【連載】第16回 ホタバンのファミリアルミルキーウェイ ~ホタルライトヒルズバンド藤田リュウジの連載コラム~

ポスト

BARKSをご覧の皆さま、
ホタルライトヒルズバンド・ボーカル&ピアノの藤田リュウジです。
6月も終わり、いよいよ夏に向かって行きますね。
たくさんの予定が待っていることと思います!
僕たちも色々な場所で演奏に出ていくので是非一度聴きに来てくださいね!

先月の5月21日、僕たちホタバンが主催する地元のサーキットイベント
柏MUSIC SUN 2017は大成功の中終了することができました。
あまりにたくさんのドラマがありすぎてまとめるのに少し時間がかかってしまいましたが、あの日来てくださった方もそうでない方も
一つの音楽ドキュメンタリーとしてお読み頂ければ幸いです。


(信頼のおける実行委員メンバー・ボランティアメンバーのみなさま!いつもありがとう)

改札出たら街ごと丸っとフェス会場。
この“音楽の街柏”という音楽土壌豊かな場所に、「回遊性」という新たなキーワードを加えたポップスの祭典。
柏初のサーキットフェス、MUSIC SUNは2014年にスタートし今年で4年目となりました。

サンプラザ中野くん&パッパラー河合さん、中村 中さん、浜崎貴司さんに代表されるレジェンドの皆様
Mrs. GREEN APPLE、ヒグチアイさんをはじめとする新世代のスターたち
赤色のグリッター、UEBOくん、Chelsyら地元勢
これらを一本の線でつなぐ『歌』が小さな歴史となって積み重なり
自然とこのMUSIC SUNの”匂い”が出来上がってきました。

今年も見事に晴れ渡る空を見上げながら、新しいドラマの誕生たちにワクワク。
吹き抜ける風とともに、メロディが向かう方向がいつもそれぞれの瞬間を作ってきたのだなと。

初年度は、実行委員長として運営についてもたくさんの人にお世話になりながら調整など行って来ましたが、回を重ねるごとに仲間が増え、ボランティアスタッフや実行委員メンバーへの信頼が格段に上がりました。
有難いことに今年は安心して現場を任せられたので、僕はとにかく出演アーティストの方々とのコラボレーションを実現すべく、MUSIC SUNの可能性を広げることに専念しました。

まず僕の学生時代の同級生、Sissy松田栄作との初のコラボを、野外ステージにて。
お互いの曲を一緒に歌い、最後は二人のルーツであるチューリップ”青春の影”のカヴァー。
「君の家へ続くあの道を 今足もとにたしかめて」
この一節がグッと胸に入り込んで来た。
お互い走り続けて来てこのタイミングで声を重ねたとき、感じるのはやはり彼の道のりの厚みなんです。
一緒にライブをしているこの時間がまるでひとときの”家”のように感じられたのは不思議な感覚でした。
またの再会を誓って。栄作ありがとう。



続いては、Studio WUUに移動しFLYING KIDS浜崎貴司さんとのコラボレーション。
僕たちのラジオ番組にゲスト出演していただいた収録現場にて。
「柏で一緒に歌わないかと」まさかの浜崎さんに光栄すぎるご提案をいただいたこのお話。
僕の音楽体験においてもずっと思い出に残る時間となりました。
当日の楽屋に行くと浜崎さんが既にいらっしゃって二人でまずは音合わせ。
曲は忌野清志郎さんの”デイドリームビリーバー”のカヴァーです。
「ずっと夢を見て 今も見てる 僕はデイドリームビリーバー」
まさにそんな夢の中にいるような心地よい空気感が、浜崎さんと一緒に本番を終えるまで続いていたな。
ステージでちょっとチャーミングになる浜崎さんが好きだし、楽屋でずっと表情一つ変えずユーモアたっぷりの話を聞かせてくれる浜崎さんも大好きです。
僕はこんな大人になりたいなといつも感じるし、憧れを抱きながらハモりができる幸せといったら
これ以上なく甘酸っぱいものです。
同じくStuido WUUにご出演いただいた松本英子さん、大石由梨香さんもご一緒に記念撮影。
こんな一枚が柏で撮れるのもMUSIC SUNの歴史にとって大きな大きなこと。


そしてこの方の存在そのものが僕の音楽的ルーツといっても過言ではない。
ポップスレジェンド寺岡呼人さんとのセッション。
ゆずさんと呼人さんで結成されたThe Little Monsters Familyによる、名曲中の名曲”星がきれい”を演奏しました。
ずっと家族で聴いていた曲だったので思い入れが深く、自分の中である種神格化された曲だったのですが
「あの曲は私にとっても思い出の一曲だったんです!演奏してくれてありがとう!」というお客さんの声が非常に多くて嬉しかった。
タイムレスメロディ。やはりいい音楽は時を超えます。
二つ返事でこの曲を歌うことを承諾してくださった呼人さんには本当に感謝です。
音楽における原風景、そこに込められた愛情は本当に純粋無垢で無作為なもの。
だから一瞬であの頃の気持ちに戻れるし、それをまた「今」の音に返すことで新しくも懐かしい感動になって一人一人に届けられる。
音楽にしかできない素晴らしい体験だと思います。


さらに感動が待ち受けていました。
ずっとお呼びしたかった大久保伸隆さん。
柏のストリートシーンはやはりこの大久保さん率いるSomething ELseのヒット無くして出来なかったものです。
本編を歌い終えた大久保さん。
「ここでちょっと予定にはなかったのですが、、、」とそこからゆっくりと大久保さんの言葉で柏という街のこと、ストリートのこと。
感動的なお話があり、
最後は「当時を思い出して」と
生音生声で大名曲”ラストチャンス”を演奏してくださいました。
MUSIC SUNをスタートさせた時から夢に見ていた瞬間。
自分がずっとこのイベントに賭けていた想い、伝えたかったメッセージが、この”ラストチャンス”のメロディに乗って心に溶け込んで行く感触がしました。
大久保さん、これからもずっとずっと歌い続けてください。
時代を超える大久保さんの声、メロディは宝です。


柏MUSIC SUNはポップミュージックをお届けして来たイベントです。
改めてポップミュージックとは人生に寄り添い続けてくれる特別な音楽だと強く感じました。

それぞれの歩みを進めて行く中で、
僕らが迷い悩んだり 前を向き進む時
いつもそこにお気に入りのメロディが寄り添っていた。

この記事を書いている今、キャロルキングの”You’ve Got A Friend”が流れて来ました。
春夏秋冬、どんな時代が訪れても変わらずそこにあるもの。
また、変わり続けて行くもの。

僕はこの柏MUSIC SUNという音楽イベントを通じて、それぞれの「ルーツ」を感じ続けること 守り続けることの大切さを伝えていきたいです。
自分がどうしてここにたどり着いたのか、
誰と出会いどんな思いを巡り、
今ここに立っているのか。
そんな生きて来た歴史をいつも「ルーツ」への愛とともに胸に刻みながら
これからもこの先の見えない世の中を生き抜いて行く強さを
音楽とともに育てていけたらと思っています。

来年はどんな瞬間が待ち受けているだろうか。

柏の街は今日もたくさんの音楽で彩られています。
気が向いたらふらっと遊びに来てくださいね。

あなたを快くおかえりって迎え入れてくれる街です。

柏MUSIC SUN 2017、どうもありがとう!

それでは今月の一句、

はじめての
気持ちはいつも
忘れずに

来月の更新もお楽しみに☆

ホタルライトヒルズバンド
オフィシャルサイト : http://hotaban.com/
Twitter : @hotabanofficial
Facebook : https://www.facebook.com/hotaban
LINE@ : http://line.me/ti/p/%40idd1441u
Instagram : @hotabanofficial

■ラジオ情報
4月よりbayfmレギュラー番組がスタート!
「パンザマストレディオ」
毎週金曜日 深夜1:00~1:27
http://www.bayfm.co.jp/

■リリース情報
ニューシングル「蛍ヶ丘」
2017.3.9 on sale
【収録曲】 1. 蛍ヶ丘 2. 僕らが生まれたこの町に新幹線が通る日
※コンサート会場 & ARIGATO MUSIC STORE通販限定販売

■コンサートスケジュール
7/1 (土) 千葉・東松戸ひがまつタウンカフェ
7/8 (土) 東京・新木場STUDIO COAST ESP学園presents COLORS2017
7/14 (金) 愛知・伏見JAMMIN’
7/15 (土) 大阪・梅田見放題
11/3 (金・祝) 千葉・柏市民文化会館 大ホール

※ライブ詳細、チケット情報については
http://hotaban.com/live/index.html

■プロフィール
藤田リュウジ
プロフィール
@ryujifujita
ホタルライトヒルズバンド ボーカル/ピアノ (@hotabanofficial)
柏MUSIC SUN実行委員長 (@kashiwamusicsun)

◆【連載】ホタバンのファミリアルミルキーウェイ ~ホタルライトヒルズバンド藤田竜史の連載コラム~ まとめページ
この記事をポスト

この記事の関連情報