ファンキー加藤、10回目の卒業生応援ライブは和歌山県かつらぎ町立笠田中学校

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2月24日に最新シングル「中途半端なスター」をリリースしたばかりのファンキー加藤が、卒業式シーズンの3月8日、和歌山県かつらぎ町立笠田中学校の卒業式でサプライズライブを行なった。

◆和歌山県かつらぎ町立笠田中学校の卒業生応援ライブ 画像

2006年にファンキーモンキーベイビーズとしてデビューし、翌2007年の春から「卒業という別れと旅立ちが同居するその瞬間に生歌のサプライズライブで花を添えられたら」という思いでスタートした<卒業生応援ライブ>。ファンキー加藤はグループの解散を経てソロになってからも毎年欠かす事無く継続して続けてきた。

10回目を迎えた2016年、全国から600校以上の応募があった中で、開催地として、全校生徒164名、卒業生55名の笠田中学校が選ばれた。

「仲間とのお別れはもちろんですが、支えてくれた先生や定年退職する校長先生への感謝の気持ちを強く感じる生徒達のピュアな気持ちに心を打たれました。<大切な仲間と最後、「涙」より「笑顔」で終えたいです。>というメッセージの通り、卒業生の皆さんの寂しさを、ライブの最後には笑顔に変えて、55人の門出に花を添えたい。」と、同校を選んだ理由を語ったファンキー加藤。

その意気込みは、前日の体育館でのリハーサルから感じられ、オープニングで緞帳が開くのに、どのタイミングが一番驚きを作れるのかなど、自分に代役を立てて、生徒側から観て確認するなど、細やかなところまで入念に行われていた。

サプライズ当日、卒業式を終え、在校生吹奏楽の演奏を背に体育館から退場した卒業生。本来は教室に戻って最後のホームルームを迎えるはずが、説明もないままに担任の先生に引き連れられて再度体育館に入場する。

何が起こっているのか分からないままの生徒を前にして、学年主任の先生から「先生たちからのプレゼントです!」という合図で、体育館のステージ上から大きな音(=ファンキー加藤「輝け」のイントロ)が流れ出す。

さらに何が起こったか分からない卒業生の目の前の緞帳が左右に開くと、そこにはファンキー加藤の姿が。呆気に取られた卒業生は一瞬の間をおいて、驚きの悲鳴が歓声へと変わる。溢れる涙と言葉にならない声を出しながらステージに駆け寄ると、目の前の本物のファンキー加藤の姿に、歌に、声に釘付けになった。


「今年も全国から600校の応募があった中で、生徒の皆さん、保護者の皆さん、先生からのたくさんの温かいメッセージを送ってくれたこの、笠田中学校に今年はやってきました! サプライズ大成功!」と1曲目を歌い終え、入念なリハーサルの成果を見事に果たしたファンキー加藤からも安堵の笑みがこぼれた。

「卒業式っていうのは、未来への期待感よりもどうしても別れの寂しさの方が上回っちゃう……。そういうものだと思うんですけど。でもその寂しさを無理やり忘れようとしなくてもいいですから。涙を流すくらい、それだけ中学校生活が楽しかったんだろうし、ここで出会えた仲間達はきっと一生の友達だと思いますし。何も今すぐに立派な高校生になれってみんな言っているわけじゃなくてさ、今すぐに立派な大人になれって言ってるわけじゃなくて、いろんな失敗を重ねながら、ちょっと遠回りとか道草しながら少しずつ、少しずつ、自分が理想とする大人に、自分が憧れるような高校生に一歩ずつなっていって下さい。」── ファンキー加藤

高野山のふもとにある自然豊かな中学校で育まれた卒業生に春の木漏れ日のような温かなエールを送った加藤は、「そうだ! 卒業生56人かな? 校長先生も今年で卒業と言うことで、先生、長い間お疲れ様でした。」と、今年で定年退職となる“56人目の卒業生”である校長先生にも賛辞を述べた。

また新曲「中途半端なスター」では、この日一番の盛り上がりをみせ、全5曲の2016年かつらぎ町立笠田中学校卒業生応援ライブは公約どおりに、卒業生の涙を希望の笑顔に変えて幕を閉じた。

なお、この卒業生応援ライブの模様は、3月16日の日本テレビ系『ZIP!』にて放送予定となっている。

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