【ライブレポート】w-inds.、15周年記念はシングル全曲ライブ。「何の心配もなくついてきてください」

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w-inds.の15周年ライブ<w-inds. 15th Anniversary Live>が東京・両国国技館にて3月13日、14日の2日間開催された。

◆w-inds. 画像

2001年3月14日に1stシングル「Forever Memories」でメジャーデビューしたw-inds.。15年のキャリアを経て2DAYS開催となった今回の公演のうち、2日目はホワイトデーにして彼らのデビュー記念日の開催となった。360度客席に囲まれた円形ステージに白い衣装で登場した彼らは、セットリストの1曲目に2ndシングル曲「Feel The Fate」をチョイス。そのまま過去にリリースした全シングル曲で構成されたセットリストを次々披露していった。

中央の円形ステージを中心に、東西南北に張り出したステージを回りながらそれぞれの方角のファンへとパフォーマンスを見せていく橘慶太、千葉涼平、緒方龍一のメンバー3人。彼らが歩を進めるたびに近くにいる観客から歓声が波のようにあがる。初期の名曲「SUPER LOVER ~I need you tonight~」ではサビの部分で観客席からコールが上がり、熱気で暖まった会場がひとつになる。


バックダンサーを務めるw-inds. CREWの面々も含め、公演中、常に全方位からの視線を浴びる状況下でのロングパフォーマンスは彼らにとって非常にエキサイティングなものであったに違いない。しかし実際に彼らが見せてくれたのは観客の不安を瞬時に消し飛ばすような完成度の高いダンスとヴォーカルワーク、つまりこれまでも観客の期待をひとっ跳びに超えてきた“いつものw-inds.”の姿であった。

また、MCでは昔からのw-inds.雨男疑惑にも話題が及び、15周年のこの日も雨だったことをうけて「ここでハッキリさせましょう。すいません」(龍一)、「次のグッズからはレインコートを作ります」(慶太)というメンバー表明に会場からは笑いが。「ストリートライブやってた時は一回しか降らなかったんだよね。皆さんの中にも雨女雨男いるでしょ。僕らは運命共同体なんじゃないかな」と涼平が思い出を振り返りつつ、中盤戦へと突入する。


「Love is message」などいくつかの曲では、中央上部の円形スクリーンにシングルリリース当時のPVが映し出され、その下で今のw-inds.メンバーが同じ振り付けでパフォーマンスする一幕もみられた。デビュー時はカジュアルでダンス向きなストリート系の衣装が多かった彼らだが、近年ではスーツなどのタイトな衣装が多くなり、同じ振り付けでもタイトでシャープな印象へと変わっている。彼らの過去と今を一度に見つめ、どちらも共に楽しむことができるのも今回のステージならではの醍醐味だろう。

15年間いろいろな音楽をやってきた中で、自らの意志で進化することを望んできたw-inds.。その上で彼らはこの記念ライブについて、昔どおりの振り付けで踊ることを選んだという。慶太はさらに「みんなが一番喜ぶことって何だろうって考えたときに、この15年間を一緒に振り返る日じゃないですか。ライブとは違いますよ今日は。僕は今日のことはずっと“お祭り”だと言っています」と語りかけ、MCあけの「Pieces」では会場のシンガロングを浴びた。

歴代シングル曲のみのセットリスト、かつ当時のままの振り付けで次々に15年を振り返っていくと、終盤でのアクトになった最新シングル曲「In Love With The Music」ではw-inds.がこの15年間でいかにエンターテイナーとして成長したか、見た目にも目覚ましい。アクロバティックなキレのあるダンスをノンストップで見せながら、慶太のファルセットにも龍一と涼平のコーラス&ラップワークにも一切乱れは見られなかった。最後まで上機嫌なテンションのまま、「Let's get it on」で本編は終了。降りてきた中央の円形スクリーンにメンバーの姿が覆い隠され、会場にはすぐにアンコールを求める声が沸き起こった。


アンコールでは、w-inds.の3人へのサプライズとしてスタッフからのバースデーケーキが登場。360度から観客によるバースデーソングが歌い上げられると、慶太、涼平、龍一の3人が汗だくの笑顔で「ありがとうございます!」と声をあげ、さらに3人で互いをねぎらうようにハグを交わした。アンコールラストには彼らの“始まりの曲”である1stシングル曲「Forever Memories」を披露。そしてダブルアンコールで5月3日リリースのニューシングル曲「Boom Word Up」をライブ初公開と、最後までスペシャルな内容で記念すべき15周年ライブを締めくくった。

カーテンコールで流れる会場BGMに合わせ、最後に会場のファンが皆で「Long Road」を高らかに合唱する。360度ステージの上で今日の日の感謝を叫びながら、w-inds.の3人はそれぞれ感慨深い思いを顔に浮かべ、360度に広がる観客席を見渡していた。

「最高です! みんな歌えるんだもん。それが凄い。みんな凄いよ」── 千葉涼平

「今日無事に皆と過ごせたことは死ぬまで忘れないですし、これがあるからまた先へ進めるんじゃないか」── 緒方龍一

「皆さん、何の心配もなくw-inds.についてきてください。まかせろ! 最高の音楽を皆に届けます。約束します! 以上、w-inds.でした!」── 橘慶太


セットリスト<w-inds. 15th Anniversary Live>

3月13日(日) 14日(月)
会場:両国国技館
M00 OPENING
M01 Feel The Fate
M02 tyr your emotion
M03 SUPER LOVER ~I need you tonight~
M04 ブギウギ66
M05 NEW PARADISE
M06 四季
<MC 1>
M07 変わりゆく空
M08 Beautiful Life 
M09 Love is message
M10 Paradox
M11 Because of you
M12 十六夜の月
M13 約束のカケラ
<ミニMC>
M14 Pieces
M15 ハナムケ
M16 You & I
M17 アメあと
M18 TRIAL
M19 A Little Bit
M20 夢の場所へ
M21 キレイだ
M22 Another Days
<MC 2>
M23 夢で逢えるのに~Sometimes I Cry~
M24 FLY HIGH
M25 Addicted to love
M26 CAN'T GET BACK
M27 LOVE IS THE GREATEST THING
M28 In Love With The Music
M29 IT'S IN THE STARS
M30 Rain Is Fallin'
M31 New World
M32 Let's get it on

EN1 Long Road
EN2 FANTASY
<MC 3>
EN3 Forever Memories

WEN Boom Word Up (New Single)

36th Single 「Boom Word Up」

2016年5月3日発売


●初回盤A [CD+DVD] PCCA-04385 / 本体価格¥1,389+TAX 【税込1,500円】
【CD】
01. Boom Word Up
02. Smile Smile Smile
03. Boom Word Up (Instrumental)
04. Smile Smile Smile (Instrumental)
【DVD】
01. Boom Word Up Music Video


●初回盤B [CD+DVD] PCCA-04386 / 本体価格¥1,389+TAX 【税込1,500円】
【CD】
01. Boom Word Up
02. ヒマワリ
03. Boom Word Up (Instrumental)
04. ヒマワリ (Instrumental)
【DVD】
01. The Making of Boom Word Up Music Video


●通常盤 [CD Only] PCCA-70475 / 本体価格¥926+TAX 【税込1,000円】
【CD】
01. Boom Word Up
02. FUNTIME
03. Boom Word Up (Instrumental)
04. FUNTMIE (Instrumental)

◆w-inds. オフィシャルTwitter
◆w-inds. オフィシャルサイト
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