YOSHIKI、「200年後にも聞かれる音楽を今作らなければいけない」
YOSHIKIが4月7日(金)に行われた<新経済サミット 2017>で、現代におけるミュージシャンとしてのあり方についてトークセッションを行った。
◆YOSHIKI 画像
この<新経済サミット>への参加が3回目となるYOSHIKIは、まずストリングスとともに映画『WE ARE X』の映像が流れるスクリーンを背景にして「Foever Love」と「ART OF LIFE」を披露。その後、親交が深いという三木谷浩史氏を交えてミュージシャンとしての観点からトークセッションを進行した。
YOSHIKIが出演している楽天モバイルのCMがスクリーンで紹介されると「かっこよすぎますよ、僕のCMみたい」と嬉しそうな表情を見せるYOSHIKI。CM内でYOSHIKIは「過去が正しいかは未来が決める 不可能なことなんて何もない」と印象的なセリフを述べているが、このセリフはまさに彼の生き様を表した言葉であるとも言えるだろう。YOSHIKI は2014年に長年の夢であったマディソン・スクエア・ガーデンにX JAPANとして立ったが、これについて「なぜ僕はまだマディソン・スクエア・ガーデンに立てていないんだろう」というネガティヴ要素をひとつずつ努力してクリアした結果、自然な流れでたどり着いたと明かした。こういった経緯などを踏まえ、三木谷氏も彼のことを不可能なことを無くす努力家だと高く評価しているようだ。
そんなYOSHIKIの今後の目標は音楽を通じて国際的に活動すること。YOSHIKIが海外に進出したときに比べると、現在は日本のカルチャーがあらゆる国に広がっていて日本のアーティストが活躍できる場面がさらに増えることが予想される。そのチャンスを逃さないためにはいつでも戦闘態勢にいなければいけない、と自身の経験を踏まえYOSHIKIは日本のアーティストに提言した。
さらに三木谷氏から「CDが売れない時代にあってミュージシャンやアーティストにも経営者的な感覚が必要になってきた」との話が振られると、YOSHIKIは“音楽家”としてのあり方についてのトークを展開する。音楽ビジネスはまだ60年70年程度の歴史しかなく、100年前には音楽というものはスポンサーありきで成り立っていた。だからCDが売れないと嘆く前に「そもそも“音楽でお金を稼ぐ”という考えに執着しないことが一番だ」というのがYOSHIKIの見解。「商品を作っているのではなく芸術を作っているという感覚にならなければ危険。100年後、200年後にも聞かれる音楽を今作らなければいけないと思う。アーティストはこっちにシフトしていかないといけない」とYOSHIKIは今のミュージシャンのあり方に危機感を覚えることもあると言う。
その後に行われた記者会見でも「音楽は、作ったものをどうやって世界に伝えていくかというビジネスの側面もあるが、芸術が先でなければいけない」と述べていた。そんな時代にあるミュージシャンたちに対しては「世界でやる気のあるアーティストは最初から目標にできる時代になった。海外でやるとすべてが順調にいかないものだがそれでもいいんだ、やってやろうという気概が大切」とエールを送った。
<新経済サミット 2017>のトークセッションでは、YOSHIKI出演前に登壇していた小泉純一郎元首相もサプライズで飛び入り参加。小泉元首相と三木谷氏、YOSHIKIの3人で食事に行ったことが、このサプライズのきっかけになったそうだ。今週月曜日に映画『WE ARE X』を一人で観に行ったという小泉元首相はX JAPANに対する思いを熱く語り、「Foever Love」を口ずさむ場面も。最後には3人でセルフィーを楽しむ姿も見られ、<新経済サミット 2017>のYOSHIKIトークセッションは幕を下ろした。
なおBARKSでは、記者会見のレポートも掲載中→◆YOSHIKI、花占いで「アルバムは6月に出ないかも(笑)」
◆新経済連盟 公式サイト
◆YOSHIKI オフィシャルサイト
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