【インタビュー】STORM OF VOID、「ヘヴィな音楽をやりたい気持ちはどこかにずっとあった」

ポスト


■ ライヴでは再現できない(笑)

── さっき、生まれて初めて自分の思い通りにギターを弾くことができたという話をしてくれましたが、実際かなり弾きまくっていますよね。

ジョージ:今回のレコーディングでは、とにかく弾きまくりたいっていう気持ちがあって。サンクス・リストにも載ってるんですが、Char(竹中尚人)さんにも「もっと弾いていいんだぞ」って言ってもらって。というのは、僕らのレコーディング・エンジニアをやってくれてるコリン・スズキがRIZEのジェシーと幼馴染みで、彼のほとんどの音源を手がけているんですが、小さい頃からCharに可愛がってもらってたらしくて。エンジニアになってからはCharのライヴ録音もやってたりして。僕はジェシーとは今回までほとんど面識がなかったんですが、Charさんとはギターマガジンの通訳仕事をきっかけに以前から可愛がってもらってて、そういう縁もあってベーシックを録り終えてからのギターのオーバーダブは、Charさんのホームスタジオでやらせていただいたんです。ギター・ソロのほとんどは、Charさんのアンプとエフェクターを貸してもらってやりました。とうてい自分には手の届かない高価なものから貴重なヴィンテージ機材を使わせてもらって。ジェシーも、ちょうどツアーに行ってる間だったので、彼の部屋を「好きに使ってくれていいよ」って言ってくれて、ベース録りは彼のスタジオを使わせてもらいました。竹中親子には感謝してます(笑)。

── かなり凝った作りになっただけに、ライヴでの再現性はどう考えていますか?

▲Dairoku Seki

ジョージ:ライヴでは再現できないですね(笑)。全然する気もなかったし。もうライヴは2人でやれる限りのことをやろうって。僕はどっちかというと同期とか使いたくない方だったんですけど、ダイロク君は今とてもそういう方法に対してオープンな感じで。彼はenvyではそういうことをやってなかったので、まだチャレンジしていないことをSTORM OF VOIDではやりたいと。それこそ同期演奏とか、クリックガイドに合わせるだとか。ちなみに今回のレコーディングでも全部クリックに合わせてやったんです。だから、サンプリングだとかシークエンスとか、イヤーモニターを導入するということにはぜんぜん抵抗がないし、今はやれることは全部やりたい、たとえ失敗してでも、っていうモチベーションなんですね。僕自身も、いろんなアーティストと仕事して、いろんなステージを見させてもらって、同期とかぜんぜん抵抗がなくなってきました。ただ、すごく上手にやれる人もいれば、とても無駄なことになってる人もいて、やるからにはスマートかつプラクティカルなシステムを構築できてないとイヤだなと思ってます。

── 印象的なジャケットのイラストレーションについても、どういうものなのか教えてください。

▲アルバム『War Inside You(ウォー・インサイド・ユー)』

ジョージ:ジャケットを描いたのは、インスタグラムで見つけたメキシコ在住のKikyz1313という女性の画家で、まったく縁もゆかりもない人なんです。彼女の作品を見て単純に一目惚れしてしまい、リクエストしてアルバム用に描いてもらいました。彼女の作品は、ちっちゃい子供が題材になっていて、片目のとれかかった動物を見ていたりとか、ちょっと親だったらうーんって思っちゃうようなものも多くて。自分が子供を持つ身になったから、この絵に何か惹かれるのかなと思う部分もありますね。子供が不安そうな目をしてる絵が多いんですよ。それで、何曲か送って聴いてもらって「こんな感じなんだ」というのを伝え、あとは結構お任せで描きあげてもらったのが、この絵です。今の僕は、子供の顔とか表情とかを意識してしまうというか、どうも気になっちゃいますね。戦争の予感って絶対に大人より子供の方が敏感に感じているだろうなと思うし、子供達の表情にこっちも動揺するし、どうにかしなきゃと考えたり、そういうのを、なにか自分の音楽とパッッケージで表したかった。

── では最後に、今後の活動予定も含め、こうやっていきたいと思い描いているヴィジョンを教えてください。

ジョージ:まずはアルバム・リリース後のツアーが決まっていて。11月から地方をまわり、東京は12月22日に渋谷のクラブエイジアでやるんですけど、そのツアーはぜんぶ僕たちでブッキングしてます。本当にまたイチからやるんだという感覚でいて。この1〜2年、各地の友達に連絡とってライヴしに行くと、けっこう若いバンドとやらせてもらう機会が多かったんですよ。EP出したあとで大阪とか京都、それに四国とかにも行ってみたら、envyでもTURTLE ISLANDでも一緒にやったことのない人達と対バンして、ローカルの新しいバンドと出会える機会が増えたんです。「四国にこんなバンドいたんだ!」みたいなカッコいいのがいて、それがとても刺激になっているし、「やっぱり色々な場所に行かなきゃダメだね」っていう気持ちにすごくなってますね。各地で頑張ってたり、頭はってるバンドと相見えることの楽しさと大事さについて思うところがあります。だから11月のツアーでは残念ながら組めなかったんですが、今後は広島とか福岡とか熊本とか、また四国、東北、北海道と、どんどんライヴしに行きたいですね。そして勿論、海外にも積極的に行きたいと思ってます。

インタヴュー・文◎鈴木 喜之
ライブ写真 撮影◎Miki Matsushima

  ◆  ◆  ◆




アルバム『War Inside You(ウォー・インサイド・ユー)』

2017年9月20日(水)発売
レーベル:Hostess
品番:HSE-6490
価格:2,600円+税

<トラックリスト>
1. Into The Circle
2. Bow And Scrape feat. Mark "Barney" Greenway
3. Silent Eyes
4. Big River Man
5. Interlude
6. I Know My Enemy
7. War Inside You feat. J. Robbins
8. Ice Lung
9. Ghosts Of Mt.Sleepwalker

※配信リンク:http://smarturl.it/SOV_album

【リリースツアー概要】

2017年11月17日(金)仙台BIRDLAND
2017年11月18日(土)横浜F.A.D YOKOHAMA
2017年11月19日(日)柏ALIVE
2017年11月24日(金)岡山mamaⅡ
2017年11月25日(土)大阪SOCORE FACTORY
2017年11月26日(日)名古屋Spazio Rita
2017年12月22日(金)渋谷Club asia
※詳細は後日アナウンス予定。

この記事をポスト

この記事の関連情報