GEM、武田舞彩LA留学前最後の大阪ワンマン。溢れ出る感情と大粒の涙もそのままに

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10人組のガールズグループ・GEMが、5月3日(火・祝)大阪にある松下IMPホールにて、ワンマンライブ<GEM Live Mixture 2016 ~Best 10ct Forever~>を行なった。

◆<GEM Live Mixture 2016 ~Best 10ct Forever~>大阪公演 画像

GEMは、6月25日のライブをもって、センターの武田舞彩がロサンゼルスに留学することを発表。本公演は、現体制ラストのワンマンライブツアーとなっている。


そんなGEMのライブは、いつもの登場曲「Girls Entertainment Overture」からスタート。ひとりひとりがダンスで魅せる構成となっており、体調不良にて約1ヶ月活動休止をしていた伊山摩穂も先日復帰。力強い10人で堂々ライブの幕開けとなった。さらにここから「Do it Do it」「BFF」と、GEMが結成初期より歌っている人気曲を歌唱。最新アルバム『Girls Entertainment Mixture』収録の新曲「Tears in the sky」へと繋げた。

「誕生日当日にみなさんに会えて、ライブができて、本当に幸せだなって思ってます。21歳初のライブ、最後まで全力でいきたいと思います。みなさんにとっても、私にとっても思い出に残るライブになったらいいなと思います。最後までよろしくお願いします。」

まさにこの日、21歳の誕生日を迎えた伊藤千咲美が挨拶すると、会場を埋めたファンから「おめでとう!」の声が飛ぶ。そして、リーダーの金澤有希が感謝の気持ちをパフォーマンスにぶつけると宣言すると、留学を控えた舞彩にライブへの意気込みを求める。

「やー、5月ですね。5月といえば、May。Mayといえば、“MAY”ですよね。まあや(=M・A・Y?)。まあやの月、5月は舞彩の月。いえーい。」

「舞彩は一体何を口走っているのだろう。」「いつものことながらちょっとよくわからない。」「まあ可愛いからいいか。」そう思ったファンもきっとたくさんいたかもしれないが、前日も緊張して眠れなかった舞彩本人曰く、「こういうこと言わないと心臓が持たないんですよ。」とのこと。

GEMは、ライブ毎にダンスナンバーを入れ、そのアイドルらしからぬダンスパフォーマンスだけで魅せるコーナーがあるが、今回は、アイテムに“赤い傘”を使用。今までのガツガツ踊るGEMではなく、しなやかで女性らしい伸びのあるダンスを披露し、GEMの新境地をみせた。

そして、武田舞彩がソロ曲「EMERGE!!」を歌唱する。“北陸の宝石”と称される可愛らしい見た目、序盤で見せたようなユニークなキャラクターとはギャップのある、聞く人の心の中心部まで響きわたる伸びやかなハスキーボイス。リハーサルでは歌えなくて泣きまくっていたというその歌声は、この日、しっかりと会場のファンの元へと届けられ、誰もがそんな舞彩の魅力的な歌声に存分に酔いしれた。


さらにアルバム『Girls Entertainment Mixture』収録の「Clarity」「departure」をライブ初披露する。特に「departure」は、メンバーの小栗かこが振付を担当。「GEMのみんなの個性を知ってるから、スタジオにこもって、ずっと(振付)やってました。」と、プレッシャーと戦いながら振りを考えた小栗。とりわけそのこだわりは、サビに「旅立つ季節(とき)」という歌詞のところ。そこでは舞彩がセンターに立ち、それ以外の9人は舞彩を指さすことで、舞彩を送り出すことを意味しているなど、小栗の、そしてメンバー全員の想いを込めた“エモい”振付となっていた。

後半戦では、2014年のメジャーデビューシングル「We're GEM!」から、最新シングル「Fine! ~fly for the future~」までをメドレーで一気に歌い、10人で今まで歩んできた絆を感じさせるパフォーマンスを展開。集まったファンの盛り上がりは最高潮に達する。そして最後は、GEMの定番曲「Just! Call Me」で大盛り上がりとなってGEMはステージを降りた。

もっとも、ファンからのアンコールを受けて、GEMは再びステージに登場。そしてアルバムからの新曲「Party Up」を披露すると、ノリノリな楽曲にフロアは一丸となって熱狂を生み出していく。さらにここで、武田舞彩から、あらためて関西のファンに向けてメッセージが送られる。

「1月にLAに留学することを発表してから4ヶ月経ったんですけど、留学の発表した時は、GEMILYのみなさんもびっくりしたと思うし、“なんで?”って思った方もすごいたくさんいたと思うんです。留学は、スキルアップのための留学であって、その、GEMを一時活動休止して行くんですけど、行こうと思ったきっかけは、GEMにもっともっと貢献できるような存在になりたいなって思って。今のままじゃ全然ダメだなって思ったので、留学を決めました。GEMは、私がいない約2年間くらいで終わるようなグループじゃないと思ったので、その、GEMの将来のことを考えると、留学してもっとスキルアップして、頑張って、自分もGEMにもっともっと新しい風を吹かせたいと思ったので、留学しました……あ、留学を決めました。まだしてないです(笑)。やっぱり留学をするって決めた時は、メンバーもびっくりしたと思うし、“なんで?”って思ったと思うんですけど、でも自分、もっともっと頑張るので。なんか、本当になんか、メンバーに留学を言った時に、会うのも気まずかったりしたんですけど、みんなにちゃんと自分の意思を伝えたら、みんなが応援してくれて、“待っているよ! 舞彩の居場所はここにあるから! 10人で武道館目指そうね!”って言ってくれたのが、すごい嬉しくて。だから、本当に、留学して、絶対絶対、アイドル界だけでなく、芸能界とかでトップになれるようなグループを目指していきたいなと思っています。本当に、GEMILYのみなさんも応援してくださって、すごくありがたいです。大阪がラスト……もうこれが本当に大阪はラストなんですよ! だから、この今から歌う曲は、私が凄く大事にしている曲で、ずっと夢だったメジャーデビューで掴んだ曲なんですよ。だから一緒にみんなで歌えたらいいなって思います。私たちがずっと夢見てきた景色を観れたらいいなって思います。」── 武田舞彩

そして披露された曲は、GEMのメジャーデビュー曲「We're GEM!」。曲の途中にある舞彩のソロパートでは、通常は舞彩以外のメンバーは踊っているところをこの日は特別バージョンとして、みんな舞彩の方を向き、歌う舞彩を見る。残り少なくなってしまった10人でのパフォーマンス。その瞬間が近づいていることを実感したのか、メンバーは曲中に感極まり、溢れ出てくる感情と大粒の涙もそのままに歌い上げ、ラストの大阪公演は幕を下ろしたのだった。

眼前に広がる夢見ていた景色を胸に、新たな景色を目指すGEMは、5月8日(日)東京、品川ステラボールにて、現体制ラストのワンマンライブを行なう。


<GEM Live Mixture 2016 ~Best 10ct Forever~>5月3日@大阪 セットリスト

1 Girls Entertainment Overture
2 Do it Do it
3 BFF
4 Tears in the sky
5 Dance Mixture
6 EMERGE!!
7 Clarity
8 departure
9 We're GEM!
10 Do You Believe?
11 Star Shine Story
12 Baby, Love me!
13 Fine! ~fly for the future~
14 FLY NOW!!
15 Just! Call Me
en1 Party Up
en2 We're GEM!

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365日、アイドルが作るアイドルメディア Pop'n'Roll 準備号創刊

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