【インタビュー】ショットガン・レヴォルーション、腰の据わったダイナミックなロックン・ロール

ツイート

2ndアルバム『The Legacy Of Childhood Dreams』(2012)で日本デビューを果たしたショットガン・レヴォルーションの3作目となるアルバム『オール・ディス・クッド・ビー・ユアーズ』が完成、5月25日に発売となった。初期METALLICAのアルバム(『…And Justice For All』『Master Of Puppets』『Ride The Lightning』)を手掛けた敏腕プロデューサー:フレミング・ラスムッセンに「彼らこそこそデンマークで最高のロック・バンドだ」と言わしめた彼らだが、前作に引き続き今作でも彼がエンジニアとして参加している。

◆ショットガン・レヴォルーション画像

クラシック・ロックにインスパイアされたショットガン・レヴォルーションは、ギターのマーティン・フランクを中心に結成され、2010年に『Join The Revolution』でデビューを果たした。そのアティテュードとサウンドで同郷のバンドであるVOLBEATが引き合いに出され、彼らを激しく追随しているバンドとして熱い視線が注がれた。2ndリリース後は年間に100以上ものライヴを敢行し、アメリカ、中国、アフガニスタンまで足を運び、ロック・ファンを熱狂させている。

新作3rdアルバムのレコーディング中にギタリストであるヘンリック・バーガーが自身の音楽を追及したいとの意向でバンドを脱退するものの、レコーディングは無事に完了、ミックスはベン・グロッセ(SLIPKNOT、DEPECHE MODE、DISTURBED、MADONNA)が担当している。

『オール・ディス・クッド・ビー・ユアーズ』では特にソングライトに気を遣ったという。アメリカのケンタッキーに長期滞在していたギターのマーティンはブラック・ストーン・チェリーと共に「City Of Fire」を創り上げ、ブラック・ストーン・チェリーの北欧ツアーのサポート(2016年2月)に抜擢されている。



──ニュー・アルバム『All This Could Be Yours』の曲はいつ頃から作りだしたのですか?

マーティン・フランク:3年位前からだね。とにかくいい曲、ベストな曲を作ってアルバムに収録したかった。だから少し時間を要してしまったよ。

──その楽曲とアルバムの仕上がりには満足していますか?

マーティン・フランク:もちろんさ。誇りに思える仕上がりになった。今までよりさらに一歩踏み出した感じがあると思う。2016年という時代にもフィットする多様性あるアルバムにしたかったんだ。

──スタジオ作業はいかがでしたか?

マーティン・フランク:バンドはスタジオでの作業をいつも楽しみにしている。そしてスタジオではまるでオイルを注入したばかりの機械のようにスムーズに動いていくよ(笑)。

──あなた自身のアルバム・セールス・ポイントを教えて下さい。

マーティン・フランク:ギターとドラムが迸るキャッチーなロックン・ロール。ガンズ・アンド・ローゼズ、AC/DC、フー・ファイターズが好きならば聴くべきアルバムだね。気に入ってもらえると思うよ。

──あなたはどんな音楽に影響を受けてきましたか?

マーティン・フランク:たくさんありすぎるよ。ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、AC/DC、ガンズ・アンド・ローゼズ、メタリカ、パンテラ…。ギタリストは絶対にスラッシュさ。ギターはいつもレスポールだよ。

──今回もレコーディングに参加したフレミング・ラスムッセンとの作業はいかがでしたか?

マーティン・フランク:彼はこれまでのアルバム全てでエンジニアを担当しているよ。ライヴでも彼がサウンドを担当しているんだ。彼は家族同然の存在で、オレたちのサウンドをとても気に入ってくれているから嬉しい限りだよ。

──お薦めの曲を教えて下さい。


マーティン・フランク:ゴメン、全曲がオレの子供たちだから1曲だけを決めることは不可能だよ。子供1人だけをよそに出すことは出来ないだろ?

──ブラック・ストーン・チェリーとの共作「City Of Fire」が収録されていますが、その経緯について教えて下さい。

マーティン・フランク:アメリカのマネージャーが引き合わせてくれた。彼らと話も合ったからケンタッキーのリハーサル・ルームで「City Of Fire」を一緒に書いたんだ。いいメンバーだったしいい曲に仕上がった。バンドと初対面の時は緊張していたけどね。

──これまで行動を共にしていたギターのヘンリック・バーガーがバンドを脱退しました。その理由は?

マーティン・フランク:ケンカとかトラブルではないから安心して欲しい。彼は父親になるからしばらく家族と一緒にいたかったんだ。そして自身の音楽を追求したいと言っていた。今でも親しい友達だよ。

──現在のメンバーを紹介していただけますか?

マーティン・フランク:Ditlev “Dee” Ulriksen / バンドのシンガー、ソングライターさ。幼い頃、エルヴィス・プレスリーに影響された。それからはザ・ビートルズが大切な存在になった。『Abbey Road』が今でも大好き。レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、クイーンにもエキサイトした。ガンズ・アンド・ローゼズの登場は大きかったよ。オレはグランジも好きだけど音楽は幅広く何でも聴いて、その中からいいもの、好きなものを選別できる能力は付けるべきだね。Kasper Lund / ドラマー。D-A-Dに影響された。6歳の時だ。その時からドラマーを志しバンドを結成したいと思った。ガンズ・アンド・ローゼズとメタリカにも影響を受けた。ラーズ・ウルリッヒが叩いたサウンドはいいよね。彼とジョン・ボーナム、バディ・リッチが好きなドラマーだ。Michael“Frankie”Venneberg / ベース担当だ。音楽は何でも大好き。メタルからポップ、ジャズ、ボサノヴァ、カントリー、クラシックまでね。Martin Frank / ギター、ソングライター、プロデューサー。スラッシュには人生一番の影響を受けている。スティヴィー・レイ・ヴォーン、ランディ・ローズ、ザック・ワイルド、アンガス・ヤング、ジェフ・ベックも大好き。

──アルバムをリリースした後のスケジュールを教えて下さい。

マーティン・フランク:ツアー、ツアー、ツアーさ(笑)。友人でもあるプリティ・メイズから日本のことを聞いているよ。その日本でツアーを行うことが目標だよ。

──日本のメタルヘッドにメッセージをお願いします。

マーティン・フランク:これまでの暖かいサポートをありがとう!いつか日本でライヴが実現することを祈っているさ。以下もチェックしてよ!www.facebook.com/shotgunrevolution


ショットガン・レヴォルーション『オール・ディス・クッド・ビー・ユアーズ』

2016年5月25日発売
BKMY-1023 2,222円+税
※輸入盤日本仕様
1.Don't Stop That Grind
2.Rise To Power
3.All This Could Be Yours
4.Refugee
5.City Of Fire
6.Dissolve
7.God's Damned Poetry
8.S.O.B.
9.Suzie
10.River Of Dreams

Produced by Martin Frank
Recorded by Flemming Rasmussen(METALLICA)
Mixed by Ben Grosse(SLIPKNOT)
Mastered by Ruan Smith(AC/DC)

Line-up ;
●DITLEV ULRIKSEN(vocal)
●MARTIN FRANK(guitar)
●MICHAEL VENNEBERG(bass)
●KASPER LUND(drums)
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス