レナード・コーエンのミューズ、マリアンヌが死去

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レナード・コーエンの1stアルバム『Songs of Leonard Cohen』に収録される彼の代表曲の1つ「So Long, Marianne(さよならマリアンヌ)」など、コーエンの初期の作品に多大な影響を与えた女性マリアンヌ・イーレンが7月28日、亡くなった。

◆レナード・コーエン画像

コーエンとマリアンヌは1960年にギリシャの島で出会い、60年代、一緒に人生を歩んだ。

コーエンは彼女を追悼し、Facebookでファンからマリアンヌへの想いや詩、思い出を受けつけるページを設け、マリアンヌの死を彼に告げた、彼女のバイオグラフィー映画を制作中のJan Christian Mollestadからの手紙を公開した。

コーエンはマリアンヌが病気だと知らされ、すぐに連絡を取ったのだろう。Mollestadが綴った手紙にはこう書かれていた。

「親愛なるレナード

マリアンヌは昨晩、ゆっくりと永眠についた。親しい友人に囲まれ、本当に安らかだった。君からの手紙が届いたとき、彼女は完全に意識があり、まだ話したり笑うことができた。手紙を読み上げたとき、彼女は、マリアンヌしかできない笑顔を見せた。君が彼女に触れることができるほどそばにいると語るのを聞いたとき、彼女は手を持ち上げた」

「君が彼女の状態を知っているということは、彼女の心に深い安らぎをもたらした。そして、この旅立ちへの君からの祝福は、彼女にさらなる強さを与えた。あのメッセージがどれだけ彼女に意味があったか目のあたりにした友人たちは、これだけ迅速に、そして愛と慈悲に満ちた返事をくれた君に大変感謝している」

「彼女の息が浅くなった最後の時間、僕は彼女の手を握り、Bird On A Wire*を口ずさんだ。そして、新しいアドベンチャーのために彼女の魂が窓から飛び立ったとき、僕らは彼女の頭にキスし、君の永遠の言葉をつぶやいた。さよならマリアンヌ」

*コーエンが1968年に制作した曲「Bird On The Wire」のことと思われる。当時、鬱に苦しむコーエンはマリアンヌに大きく助けられた。


Ako Suzuki
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