2ショットインタビューとは思いがたい結束力に溢れ、トリッキーだが王道を突き進む彼らの、今後がますます楽しみなものとなった。

   ◆   ◆   ◆

■「ジツロク・クモノイト」の作詞がViCTiM名義だったんですが
■そこで実は伏線をはっていたんです(笑)──VALSHE

──ついにViCTiMが始動しますが、ユニットを組もうと思ったのはいつ頃なんですか?

minato:ずいぶん前から一緒にやりたいという願望はあったんですよ。

VALSHE:minatoはVALSHEのプロデューサーでもあり、毎作コーラスでも参加してもらっていたので、声の相性がいいことは昔から感じていたんです。余談ですけど、カラオケでデュエットしたこともあるし。

minato:ありますあります(笑)。

VALSHE:っていうところでも楽しかったので、雑談している時に「2人で何かできたら面白いね」っていう話は出ていたんですね。で、minatoもトゥライとして初のアルバムを作ったし、自分もデビュー5周年の集大成となるツアーがあったので、いろいろなことを整えた上で、VALSHEのツアーファイナルで発表したんです。

minato:ちょうどタイミングが合ったところでね。VALSHEの「ジツロク・クモノイト」(2015年発売3rdミニアルバム収録曲)の作詞がViCTiM名義だったんですが、そこで実は伏線をはっていたんです(笑)。

──その頃には、すでにViCTiMの構想があったという。

VALSHE:そうです。いつもだったらリリース後にネタバラシをしていたんですが、ViCTiMについてはこちらからアナウンスすることは一切なく。「いつかやりたいね」って話をしたのは、だいたい1年前ですね。

minato:そうですね、計画して準備し始めたのは。ただ世界観を固めたのは曲ができてからなので、そういう意味ではわりと最近です。

──「2人でやるならこうしたいよね」って話していたことがViCTiMというユニット名に繋がったんですか?

VALSHE:こういう音楽にしたいとか、こういう世界観にしたいっていうのは、初めは具体的にはなかったよね。

minato:そこを最初からガッツリ決めるというよりも、2人で何かやってみたいというところからスタートしているので。今までと全く違うものを生み出そうというよりは2人の個性をくっつけてやってみるのがいちばん面白いんじゃないかなと。あとはヴォーカルのかけあいですね。

──ヴォーカリスト同士だから出来ることを。

minato:そうですね。交互に歌ってみたり、ハモってみたりできる曲がいいねっていうところから始まって。

VALSHE:視覚的なところで言うと、せっかくユニットなんだからVALSHEとしての5年間の下地があった上で、やってこなかったことや出来なかったことをやってみたかったんですね。同じくminatoにしてもトゥライとして活動する時には見えない顔をViCTiMでは見せたかったし、サウンドプロデュースのminatoとヴィジュアルプロデュースのVALSHEのバランスをうまくとって表現できればなと。

▲VALSHE

──ViCTiMの名前の由来というのは?

minato:それは単純で、“VALSHE”の“V”が最初に来てminatoの“M”で終わる単語の中から絞り込んだんですよ。

VALSHE:自分たちがどういうことを発信したいのか、すり合わせた上でいちばん適した言葉を選んで。

minato:ぼやけながらも方向性は見えていたので多少、ネガティブな言葉のほうが深読みできるし、ハマりがいいよねって。語感にもこだわりました。ちなみにロゴはVALSHEのお手製です(笑)。

──そうなんですね。意味的には“犠牲者”?

VALSHE:そうです。ViCTiMっていう名前を発表した時に、“ViCTiMは2人のことを指しているのか?”“ファンのことを指しているのか?”“じゃあ、加害者は誰なんだ?”って、いろいろな憶測が飛び交ったんです。で、そこは期待していたところでもあった。その全貌が楽曲やミュージックビデオから少しずつ見えてくるんじゃないかと思います。

minato:聴いていただけたら曲もかなり新鮮だと思います。今回はダブルAサイドシングルという形をとっているんですが、「ゼロサム・ゲーム」のほうは僕が作曲で作詞がVALSHE。これはVALSHE作品のいつもの形態ですが、一方の「ノン・ゼロサム・ゲーム」は作詞作曲がViCTiM名義の共作になっていて、初の試みですね。

▲<VALSHE LIVE TOUR 2015>ファイナル公演時発表ViCTiM PHOTO

──VALSHEさんのツアーファイナルで最初にViCTiMのアーティスト写真を見た時にはダークファンタジー的な世界観で、マニアックなことをやるのかなと勝手にイメージしていました。

minato:「ゼロサム・ゲーム」は僕らにしてはマニアックなことをやっているんですよ。

VALSHE:そうだね。まずヴィジュアルがティザー映像と共に公開されたので、どんな音楽をやるのかわからない状態でみんながイメージを膨らませている期間があった。いざリリースされた時に、明るくてライトな曲っていうのだけは避けようって言ってて(笑)。

minato:そうそう。そこはしっかりサウンドとヴィジュアルが合致したものをやろうって。もともと、ちょっとノイジーなものをやりたいっていう気持ちがあったんですよ。その対比として「ノン・ゼロサム・ゲーム」を作ったので。

◆インタビュー(2)へ