【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>NAMBA69、「パンクロック好きなんでしょ?」
新メンバーとしてex.ARTEMAのko-heyがギターコーラスとして加入し、バンドとして新たな歴史を刻み始めたNAMBA69。すでにこの4人体制でライヴを行ってはいるのだが、公式にアナウンスされてからはこれが初ライヴだ。
◆NAMBA69 画像
万雷のハンズクラップで迎えられ、激しく攻め立てるイントロから、そのまま「21st CENTURY DREAMS」へと突入したのだが、やはりNAMBA(Vo&Ba)の声は艶やかで美しい。会場全体が一気に彼の声に包み込まれ、得も言われぬ高揚感に浸れるのだ。ko-heyも物怖じすることなく、瞬間を噛み締めるようなステージングを見せ、3ピースから4ピースになったばかりのバンドではあるが、すでに出来上がっているような雰囲気すらあり、余計なモノが一切ないサウンドを構築していく。
続けて、「TRUE ROMANCE」。SAMBU(Dr&Cho)が叩き出すビート、NAMBAの純度の高い歌、K5(G&Cho)とko-heyも己の存在を鼓舞するかのようなプレイを披露し、そのバランスの良さを見せつけてくれる。NAMBAのタイトルコールからギリギリのところまでアグレッシブに踏み込み、大いなるパワー感で突き進んだのが「WAKE UP」。曲の終盤、「失うことを恐れるな。失ったヤツしかわからないことがある。恐れずに進んで行こうぜ!」とNAMBAは語りかけたが、その想いがそのまま投影されたような立ち姿が実に鮮やかだった。
また、深く心に刻まれたのがここでのNAMBAのMC。出演できたことに嬉しさがありながらも感慨深いモノがあると語ったのだ。彼の歩みを考えれば、同じような気持ちを味わったオーディエンスも多かったのではないだろうか。そこから、「パンクロック好きなんでしょ?」と叫び、メロディックパンクの旨味が詰め込まれた名曲「PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT」へ。抜群のノリでフロアを盛り上げ、浮遊感のあるメロディーと強いリズムのマッチングが秀逸な「SUMMER TIME」でさらに煽るのだから、オーディエンスもどんどん笑顔でステージへと引き寄せられていく。
その後、改めてPIZZA OF DEATHへのリスペクトを口にし、凄まじいエナジーで叩き付けた「LET IT ROCK」、「人生1回しかないからさ、思いっきり楽しく行こうぜ!」とNAMBAが叫んでからの「未来へ」もとんでもない状況を作り出す。ポジティブな想いを増幅させてくれる曲だからだろう。高まったオーディエンスは力の限り拳を高く掲げ、叫び、飛びまくる。ko-heyもそれに負けじと躍動し、とても加入したばかりとは思えない堂々たるパフォーマンスだ。
ライヴを締めくくったのは、聴く者すべてをえぐるような強烈なパンクロックナンバーである「GHOST」。この何者にも媚びることなく、自らの意志を表明する烈々たるスタンス。衰えることを知らないエネルギーを見せつけてくれた。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎Yuji “本田本” Honda
■<SATANIC CARNIVAL'16>
<出演者ラインナップ>
【SATAN STAGE】
10-FEET
Crossfaith
dustbox
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MAN WITH A MISSION
MONOEYES
SiM
WANIMA
【EVIL STAGE】
04 Limited Sazabys
ATATA
The BONEZ
Crystal Lake
Dizzy Sunfist
G-FREAK FACTORY
ジャパハリネット
NAMBA69
SHANK
TOTALFAT
[O.A.] bacho
チケット料金:¥8,500
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