ザ・フー、映画『さらば青春の光』続編制作を非難

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英国の新聞『The Mirror』紙が先日、ザ・フーのアルバム『Quadrophenia(四重人格)』(1973年)をもとに誕生した映画『さらば青春の光』(1979年)の続編が制作されると伝えたが、ザ・フーはこれへの関与を否定し、「人の分け前にあずかろうとする露骨な試み」と批判した。

◆ザ・フー画像

『The Mirror』紙によると、続編では、オリジナルに登場した主人公たちの現在の姿を描くという。ジミー・クーパーはドラッグ・ディーラーの元締めになったらしい。オリジナル映画にインスパイアされ執筆された小説『To Be Someone』(Peter Meadows著)をもとに制作し、ジミーを演じたフィル・ダニエル、モンキー役のToyah Willcoxらが出演するそうだ。

同紙の記事の中で、続編を監督するRay Burdisは、小説はピート・タウンゼントのお墨付きだと話していたが、BBCによると、タウンゼントとロジャー・ダルトリーは「誤解を避けるために、ザ・フー、Who Films、ユニバーサル、オリジナルの権利所有者の誰もがこのプロジェクトを承認していない」との声明を出したという。

ザ・フーのマネージャーでオリジナルの映画をプロデュースしたビル・カービシュリーは、「『さらば青春の光』はザ・フーの音楽をもとにした意義深く影響力のある映画だ。続編は、オリジナルの作者にしか作れない。先日発表されたこのカラオケ続編は、まったくもって滑稽だ」と非難した。

続編はザ・フーの音楽を使用することは認められておらず、スティングも出演しないという。

Ako Suzuki
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