【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>G-FREAK FACTORY、会場をひとつにした最高のオールドルーキー
重厚なギターとベースが鳴り響き、深いリバーブのかかったドラムが会場を包み込むように轟く。圧巻のセッションからスタートしたのは、昨年2015年に続いての登場となったG-FREAK FACTORYである。
◆G-FREAK FACTORY 画像
へヴィなサウンドに歓声が起こるなかを、フロントマン茂木(Vo)はゆっくりろステージに現われ自己紹介代わりの口上を述べる。ヒリリとした雰囲気のあるオープニングから、続く「Unscramble」で一気に躍動的な空間を作り上げていく。その瞬間がとてもスリリングだ。オーディエンスも、熱狂というに相応しいテンションでコブシを掲げ、歌う。
「おはよー! 元気―! 後ろの方大丈夫か。MAN WITH A MISSION行かなくて大丈夫?」と会場を見渡しながら呼びかけ、「アフリカの群馬からやってきました、10年後のWANIMA、G-FREAK FACTORYです」と改めてあいさつをする茂木。そしてここからこのバンドの真骨頂。ほぼノンストップで、長く熱いコール&レスポンスや一斉ジャンプなどを交えた、グルーヴィで陽性のセッションから、ドラマティックな歌、そして気持ちのいいレゲエのビートに揺られていると、壮大なツェッペリン的に骨太なバンド・アンサンブルでぶっ飛ばしてもくれたりと、ダイナミックな展開で魅せ、聴かせる。ラップとも、リーディングとも語りともつかないようなヴォーカルで、ひやりとするほど冷静に、そして高いボルテージでアジテートしていき、言葉と感情の雨あられを降らしていく。「すべての武器を楽器に持ち替えたヤンキー。オールドルーキー、G-FREAK FACTORYです」というお馴染みのフレーズがあるが、感情や思想のすべてを音に込めた、ずっしりと重く、ぐさりと深く胸に刺さるサウンドには、成すすべがない。
「今日、ソールドアウトしてるんだよね。来れなかったやつの分まで楽しんで帰れよ」。そういって「聞こえるか、幕張!」と何度も声をあげながら、オーディエンスとともに歌いあげた「Too oLD To KNoW」の破壊力はすさまじいものだった。壮絶なバンド・アンサンブルを背に背負って、フロアでオーディエンスに支えられながら渾身のヴォーカルを響かせ、絶叫し、ときにはマイクなしの地声でありったけの歌をうたう。その佇まいで心を震わせたあと、最後に歌ったのは「EVEN」。軽快なギターのカッティングとビートによる、温かなレゲエ・サウンドに、フロアは大きく手を振って、大きくシンガロングする。胸にじわりと沁みる歌で会場をひとつにして、最高のオールドルーキーG-FREAK FACTORYはそのライヴを締めくくった。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎Jon…
1.jam
2.Unscramble
3.jam~日はまだ高く
4.Too oLD To KNoW
5.島生民
6.EVEN
■<SATANIC CARNIVAL'16>
<出演者ラインナップ>
【SATAN STAGE】
10-FEET
Crossfaith
dustbox
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MAN WITH A MISSION
MONOEYES
SiM
WANIMA
【EVIL STAGE】
04 Limited Sazabys
ATATA
The BONEZ
Crystal Lake
Dizzy Sunfist
G-FREAK FACTORY
ジャパハリネット
NAMBA69
SHANK
TOTALFAT
[O.A.] bacho
チケット料金:¥8,500
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