まさに新時代の幕開け、ザ・チェインスモーカーズが示す最新ポップ・スタンダード

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パーティー・ピープル向けのダンス・ミュージックという文脈から飛び出して、今やR&B/ロック/ポップスなど巨大なマーケットを相手に快進撃を続けるスーパー・アーティスト。かつてダフト・パンクやケミカル・ブラザーズ、アンダーワールドらが通ったスターダムへの道を猛スピードで駆け抜ける新星、彼らの名はザ・チェインスモーカーズ。

◆ザ・チェインスモーカーズ画像

昨年夏の<SUMMER SONIC 2016>出演時にも大変な盛り上がりだったが、その後はシングル「クローサー feat. ホールジー」が全米No.1ヒット、2月に発表された第59回グラミー賞ではノミネートされた主要部門の最優秀新人賞は逃したものの、最優秀ダンス・レコーディング賞を獲得して晴れ舞台に立った。陳腐な表現を承知で言うと「今誰が一番キテる?」と問われれば「彼らでしょ」と答えたい、その勢いは本物だ。


ザ・チェインスモーカーズは、ドリュー・タガートとアレックス・ポールからなるデュオである。2012年にニューヨークでコンビを組み、踊って騒げるキャッチーなダンス・ミュージックを武器にぐんぐん知名度を上げ、2014年に「#セルフィー」で初ヒットを飛ばすと、2015年から2016年にかけて「ローゼズ feat. ロゼス」「ドント・レット・ミー・ダウン feat. デイヤ」と全米トップ10ヒットを連発し、「クローサー feat. ホールジー」で12週連続No.1と頂点を極めた。ライブではイケイケのロック・パーティー的なノリを見せる彼らだが、楽曲においてはあくまでメロディ重視である。ベースはダンス・ミュージックで鍛えたソリッドで力強いビートながら、メランコリックなR&Bスタイルのメロディにドリーミーな電子音を組み合わせ、「クローサー」のようにクラップやピアノの生々しい響きを採り入れたり、聴き心地はとても柔らかくメロディアスだ。セクシーな声を響かせるドリューのイケメンぶりも、彼らの人気拡大の要素のひとつだろう。


2017年に入っても快進撃は続き、「パリ」がまたまた全米トップ10ヒットを記録した。ミュージック・ビデオのクオリティの高さは彼らの自負するところだが、「パリ」ではヴィクトリアズ・シークレットのエンジェル(モデル)、マーサ・ハントを起用し、リリック・ビデオには人気モデル/インスタグラマーのアレクシス・レンが登場するという豪華さをみせる。動画再生数の累計が15億回を突破している「クローサー feat. ホールジー」の恋愛ドラマ仕立ての映像を始め、現代の音楽ユーザーのニーズにマッチしたアイディアとクリエイティヴィティは、ザ・チェインスモーカーズの大きな武器だ。


そして快進撃はまだまだ続く。あっと驚くコールドプレイとのコラボ曲「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」の大ヒットが追い打ちをかけ、ロング・ヒット中の「クローサー」と「パリ」との3曲が同時に全米ビルボードトップ10入りという、グループとしては過去にザ・ビートルズとビー・ジーズしか達成していない記録に並ぶというとんでもない快挙をやってのけた。一体彼らはどこまで行くのか、次に何をやってくれるのか。期待値が最大限まで高まる中、満を持して登場するのが初のフル・アルバム『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』だ。



アルバムタイトルについてメンバーはインスタグラムに「これらの曲が自分達にとってとてもパーソナルで、プライベートな思い出や記憶の寄せ集めであり」「心を開き、人と通じ合うことこそがソングライティングであり、僕らのゴールだから」というコメントを寄せている。つまりこの作品は、ダンス・ミュージックの汎世界性と自由度の高さに、美しいメロディと力強いメッセージを乗せた、新しい時代のポップ・スタンダードでありたいという力強い宣言と言ってもいい。


収録曲は「パリ」「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」の2大ヒットを中心に、ニューヨーク出身のエミリー・ウォーレン、フレンチ・シンガーのルアンヌ、アフリカと日本の血を引くR&Bシンガー、ジェネイ・アイコら、ジャンルも出自も多様な実力派女性シンガーたちが顔を揃えているが、そこにフロリダ・ジョージア・ラインという男性カントリー・デュオも加わっているのが、ザ・チェインスモーカーズのザ・チェインスモーカーズたる所以だ。ダンス・ミュージックにカントリー・アーティストがジョインするケミストリーは聴いていて心が躍る。これほど自由でエクレクティックな音楽が世界中で大ヒットする、それを思うだけで痛快な気分になれる。

さらに日本盤CDのみのボーナス・トラックとして、「クローサー feat. ホールジー」「ドント・レット・ミー・ダウン feat. デイヤ」「ローゼズ feat. ロゼス」の3曲も収録されているので、これはもはやベストアルバム。R&B好きもロック・ファンもポップス・リスナーも、すべての音楽好きに贈る2017年最強の作品のひとつ、ザ・チェインスモーカーズ『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』、4月7日、全世界同時リリース。この音とともに、新しい時代の扉を開けよう。


『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』

2017年4月7日発売
¥2,200+税 SICP-5383
1.ザ・ワン
2.ブレイク・アップ・エヴリ・ナイト
3.ブラッドストリーム
4.ドント・セイ feat.エミリー・ウォーレン
5.サムシング・ジャスト・ライク・ディス(ザ・チェインスモーカーズ & コールドプレイ)
6.マイ・タイプ feat.エミリー・ウォーレン
7.イット・ウォント・キル・ヤ feat.ルアンヌ
8.パリ
9.オネスト
10.ウェイク・アップ・アローン feat.ジェネイ・アイコ
11.ヤング
12.ラスト・デイ・アライヴ feat.フロリダ・ジョージア・ライン
13.クローサー feat. ホールジー ※国内盤ボーナス・トラック
14.ドント・レット・ミー・ダウン feat.デイヤ ※国内盤ボーナス・トラック
15.ローゼズ feat.ロゼス ※国内盤ボーナス・トラック

◆ザ・チェインスモーカーズ・オフィシャルサイト
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