【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.26「ラジオロッククルーズXV III」

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クルーズでライブを楽しめることは以前お伝えしましたが、先日第18回目となったラジオ局主催ラジオロッククルーズに参加してきました。このラジオロッククルーズはロック、メタルバンド出演で年3回定期的に行われています。クルーズ船はヘルシンキとエストニアのタリンを往復するバルティッククィーン号!18時30分ヘルシンキを出発。タリンではキャビンにて船上泊。翌日午前中はタリンに降りることも可能で12時30分タリン発、16時にヘルシンキに帰ってきます。

◆ラジオロッククルーズXV III画像

出発のターミナルでは80年代ヒット曲をRock'n Roll Sensationバンドがアコースティックできかせてくれました。ウッドベースを弾くIlari Hämäläinen(イラリ・ハマライネン)はただ今行われているシンガーのオーディション番組The Voice Of Finlandで元Nightwish のヴォーカルTarja Turunen(タルヤ・トゥルネン)チームで今現在のところ勝ち進んでいます。彼を応援してるのでこの調子で勝ち進んでほしいです。


さて今回のクルーズ初日のメインステージ出演バンドは
21:00 Maj Karma
22:30 The 69 Eyes
00:00 Michael Monroe
01:45 Rock'n Roll Sensation

2日目は
13:00 Lapko
14:30 Viikate

この他に音楽クイズ、出演バンドのサイン会、カラオケやDJなど盛りだくさん。当日ターミナルでスケジュール表をもらうまで詳しいスケジュールはわかりません。18時より乗船できるのですが、1番最初のThe 69 Eyesのサイン会が19時より。バイキングレストランのクーポンを購入していたので、とりあえずサイン会に間に合うよう乗船後すぐに食事に行こうと思ったものの、キャビンのドアが開かない(汗)。キーをかえてもらうようインフォにいったら列が。このとき横から男性がキーが使えないといってきたのでありますが、皆順番待ってるんだから並んでくださいといわれ横入りできなかったのですが、どうやらクルーだったようで仕事なんだけどとあせっていました。果たして彼は間に合ったのでありましょうか?そんなこんなでレストランに入れたのが18時30分ぐらい。せっかくのバイキング料理だというのにゆっくり味わってる時間がない(笑)。とにかく急いで食べてサイン会の会場にいってみると、サウンドチェックが長引いていて開演が遅れてました。このときMichael Monroe(マイケル・モンロー)の新しいミュージックビデオ「Goin' Down With The Ship」のプレミア公開もあったのですが、その場を離れるわけにも行かず観にいってる時間はありませんでした。サインもらって一息ついてると次のサイン会のMichael Monroeがすでにやってきた。20人ちょっとぐらい前にいたと思うんですが、皆話したり写真撮ったりするものでなかなか前に進まない。30分がきたら打ち切りますといわれ時計を見るともうすぐ30分。前にはまだ何人かが。はたして間に合うのだろうかとはらはらドキドキ。ところが30分過ぎても打ち切る様子もなく、こういうときのフィンランドのゆるさは助かります。



その後はメインステージのあるライブ会場へ移動。最初のバンドMaj Karmaが始まる直前でしたが、間単に2列目がとれるというあたりもうれしいぞ!フィンランド。トップバッターのMaj Karmaはフィンランドでは人気のダーク感のあるロックバンド。フロントマンのHerra Ylppö(ヘッラ・ウルッポ)が他のバンドの活動をしている間しばらくお休みしていたのですが、ニューアルバムに向けて活動再開。ちょっとくねくねした独自のカリスマを漂わせ、歌詞がフィンランド語というのは強い!観客を沸かせていました。



彼らが終わると前にいた人が去ったので最前獲得!しかもど真ん中!フィンランドではフェスなどでもそうですが、一バンド終わると熱狂的なファンは別として皆飲みにいっちゃってステージ前が開くことはよくあるのであります。次に登場したのはこの春ニューアルバム『Universal Monsters』発売のThe 69 Eyes!来日もしたことがありますが、アルバムが出ればワールドツアーもしているフィンランドでは人気のゴッスンロールバンド。ダークなサウンドとヴォーカルJyrki69(ユルキ・クーシウシ)の低音ヴォイスがぞくぞくきます。Jyrki69は最近Rock'n' Roll Juicerというジュース本を発売したのですが、ジュース効果なのかかなりスリムになりジュース試してみようかな~という気になります。ドラマーのJussi69(ユッシ・クーシウシ)はChildren Of BodomのAlexi Laiho(アレキシ・ライホ)、Reckless LoveのOlli Herman(オッリ・ヘルマン)、Santa CruzのArchie Cruz(アーチィ・クルーズ)と一緒に80年代カヴァーバンドLocal Bandを組んでいて、昨年のLoud Parkに出演しています。ラジオやライブのDJの他、ヘルシンキのロックバーThe Riffのオーナーの一人でもある人気者。




初日のメインアクトだったMichael Monroeはロックファンにはおなじみかと思いますが、Hanoi Rocks解散後セルフネームのバンドを結成、活動を続けています。The Voice Of Finlandの審査員コーチもシーズン1から続けているためお茶の間でもおなじみで今では年齢層幅広く人気を持ちます。Michaelはエネルギー爆発の超元気なステージ!観客前のフェンスに何度も飛びのり、横の階段上ったり、観客にダイブしたり、汗が何度か飛んできました。観ている側にもそのエネルギーは伝わりとにかく楽しい!そんなライブでした。Michael Monroeは5月に来日も決まっています。5月19日(木)大阪 梅田CLUB QUATTRO、5月20日(金)東京 渋谷CLUB QUATTROですのでこの機会をお見逃しなく楽しんできてください。




初日最後は出発前のターミナルでアコースティックライブで楽しませてくれたRockn' Roll Sensationがまたまた80年代ヒット曲で楽しませてくれました。なんと最初にサプライズでMichael Monroe 登場!1曲ゲストで歌いました。このバンドのベースのIlari Hämäläinenは今は活動休止中のNakedのベーシストでもありますが、カヴァーバンドにしてはヴォーカルが観客とちゃんとアイコンタクトをとり歌も上手!と思ったらNightwishのギタリストEmppu Vuorinen(エンップ・ヴオリネン)のサイドプロジェクトバンドBrother FiretribeのヴォーカルPekka Ansio Heino(ペッカ・アンシオ・ヘイノ)であることに今更ながらに気がつきました。フィンランドのミュージッシャンはバンドをいくつか兼ねていることもよくあり、意外なとこでつながってたりして面白い!この頃には皆さん酔いもまわって(笑)80年代カヴァー曲で盛り上がらないわけがない。




初日のライブがすべて終わったのは午前3時半ごろだったかと思います。夜の9時前からずっと立ちっぱなしだったのでさすがに疲れ、そのあとのDJは座ってきいてましたが、元気に踊ってる人もけっこういて皆さんタフ!午前5時半にDJ終了。ゆっくり寝ようと思ってたら2日目10時ごろからなにやら音楽が流れてくるではありませんか。さらにこの日のスケジュールなどのアナウンスまで入り結局起こされてしまいました(笑)。というわけで2日目はふらふら、、、(笑)2日目のトップバッターは2011年にフィンランドフェストで来日もしているオルタナティブ・ロックバンドLapko。ヴォーカルのVille Malja(ヴィッレ・マイヤ)が短パンに裸足というスタイルでとっても元気に独特のサウンドで聴かせてくれました。



このクルーズの最後を飾ったのはViikate(ヴィーカテ)というベテランロックバンド。ステージ自体はとても地味に思えたのですが、歌詞がフィンランド語というのは意味がわかりやすく心をぐさっとつかみ取られるのでしょうね。強いです。観客は盛り上がってました。


といった感じで、ゆっくり寝る時間も食べる時間もないほど観る側もハードスケジュール(笑)なこのラジオロッククルーズ次回開催は5月21~22日。出演バンドはBackyard Babies、Mustasch、Stratovarius、Lost Society、Thunderstone、Rock n' Roll Sensationが予定されています。その他にも人気アーティストやバンド出演のクルーズは随時行われています。この夏にはスペシャル企画でApocalypticaクルーズも予定されています。船上で出演バンドのメンバーに遭遇ももちろんあります。クルーズ船上ライブ機会があればぜひ参加してみてください。

文:Hiro
写真:Hiromi Usenius

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