【インタビュー】韻シスト、ヒップホップを聴かない人にも「“これ、かっこええわ”という聴かれ方をしたい」

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■ PUSHIMとCharaとの出会い

――そろそろ、ニューアルバムの話にいきましょう。アルバムは3年ぶりでしたっけ。2年8か月ですか。

Shyoudog:まさかこんなにあいてるとは思ってなかったです。その間にCharaさん、PUSHIMさんの曲があったり、常にレコーディングはしてるイメージやったんで。“そんなにあいた?”っていう感覚なんです。

――曲はその間、ためていた?

Shyoudog:めっちゃためてました。そこから選んで、採用されてない曲もあるな?

BASI:うん。珍しいことやな。いつも、録ったものは全部入れるんで。今回はアルバムのボリュームを超えて、まだまだ作ってるような状態でしたね。

――しかも今回、PUSHIMさんの新しいレーベル“Groovillage”からのリリースということで。

Shyoudog:最高です。

――PUSHIMさんとも、長いですよね。

BASI:いや、そんなに長くはないです。

Shyoudog:本当の意味で出会ったのは、去年タワーレコードで出したシングル「Don’t Stop」でコラボした時です。もちろんPUSHIMさんのことは知ってたんですけど、ずっと絡む機会がなくて、フェスとかで挨拶するぐらいで。それがタワレコの企画で……あれも実は、韻シストで曲を作ってたんですけど、女の人に歌ってもらいたいなというのがあって、でも誰かは決まってなくて、置いてあったんですよ。それこそPUSHIMさんみたいな、ハスキーな声の女性に歌ってほしいなという話をしながら。そしたらスタッフから“PUSHIMさんに声をかけてみるけど、どうかな?”って。絶対やりたいという感じで、“ちょうど歌ってほしい曲があるんです”と言って、この「Don’t Stop」という曲を歌っていただいて。そこからやな、仲よくなったのは。

BASI:うん。

Shyoudog:僕らも、初PUSHIMやったんで(笑)。その時の印象にガーンとやられて、今も会うたびに好きになっていくんですよ。人間性というか。そこからどんどん仲良くなって、ライブも一緒にさせてもらうようになって。

▲『CLASSIX』

――もうひとり、Charaさんとの出会いも大きいんじゃないですか。2014年に同じくタワーレコードの企画で、コラボ曲「I Don’t Know」をリリースしていて。

Shyoudog:ベースのKenKenとあっくん(金子ノブアキ)のお母さんの金子マリさんのライブを、下北沢で定期的にやっていて、僕らが東京にいる時は遊びに行って、出演もさせてもらったりしていたんですけど。その日たまたまCharaさんが来ていて、紹介してもらったんですよね。KenKenもCharaさんに、“韻シストはいいよ”っていう話をしてくれてたみたいで。その時ちょうどCharaさんが『JEWEL』(2013年)というセルフカバーアルバムを出すことになって、KenKenのバンドとか、マバヌワくんとか、そこに韻シストも入れてもらって、「Junior Sweet」という曲をリアレンジさせてもらった。そこからですね。ライブも一緒にやるようになって、いい関係を続けさせてもらってる感じです。

――この「I Don’t Know」という曲については?

Shyoudog:これも、もともと曲があったんですよ。前のアルバムの時にはもう出来上がっていて、ストックしておいた曲で。この企画が出てきた時に、“あの曲、Charaさんに合うかも”と。Charaさんは、人の曲を歌う時にも絶対自分でリリックを書くんですけど、これはBASIがCharaさんのパートを書いてる。すごく珍しいことだったみたいです。

BASI:確か、リリックについて意見を聞いた時に、“BASIやったら、いいよ”みたいなことを言ってもらったんですよ。 “うわー、こんなこと言ってもらった”って、うれしかったですね。そのあと、書いて送ったのがこれやったと思います。

――アルバムのラストに、ボーナストラック的に入っているこの2曲のパワーはすごいです。それも含めて、今回のアルバムは、ジャズ、ソウル、ディスコクラシック、メロウなAORっぽいものとか、全部揃えてきたなと思いました。全曲の個性がすごいし、今まで以上にバラエティ感がとても強い。

Shyoudog:バラエティは、けっこう考えたよな。

BASI:うん。意識しましたね。

Shyoudog:曲数で言ったらめちゃめちゃあって。トラックは100を超えてた中からチョイスして、レコーディングして、その中からまた選んでアルバムに入れたので。

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