【インタビュー】DIMENSION、新作『29』完成「信じてるからこそ積み重ねてこれた」

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■このまま続けていくだけです
■サウンドがここで完結したわけでもない

──ちなみに曲タイトルって、どうやって決めるんですか。

勝田:それぞれ作った人間が考えてきますけど、楽曲のイメージがその言葉とつながるように考えています。リスナーに自分なりのイメージを作ってもらって楽しんでもらえるのが一番ですけど。

──「Timeline」とか、そんな感じしましたね。楽器同士の会話がどんどんつながっていくように聴こえて、これはタイムラインっぽいなとか。

勝田:なるほど。そういうふうに考えてもらえるのは、いいことですね。

──「Groovology」とか、面白いなあと。

勝田:これは造語ですね。

──あと「Get Up With It」は、マイルス・デイビスだよなとか。

勝田:みんな知ってるんだね。「Get Up With It」なんてマニアックなのを。よく聴いてらっしゃる。誰かにも言われたんですよ、“マイルスにも同じのありますよね”“あ、そうなんだ”って。

──あ、そんな感じなんですね(笑)。

勝田:マイルスはいろいろ聴いてるけど、タイトル覚えてないことが多いですから。「Get Up With It」ってどんな曲でしたっけ(笑)。

──曲はないんです。アルバム・タイトルだけで(笑)。

勝田:勉強しておきます(笑)。雑誌に載ってたんだけど、「ザ・チキン」っていう曲があるじゃないですか。ジャコ(・パストリアス)が有名にした、もともとはJBホーンズにいたサックス奏者が作った曲だけど。彼に“なんでチキンなの?”って聞いたら、“トリ肉が好きだから”って(笑)。

──あはは。そんなベタな(笑)。

勝田:あと、ブレッカー・ブラザースの「サム・スカンク・ファンク」ってどういう意味ですか?って本人に聞いたら、“語呂がいいだろ?”って(笑)。意味はないよって。ほら、向こうの人は母国語で普段の会話ができつつ、同じ頭でタイトルを考えるから、そういうことができるんだよね。日本語のタイトルだったら、語呂だけで作ることもできるでしょ。

──でもDIMENSIONは日本語のタイトル、つけないですよね。

勝田:つけないですね。ちょっと気恥ずかしいのかも。日本人が日本語でインストのタイトルをつけるのは、ちょっと抵抗があるかもしれません。

──イメージはできるだけフリーにしておきたいというものがあるんでしょうね。心のどこかに。

勝田:そうかもしれませんね。せっかくインストで、ボーダーレスで、海外でも発売しているものなので、という理由もひとつはありますけど。

──アルバム・タイトルは、ずっと数字を通してますね。結成24年で『29(枚目)』。

勝田:ずっと数字で、なぜ数字にしたかという意味はこれと言って特にありません。途中でサブ・タイトルをつけた時期はありましたけど、たぶんその時のことを考えると、今までずっと数字で来てたから“こういうのほしいよね”って、誰かが言ったんじゃないかな。別にサブ・タイトルつけてもいいんですけどね。次は『30』だから、区切りよくつけるかもしれません。

──来年、ほんとに区切りがいいですね。結成25年で、順調に行けば30作目のアルバムが出るはずだし。

勝田:順調に行けば、ですけどね。早いもんで、もう25年ですね。だからといって、区切りで何かをやるとか、演奏者の側はあんまり考えてないんですけどね。

──大々的にやるんじゃないですか。

勝田:何かベスト盤的なものを作るとか、本数を多めにツアーを回るとか、そういうことができたらいいなとは思いますけど。別に、このまま続けていくだけですし。たまたま今、区切りがいいとされている数字のところに来ているだけで、サウンドがここで完結したわけでもないですから。今回、『29』の取材なのに『30』の話ばっかりしちゃうんだけど(笑)。でも確かに『30』で何をやるのかは、ちょっと考えちゃいますよね。すごいのを作らないといけないのかな?とか、何をもってすごいと言えるのか?とか。ものすごい複雑な、ドリーム・シアターも真っ青なことをやったらすごいのか(笑)。

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