2017年に絶対大ブレイクする音楽・エンタメ情報を分析

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■トレンドセッターはすでに注目している、「2017年絶対流行るモノ」

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エンターテイメント、ファッション、メイク、ヘアアレンジなど、次々にトレンドが発信されるなか、2017年の音楽シーンの流行のひとつにK-POPがある。まだ新年を迎えたばかりのタイミングで気が早い話のように思うかもしれないが、人気ファッション誌や、JC(女子中学生)JK(女子高生)が愛用しているSNSメディアでは、ファッションやメイク、ヘアアレンジ、アイドルからフードまで、韓国発信のネタが多く見られるのである。その中でも、2017年に絶対流行るものとして名前が挙げられているのが韓国女性アイドルグループの「TWICE」だ。日本の音楽シーンにおいて、バンドジャンルではONE OK ROCKや[Alexandros]、アイドルジャンルではAKBグループやE-girls、男性K-POPではEXOなど各ジャンルに代表とされる若手アーティストがいる中、新たな女性K-POPジャンルではTWICEがそのポジションに確立されつつあるのだ。

◆Twice 画像

TWICEとは、韓国の大手三大芸能事務所の中のひとつ、JYPエンターテインメントが2015年にMnetと共同企画したオーディション番組「SIXTEEN」で選出された9人で構成されたグループである。デビュー作品から現在までにリリースされたミニアルバムのリード曲のミュージックビデオがすべて1億PVを突破している他、新人にもかかわらず韓国アイドル史上における記録を次々に獲得し“新記録製造機”と呼ばれるほどの勢いを放つ。





中でも2nd CDアルバムのリード曲「CHEER UP」のYouTube再生回数は、衰えることを知らない。告白ができない女の子に「応援してるよ!頑張って!」と歌うこのラブソングが、音楽番組の1位を総なめにした。彼女たちが所属するJYPエンターテインメントは、韓国屈指のダンサーでシンガーソングライターのパク・ジニョンが代表を務めており、韓国のレジェンドだが非常に明るくユニークな人柄のパク・ジニョンとTWICEの“元気で明るい”コンセプトは特に相性が良いようで、そんな彼が率いる事務所がTWICEに用意した振り付けは、抜群にかわいかった。TWICEの振り付けは、見た者すべてを魅了し、ファンはもちろん他のレジェンドから、中堅級のK-POPアイドルや俳優なども振り付けをマネをする他、ドラマの1シーンとしてもその振り付けが使われるなどし、K-POP以外の韓流ファンをも沸かせている。


その勢いのまま、日本へ旋風を巻き起こし大流行しているのが3rd CDアルバム『TWICEcoaster : LANE 1』のリード曲「TT」の振り付けで、「TTポーズ」と呼ばれる「泣いている顔文字」を表現したポーズである。日本のトップアイドルや人気モデルがマネをした様子がSNSで拡散され、その余波は日本のK-POPファンの女の子だけでなく、流行に敏感なJC・JKにまで広がった。TWICEのポーズをマネして写真を撮ったり、TWICEのダンスを完コピして学園祭で披露したり、そしてフリをマネした「踊ってみた」動画をSNSに投稿したり。SNS時代と呼ばれる昨今、ある人気動画アプリではすでにTWICEの「踊ってみた」動画が圧倒的な投稿数を誇っている。さらに、オフィシャルイベントとして日本以外の全世界でも「TT」ダンスコンテストが実施されているほど、人気は拡大しているのだ。そのため日本上陸前にもかかわらず、日本テレビの朝の情報番組『ZIP!』や、トレンド情報を発信するWEBニュースなど各メディアが次々とTWICEを取り上げていることも付け加えたい。


親しみやすく可愛い、そしてマネしたくなる。そんなTWICEは、音楽的にもすでに日本の10代女子のカリスマとして支持されており、来日を待っているファンも多く、彼女たちの存在は2017年にもはや社会現象になる可能性をはらんでいる。次章では、その理由を分析していきたい。





◆次頁 “ビッグアーティストへの登竜門・MAMAの「今年の歌賞」を受賞”へ
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