【ライブレポート】BORN、8年の活動に幕「Zepp討ち取ったり！」

5月26日、BORNが東京・Zepp DiverCity（TOKYO）にて解散ライブ＜BORN 8th ANNIVERSARY SPECIAL ONEMAN LIVE 【SUPER BLACK MARKET】＞を行なった。

オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

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名実ともにヴィジュアルシーンを席巻してきた彼らが8年目のアニバーサリーライブで活動に終止符を打つ…その衝撃的な幕引きは、今年1月23日のワンマンライブでの発表以降、多くの人の心に様々な感情を募らせてきた。しかし、この日の会場を埋め尽くしたのは悲しみを上回るような興奮と熱気。ラストライブに挑む息苦しいほどの熱が渦巻く中、彼らの最後のライブはスタートした。

暗転と共に響き渡ったのは、秒針の音とBORNの楽曲の数々。彼らの歴史が刻まれた8年という月日を一気に駆け抜けていく。そして奏でられたのは彼らの原点ともいえる初のフルアルバム『-Abnormal Head Machine-』に収録された「Extremely waltz」。重厚なメロディが、静かにそして劇的に会場を覆い尽くす。そんな空気をガラリと変えたのは「Vermin’s cry」。さらに「more Deep」「鴉」「Rotten cherry」と次々と名曲たちが投下され、フロアの熱をどんどん上げていく。

ドラムソロではTOMO（Dr）らしいアグレッシブなリズムを刻み、「GOD COLLAPSE」では猟牙（Vo）がキーボードを奏でるという心憎い演出に、大きな歓声が沸き起こった。そして、「今日のテーマはただ一つ。これまで味わったことのないような幸せな世界に行きましょう」という言葉と共に投下された「THE STALIN」では極上の空間を作り上げ、本編ラストまでを息苦しいほどの盛り上がりと共に駆け抜けたのだった。

間髪入れずに叫ばれたアンコールでは猟牙から、「文句なしに最高です。ありがとう。今日ここで、これだけBORNらしいライブができて、やってきてよかったと思います」という言葉と共に、「春煌花 -SAKURA-」が贈られた。さらに、ピアノの音色が印象的な「ProudiA」でしっとりと始まった2度目のアンコールでは、何とKIFUMI（元メンバー／B）がチケットを購入してこの会場に来ているという話題で会場を大いに沸かせ、この日誕生日を迎えたK（G）には「殉恋歌」の替え歌での祝福というサプライズで、オーディエンスと実に幸福感に満ちた時間を共有したのだった。

感謝を歌った「―＆―」、彼らを語る上で欠かせない「RADICAL HYSTERIA」、そしてラストは「ケミカルロマンス」。彼らの名曲の数々を惜しみなく詰め込んだ鉄壁のセットリストで、オーディエンスを心行くまで心酔させたこの日のライブを、彼らは「Zepp討ち取ったり！　解散とは言ってもBORNは永遠に不滅です。絶対また会おうな！」という言葉で締めくくった。

かつてないほどの興奮と熱気に彩られた3時間半、全41曲で描いた“BEST OF BORN”という言葉がふさわしい最高の景色は、8年という時間を駆け抜けてきた彼らだからこそ作り得たものだった。

そして一つの終幕を迎えたBORNから嬉しい情報が届けられた。このライブの模様が、後日ライブDVDとしてリリースされることが発表されたのだ。BORNにとっても、そしてファンにとっても一つの到達点となったこの特別な夜を、ぜひともライブDVDで振り返っていただきたい。

さらに、Kがソロ活動を始動させることを発表。BORNではギタリストとしてパワフルなステージを作り上げ、数多くの名曲を生み出してきた彼が、次なるステージではヴォーカリスト兼ギタリスト、コンポーザーとして8月19日に東京・新宿ReNYのステージに立ち、初の音源をリリースする。BORNにとってもファンにとっても思い出の地である大舞台で、新たな門出を誓うK。今後に注目が集まる。

そしてもう一つ、この日ライブが生中継されたニコニコ生放送のエンディングで、謎のティザー映像が公開された。謎めいた言葉が綴られたこの映像は一体何を暗示するのか…。ぜひともこれらの動きから目を離さないでほしい。