TOTOが1年半ぶりの日本ツアーをスタートさせた。

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今回は3月3日の仙台サンプラザホールから始まり、4日のパシフィコ横浜、7日の日本武道館、9日のZepp FUKUOKA、10日の広島上野学園ホール、12日の大阪:あましんアルカイックホール、14日の大阪:フェスティバルホール、15日の名古屋市公会堂と、全国7都市での8公演が予定されているが、その2日目となる横浜公演の満喫させていただいた。

今回の公演にはいろいろな話題が込められている。まずは、2015年の3月に発表した最新作『TOTO XIV』からのナンバーが初披露目されるという部分。このアルバムはヨーロッパや日本ではもちろん、アメリカでも久しぶりにチャートに入り、TOTOの底力を見せた1枚として各地で話題になっているが、ここから6曲(日本盤で)が演奏され、全体的に実に新鮮な印象を届けてくれた。中でもオープニングを飾った疾走感溢れる「Running Out Of Time」、そしてショーの後半に演奏された「Orphan」、この2曲には今後の彼らのライヴで定番になるであろう”可能性”を感じずにはいられなかった。また、メッセージ性の強い大作「Great Expectations」も21世紀版プログレッシヴTOTOを体感できる貴重な楽曲だった。


そして、今回の”美味しい”サポート・メンバー、これも忘れてはならない。ベースがリー・スカラー、パーカッションがレニー・キャストロ、そして、ドラムスがシャノン・フォレスト。リーは2008年、TOTOがその歴史にいったん幕を閉じる時の来日公演でもプレイしているが、おそらく現在のTOTOにとって一番ーーそう、初代のデヴィッド・ハンゲイトよりも誰より今のTOTOにフィットするであろう、うねりを上げるベースを届けてくれた。特にオカズのフレーズの運指とドライヴ感にクロスオーヴァー・ミュージシャンとしての彼の実力を見た感じがした。そして、レニー・キャストロはデビュー時からTOTOサポート・メンバー的な役割をこなしてきた人で、特に名曲「Africa」における限りない大地の空間の演出は忘れることはできないが、今回はその元祖創造者がライヴでもあの世界を再現してくれたのだ。これには目頭が熱くなるのはもちろん、稲妻が降ってきたような身震いせずにはいられなかった。もう1人のシャノン・フォレストは、キース・カーロックに替わっての参加となるが、印象としてはすごくきっちりした生真面目なタイプという感じだった。先人の名演をそのままコピーするのではなく元のイメージを壊さない中で生き生き溌剌とプレイしていて非常に好印象を受けた。これからどんどん人気が上がっていくことであろう。

メインのリード・ヴォーカリスト、ジョセフ・ウィリアムスの喉の調子は極めて良好で、彼の時代の名曲「Pamela」はもちろん、「Hold The Line」「I’ll Supply The Love」といった初代ヴォーカリスト、ボビー・キンボールのレパートリーにも新しい生命を吹き込んでくれた。


また、フロントマン、スティーヴ・ルカサーは今回も絶好調で、ブルース・ロック系の人気ギタリスト&ヴォーカリスト、ロビン・トロワーのカヴァーをやったり、縦横無尽のギターワークを見せつけてくれた。そして、常にユーモアたっぷりのデヴィッド・ペイチ、独特の世界感を持つスティーヴ・ポーカロ、皆が独自のオーラを放っている。強力な楽曲と強力な布陣。メンバーが言う、「ここ数年で最強のラインナップ!」は、まさにその通りだと確信させられるものだった。17歳で出会ったTOTOが僕の音楽感を変え、そして54歳の今、目の前にいる彼らからまたまた大きな刺激を受ける。「TOTOは僕の青春でした」が、「TOTOは僕の人生そのものです」へと変わっていく瞬間… まさにそんな一夜だった。

彼らに心から感謝。まだまだずっと付いていきます! 心でそう呟きながらみなとみらいを後にした。

取材・文●TOSHIKI NAKADA : 中田利樹(COOL SOUND Inc.)
撮影●土居政則

<JAPAN TOUR 2016>

●東京公演
3/7(月) 日本武道館
お問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 udo.jp

●福岡公演
3/9(水) Zepp FUKUOKA 
お問い合わせ:TSUKUSU 092-771-9009

●広島公演
3/10(木) 広島上野学園ホール 
お問い合わせ:夢番地広島 082-249-3571

●大阪公演
3/14(月) フェスティバルホール
お問い合わせ:大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506 udo.jp/Osaka

●名古屋公演
3/15(火) 名古屋市公会堂
お問い合わせ: CBCテレビ事業部 052-241-8118


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