かわいいもの好き必見! 1960~80年代のオモシロかわいいプレーヤー約100点が大集合! 「日本のポータブル・レコード・プレイヤー」展

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1960~80年代のレコード全盛期のおもちゃのような小さなポータブル・レコード・プレイヤーを集めた「日本のポータブル・レコード・プレイヤー」展が、7月30日(土)~8月28日(日)、東京都・世田谷区の生活工房ギャラリーで開催される。入場は無料。期間中は関連イベントとして、ライブ・パフォーマンスやレコード試聴会なども行われる。

レコード全盛期に日本人の多くが聞き親しんだ、まるでおもちゃのような小さなポータブル・レコード・プレイヤー。音楽を楽しむ機器として、大量生産され使い捨てられてきた時代の徒花のような製品だが、現代の目で見てみると別の価値観が浮かび上がる。小さなハコに、ラジオ、カセットやリズムボックス、鍵盤までさまざまな機能をつめ込んだことで、デザイン的にもおもしろく、フォルムだけでも楽しめるような製品も数多く存在する(パンダの顔がカバーになった動物プレイヤーのかわいいこと! 冒頭の写真はHITACHI MQ-22/撮影:高見知香 )。

これらユニークなプレイヤーは、オーディオメーカー、電機メーカーはもちろん、おもちゃメーカーや時には重工業の会社まで幅広い業種により生み出されてきた。そこには高度成長期の日本人のさまざまなアイディアやデザイン性が生かされている。

今回の「日本のポータブル・レコード・プレイヤー」展では、日常の音楽風景を彩ったオモシロかわいいプレイヤー、約100点を展示。持ち主である高円寺・円盤の田口史人氏による解説とともに紹介する。

当時のプレイヤーはボタンひとつで自動的にアームが動くようなものではないが、持ち運べるくらい小さくて手軽。針を置き、戻す手間が必要な愛らしいデザインで、「レコードを聞く」という行為や気分をのものを愉しんでいたともいえる。そんな聞き手の時代を、オモシロかわいいプレイヤーから想像してみてはいかがだろうか?

■100台のプレイヤーを使ったライブや試聴会イベントも

期間中に開催される関連イベントにも注目。7月31日には「出張円盤レコード寄席」と題して、展示中のプレヤーを使ったレコード試聴会を実施。本展の企画制作・出品者の田口史人氏によるプレイヤー10台の聴き比べをし、それぞれの個性を探る。参加費は1,000円で定員は20名(事前申込制)。

8月14日には「100 Keyboards + 100 Portable Record Players」が開催。2013年より「100 Keyboards」「100 Toys」といったキーボードやオモチャを駆使したライブを開催してきたASUNAによるライブ・パフォーマンスだ。今回は田口史人氏のポータブル・レコード・プレヤー100台とキーボード100台によるパフォーマンスを創造する。参加費は1,500円、定員は50名(事前申込制)。


▲撮影:高見知香

「日本のポータブル・レコード・プレイヤー」展

日程:2016年7月30日(土)~ 8月28日(日)
時間:9:00~20:00 ※会期中無休
料金:入場無料(関連イベントは有料)
会場:生活工房ギャラリー
東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー3階
東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋」駅直結
主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
企画制作・ディレクション:田口史人(円盤/リクロ舎)/軸原ヨウスケ(COCHAE)
後援:世田谷区/世田谷区教育委員会

●関連イベント1
出張円盤レコード寄席
日時:7月31日(日)15:00~16:30
会場:生活工房 4F ワークショップルームB
トーク:田口史人(円盤)
参加費:1,000円
定員:20名(事前申込制)

●関連イベント2
ASUNA+田口史人パフォーマンス
「100 Keyboards + 100 Portable Record Players」
日時:8月14日(日)15:00~18 :00(予定)
会場:生活工房 4F ワークショップルームB
出演:ASUNA+田口史人
参加費:1,500円
定員:50名(事前申込制

ASUNA
電子音楽家。リード・オルガンとエレクトロニクスによる牧歌的なドローン・サウンド、玩具楽器やサンプラーを駆使したローファイな宅録作品など構築するほか、サウンドアートとしてのパフォーマンスや展示に参加。海外でも名を馳せる。

田口史人
高円寺円盤/リクロ舎店主。90 年頃から音楽ライターとして活動するとともに、新作・旧音源の復刻などのCD 制作を始め、300 タイトル以上を発表。著書に『レコードと暮らし』(夏葉社)、『日本のポータブル・レコード・プレイヤーCATALOG 奇想あふれる昭和の工業デザイン』(立東舎)。

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