【対談】ロザリーナ×にしのあきひろ、“絵と音楽のクリエイティビティ”とは?

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2016年12月に1stミニアルバム『ロザリーナ』でデビューしたロザリーナ。今年に入って精力的にライブを行い、キュートなキャラに加え、意思の込められたストレートな歌声にファンが急増している。前回の単独インタビューに続き、今回はミニアルバムのアートワークでのコラボや、絵本『えんとつ町のプペル』の歌も歌っている縁から、画家・絵本作家としても活躍しているにしのあきひろ(キングコング)との対談が実現。絵と音楽のクリエイティビティについて話が盛り上がった。

◆ロザリーナ&にしのあきひろ 画像

■ロザリーナはファンタジーを背負えちゃう人(にしの)

──お2人が会うのは何回目ですか?

ロザリーナ:10回は、いかないぐらいですね。

──最初のお互いの印象はどうでしたか?

にしのあきひろ(以下、にしの):最初会ったのは個展会場ですよね。でも僕はその前にロザリーナのスタッフさんから“面白いヤツいるんですよ”って聞いていたので知ってたんです。

──思っていた通りでした?

にしの:見た目、超面白いと思って。

ロザリーナ:えっ(笑)!?

にしの:見た目がキャラクターっぽくて。血が通ってない感じっていうか(笑)、なんていうか、人っぽくないのがいいなと。

ロザリーナ:にしのさんはテレビで見ていた印象とは違いました。初めてお会いしたのは、にしのさんの個展のレセプションパーティ初日の夜だったんですけど、親近感というか、近くに来てくれる感じで、優しかったです。酔っ払ってましたけど(笑)。


──にしのさんから見たロザリーナさんの魅力はどこにあると思って、今回「えんとつ町のプペル」を歌ってもらったのですか?

にしの:ロザリーナはファンタジーを背負えちゃう人だと思ったんですよ。だから“(ステージ上の)美術セットとか全部ちゃんと作り込んだ方がいいよね”って話をした覚えがある。Charaさんとか、ファンタジーを背負える人っているじゃないですか。でも、本当に少ないなと思うんですよ。ポーズであっても似合わないし、ピタッとくる人って本当に何年かに1人の感じだと思って。あと最初に聴いたのが「怪獣音頭」、これがメチャよくてずっと聴いてました。

──これだけ素晴らしい方たちと作った絵本の曲を託すことは、すぐに決められました?

にしの:才能ある人はロザリーナに限らず、贔屓しようと思ってるんです。ロザリーナは“この声であの曲が作れるんだ、両方持っててメチャいい!”と思って。しかも見た目は面白いし。それで、映画『舟を編む』でアカデミー賞優秀音楽賞を獲られた音楽家の渡邊崇さんに聴かせたら“メッチャいいね!”ってなって。“絶対贔屓した方がいいじゃん!”って、友達周りはみんなそうでした。

──ロザリーナさんが歌ったことによって絵本『えんとつ町のプペル』の世界観が広がりました?

にしの:子供が参加しやすくなった感じがしますね。別の人が歌っていたら本当に聴くだけになっていた気がするんですけど、ロザリーナが歌ってくれたおかげでちびっ子とかすごく歌うんですよ。それがムッチャいいなと思って。

ロザリーナ:楽曲がうまくできているんですよ。子供がつい口ずさんじゃう。

にしの:僕はそんな才能ないから、僕はギター弾いて、鼻歌でパーっとやって、あとは渡邊崇さんにお願いしますよって。

──歌ってみてどうでした?

ロザリーナ:自分じゃない人が作った歌を発表するのは初めてだったので、レコーディングがちょっと緊張しました。自分で作ってないから符割りとか違うじゃないですか。そういう点で、すごく勉強になりました。子供も口ずさむから、ちょっと羨ましいですよね(笑)。

にしの:子供が歌っているのが一番いいよね。最近自分と同い年ぐらいの友達がお父さんやお母さんになってきて、見ていると子供がすごく楽しそうにしてるときは、親はムッチャ幸せそうだと思ったんです。だから子供を幸せにしたら、家庭ごと幸せになるというのが、すごくいいと思ってるんですよ。

──ロザリーナさんもミニアルバム『ロザリーナ』に、にしのさんの絵が加わったことで曲の感じ方とか変わりましたか?

にしの:どの絵にするかは、ロザリーナが選んだんだよね?

ロザリーナ:そうです。絵が全部いいじゃないですか。CDジャケットが写真とか人間とかじゃなくて、絵だということが100点満点(笑)。二次元だということが、とてもプラスだと思いました。

にしの:ロザリーナは確かにそっちの方がいいかもね。

◆インタビュー(2)
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