【音楽ギョーカイ片隅コラム】Vo.31「音楽ギョーカイを目指す乙女たちへ」

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今日はひな祭りですね。実家の押入れには大層長い間、眠りについていただいている私のお雛様たちを思い出しては毎年心苦しくなります。今日は女の子のお祝いの日なので、一参考例としてこれまでの音楽ギョーカイでの自身の働き方について綴ります。

20代、現場マネージャーとして働いていた頃は、ミュージシャンやスタッフ仲間と自分たちの信じ、生み出す音を人々に届けたい一念で、ただひたすら仕事に打ち込んでいました。結婚や出産については何の根拠もなく「35歳までにしたいな」程度に深く考えることもなく過ごしていました。

そして32歳で結婚、37歳で妊娠、出産。妊娠発覚と同時に、肉体労働でもあるコンサート制作現場でのアシスタント通訳の仕事はお休みして、自宅でできる翻訳などの仕事のみにシフト。英語力不足を現場で痛感していたため、余った時間で足りない知識を補おうと通信教育のある都内の大学へ編入し、出産直後に卒業しました。

出産直後から現在までは、執筆、翻訳などの仕事をさせていただいています。コンサート現場仕事への復帰もしたいのですが、卒乳のタイミングをどうすべきか心定まらず未定です。

さて。音楽ギョーカイに仕事は山ほどありますが、パソコンとネット環境さえ整っていればどこにいても作業できるこの執筆のお仕事は、このコラムのタイトル通り、私を音楽ギョーカイの片隅に置いてくれているものです。出産を機に、ここBarksで執筆活動を再開させていただけたわけですが、近頃ではその方面でのお仕事をいただく機会が増えてきました。ありがたいことです。

つい先日も15年来の知り合いである某社の方にお呼ばれして、麻布へお打ち合わせに伺いました。ここで問題といいますか、育児をしている都合上、打ち合わせの場には「子連れでもいいですか?」とダメ元でお尋ねしています。

まだ保育園や幼稚園への通園前段階である1歳の息子。ライブレポートなどの場合には母に預かってもらいますが、実家は同じ関東にあるとはいえ車で2時間の距離。還暦越えの今も現役で仕事をしている母にそうそう甘えるわけにはいきませんし、夫は仕事に専念、親戚も近くにいません。

一時保育施設などに預けるのはまだ気が引けてしまって、「ええい、子連れでもいいか聞いてしまえ!」となるわけです。今のところ、驚愕の100%の確率で快諾いただいております。いい意味で「ゆるい」音楽ギョーカイであっても、子連れでは難しい場合がほとんどでしょうし、たまたま許容してもらえていると自覚していますがこれってすごいことだなと感謝の日々です。

音楽ギョーカイ内の知人、友人の女性陣の多くは独身、または子を持たない方が多く、寿退社をされ、別の会社やフリーランスで復職されている方はいらっしゃいますが、妊娠時と同じ勤務先に変わらず勤めている方はレコード会社にお勤めの知人くらいしかパッとは浮かびません。

その理由は様々でしょうが、他の業種同様に子育てをする女性が働ける環境が整っていない、企業努力・理解が足りないなどに加え、音楽という職業柄か、流行や感覚に敏感な若さや、重労働も多いので体力の有無も重視されやすいし、自覚もするといったあたりでしょうか。正直な所、私自身、仕事を続けたくてもできないかもしれないという不安を抱えたことは多々ありましたが、周囲の方に支えられてなんとか生きながらえてきました。

将来、音楽ギョーカイの裏方仕事を目指す逞しい乙女の皆さん。いろんな働き方、生き方がある中で、何がいいか、何がベストなのかは自分が決めることですから信じる道を突き進んで欲しいです。しかしながら、こと出産に関しては、後回しにすると人体機能的に難しくなる場合もあることを念頭に置き、仕事もプライベートも同等に楽しんでいただきたいです。Happy ひな祭り!


◆早乙女“ドラミ”ゆうこの【音楽ギョーカイ片隅コラム】
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