【ライブレポ】<ドリウタフェス>D-LITE、三浦大知、リトグリらがドリカムカバーを熱唱

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ドリカムを愛するアーティストたちが集結して、ドリカムとともに創り上げる音楽野外フェス<The best covers of DREAMS COME TRUE ドリウタフェス 2017 in 大阪舞洲>が7月8日、大阪舞洲スポーツアイランド特設会場で開催された。前日の7月7日“ドリカムの日”に発売となったカバーアルバム『The best covers of DREAMS COME TRUE ドリウタ Vol.1』がそのままリアルに繰り広げられているようなワクワク感がたまらない。

◆ライブ画像(11枚)


青空と強い日差しが降り注ぐ絶好のフェス日和のなか、開演を待っていると、突如、美声が! トップバッターのLittle Glee Monsterの5人がステージ中央に集まってハーモニーを響かせている。大きなステージにギュッと集まって歌う彼女たち5人の声が、どこまでも広がっていく。「最大限のリスペクトの気持ちを込めて歌います」とかれんが紹介して歌い始めたのはドリカムの「Ring! Ring! Ring!」。コーラス・ワークが爽快な、リトグリにしかできない曲になっていて驚かされた。


続いて登場したのは、Ms.OOJA。5月にはカバーアルバム『Ms.OOJAの、いちばん泣けるドリカム』をリリースするほどのドリカム・フリークで知られる彼女。『ドリウタ Vol.1』でカバーした「さよならを待ってる」と、“わたしを歌手に導いてくれた曲”という「三日月」を披露した。そしてそのまま自身の楽曲「翼」へ。ドリカムに対するリスペクトと、自身の歌への揺るぎないプライドの両方が 感じられる流れに心が揺さぶられた。


さや姉、こと、山本彩はチェリーサンバーストのレスポールを構えて登場。ギター&ボーカルがさすがに様になっている! まるでロック・クイーンといった雰囲気だ。「何度でも」を歌う前には「吉田美和さんの、優しくて包容力があるけど力強い声に励まされました」とMCで語った。


1DJをバックに、4人のダンサーを従え繰り広げられた三浦大知のステージは圧巻だった。ここまで高度なレベルで歌と踊りをミックスできるのは、日本人では彼だけではないだろうか。「決戦は金曜日」では、自身の振り付けと、ドリカムの振り付けをミックスしたオリジナル・ダンスで会場を湧かせた。


「ドリカムのことは4年前に初めてソロツアーをするときに「未来予想図II」を歌わせてもらってから大好きになりました」と語ったのは、D-LITE(from BIGBANG)。華やかでパンチのあるボーカルと、MCでのチャーミングな表情が対照的で、人気者を印象付けるステージだった。


日中の日差しで火照っていた肌に涼しい海風が吹く時刻になり、本日の主役がステージに登場した。DREAMS COME TRUEだ。オープニングの壮大にしてファンキーなインストゥルメンタルで幕を開け、1曲目は「うれしい! たのしい! 大好き!」。イントロがかかった瞬間、オーディエンス全員の手が上がり、頭上でクラップが打ち鳴らされた。曲終わりで、吉田美和が「ドリウタフェスって聞くだけで涙ちょちょ切れちゃう」と言えば、中村正人は「この場所はまさに’95年に<WONDERLAND>をやった場所です」と語った。22年前にここにいた人も、この日初めてドリカムを体験する人も一緒になって楽しんでいる光景にグッときているところで、次が「愛がたどりつく場所」って! セットリストも完璧だ。「サンキュ.」「あなたのように」とつづき、5曲目には新曲「あなたと同(おんな)じ空の下」を披露。先日、舞洲からもほど近いUSJで初披露したばかりだが、もう振りが浸透しているのに驚かされた。


「KNOCKKNOCK!」「LOVETIDE」のあとに、三浦大知がステージに! 「決戦は金曜日」のコラボが実現した。「夢のよう」と三浦が言えば、「超光栄だよ」と吉田が返す。アーティスト同士の魂の交流がそこにあった。ライブは終盤、「何度でも」、そしてラストはやはり「大阪LOVER」。息つく暇無なし、名曲だらけのライブが終了。

中村がMCで語っていた言葉が印象的だ。「ドリが滅亡しても歌い継いでいってほしい」。もちろん滅亡はしません! つまり、このフェスは、ただアーティストが集まったオムニバスのライブではないということだ。音楽の生命力そのものを体感すること──大阪の空の下で“カバー”の本当の意味を知った1日だった。


取材・文◎谷岡正浩
撮影◎岸田哲平・中河原理英
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