【ライブレポート】POLYSICS、ツアー最終日も「ほかのバンドならありえない」

POLYSICSが6月12日、品川ステラボールにてニューアルバム『What’s This???』リリースツアー＜POLYSICS TOUR 2016 ツアーでルンルン!!!＞の東京公演を開催した。

◆POLYSICS 画像

同ツアーに伴ってYou Tubeブログを開設した彼らは、全11本のすべてを4～5台のカメラで撮影し、3曲のダイジェスト映像とライブ終了直後のメンバーコメント映像を5分半にまとめてライブ3日後にアップするという前代未聞の試みを行なってきた。


ツアーの締めくくりである品川ステラボール公演は、全34曲2時間17分、“ほかのバンドならありえないがPOLYSICSとしてはごく普通”なボリューム。しかし、そのサイズに詰め込まれた情報量と熱量は過去最大レベルのものとなった。

『What’s This???』1曲目の「Introduction!」からスタートしたステージは、初期のキラーチューン「Buggie Technica」、『What’s This???』収録曲「アルプスルンルン」で序盤を駆け抜ける。また、12曲目「テクノドラキュラ」から19曲目「Hurry Up」までは3人それぞれがギター、ベース、ドラムから離れ、トラックと共に3人横並びでのステージを展開するなど、パフォーマンスでも楽しませてくれた。




10曲目「ウィーダー」と13曲目「Raw」ではヤノがメインボーカルを。19曲目の「Hurry Up」ではPCに向かうフリをしてバンドのオフィシャルTwitterをアップしていたヤノだが、この日初めて動画を貼ることに成功し、喝采を浴びた。さらに、「Let’s ダバダバ」でクラウドサーフを決めたハヤシは、「ドップラーごっこ」でツアー恒例の『セルカ持って客席乱入、オーディエンスと一緒に写真撮影（それをあとでアップ）』を敢行するなどアクティヴだ。ベース＆ボーカル＆シンセと、この日も八面六臂の活躍だったフミは、MCのたびにテンション上がりすぎるハヤシにツッコミ入れて軌道修正するなど、3人が1曲の中で、1本のライブの中で果たす役割の限界値に挑み続けた。

再び各担当楽器に戻った後半、楽曲のハードコア度が上昇するのに応じてオーディエンスも体力の限界までヒートアップして、本編ラストは文字通り完全燃焼するに至った。


「このツアー、アンコールはニューアルバムの曲とライブ定番曲とレア曲」を披露してきたというハヤシヒロユキの言葉どおり、この日のアンコールでは、2000年の1stシングル『XCT』収録曲「BE Still。」、ライブ定番の「Boys & Girls」「ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ」、ニューアルバムのリード曲「SUN ELECTRIC」を熱演し、ツアー＜POLYSICS TOUR 2016 ツアーでルンルン!!!＞を締めくくった。

POLYSICSは結成19周年となる2016年、10月13日を『TOISUの日』として新宿ReNYワンマンを開催することがこの日のアンコールで発表されたほか、8月14日に＜ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016＞、8月16日に＜UKFC on the Road 2016＞、10月1日に＜AOMORI ROCK FESTIVAL’16 -夏の魔物-＞など、フェスやイベント出演も続々決定している。




◆POLYSICS オフィシャルサイト
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