『Thank You Disney』、新たな命を吹き込まれたディズニーの名曲

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夢や感動、勇気を世界中の人々に届けているディズニー作品を鮮やかに彩る名曲の数々を、個性豊かなミュージシャンたちが愛を込めてカヴァーしたアルバム『Thank You Disney』が、10月25日にリリースされた。

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本作は『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を手がけた映画監督であり演出家のケニー・オルテガがエグゼクティブプロデューサーを務め、参加したのはビッケブランカ、Beverly、三浦大知、西島隆弘&宇野実彩子(AAA)、Dream Ami、May J.、lol-エルオーエル-、SOLIDEMO、シシド・カフカ、MONKEY MAJIK、アイナ・ジ・エンド(BiSH)、Miracle Vell Magic、U-KISS、柏木由紀、SKE48、倖田來未の16組。初回盤は、限定のスペシャルBOX仕様となっている。

注目すべきは、若手からベテランまで揃った豪華なラインナップだけではない。楽曲それぞれに大胆なアレンジが施され、もともとの女性ヴォーカル曲を男性が、男性ヴォーカル曲を女性が歌っていたりと、新たな試みに胸躍る作品なのだ。



まず驚かされるのは、大ヒットした『アナと雪の女王』の「Let It Go」。意外性のあるシンフォニックアレンジと、ポップもロックも行き来自在な新しいタイプの男性シンガーソングライター、ビッケブランカの歌声。見事なファルセットが美しく、力強い。世代も性別も超えた“自由と自立の賛歌”として、生まれ変わった。5人組ダンス&ヴォーカルグループのlol -エルオーエル-が、男女混成という編成とコーラスワークを活かしてスタイリッシュにカヴァーする『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」にしても、いい意味で期待を裏切ってくれたように思うし、5人組男性ダンス&ヴォーカルグループのU-KISSがカヴァーする『ズートピア』の「トライ・エヴリシング」のオリジナルよりもさらにアッパーなサウンド、国際派らしい流暢な英語と歌唱力は気持ちを昂らせてくれる。“楽器を持たないパンクバンド”BiSHのアイナ・ジ・エンドが彼女らしいハスキーな声、エモーショナルな表現で描く『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」は、原作ファンにとってもBiSHのファンにとっても、だいぶ新鮮に響くことだろう。

『ピノキオ』の「星に願いを」をカヴァーするのは、世界がその実力を認める三浦大知。穏やかな音の紡ぎ、語りかけてくれているような柔らかく優しい歌声に満ち満ちているのは、心安らぐ浄化作用だ。5月に投稿した動画『「Beauty and the Beast」を歌ってみた』も話題となったAAAの西島隆弘&宇野実彩子は、新たにアレンジされた「美女と野獣」をカヴァー。息ピッタリにかけ合い、重ねあう2人の歌声を聴くだけで、愛の力で困難を乗り越えるドラマが鮮やかに蘇ってくる。最近では女優としての活躍も目覚ましいシシド・カフカは、『ターザン』の「ユール・ビー・イン・マイ・ハート」をカヴァー。その佇まい通りの凛とした歌声は、くじけそうなとき、目指すべきものを見失ってしまいそうなときに、光あるほうへ導いてくれるのではないだろうか。MONKEY MAJIKがカヴァーする『トイ・ストーリー2』の「ホエン・シー・ラヴド・ミー」は、素朴なアコースティックギターの爪弾き、オリジナルの女性ヴォーカルとはまた違った渋さとノスタルジックな色をたたえたプラント兄弟の歌声が、余計に切ない。曲それぞれ、数々の名場面はもちろん人生に重ねてみても、温かな灯となってくれる曲ばかりだ。



若手女性アーティストのカラフルな歌声も、胸弾ませてくれる。『ズートピア』の日本語吹替版主題歌「トライ・エヴリシング」を担当したDream Amiが今回歌うのは、『塔の上のラプンツェル』の「輝く未来」。キュートでドリーミー、聴いているだけで元気になれるのは、混じり気なしに真っ直ぐ歌うDream Amiだからこそ。脚本・歌・演技・編集まで、すべてを自身でプロデュースする新世代のガールズアイコン、Miracle Vell Magicは自身がスペシャルサポーターも務めるディズニーチャンネル・オリジナル・ムービー『ディセンダント2』の「悪の力を呼び覚ませ」を、クールにかっこよくカヴァー。柏木由紀は『シンデレラ』の「夢はひそかに」で初めて英語詞で歌うことにチャレンジしたというが、よもやそうは思えないような完璧な仕上がりで、透明感ある歌声はまさにプリンセス。

また、大所帯でのカヴァーも、耳に楽しい。SOLIDEMOが歌う『魔法にかけられて』の「想いを伝えて」は、ヴォーカルグループらしくアカペラからスタート。8人のハーモニー、キーの高いロングトーンはまるで魔法のように響くし、SKE48が賑やかにカヴァーする『ハイスクール・ミュージカル』は、ハッピーオーラがとんでもなく強い。



アリアナ・グランデ来日公演のサポートアクトも務め、アメリカ、フィリピン等の音楽祭で数々の受賞歴を持つBeverlyが歌うのは、『ライオン・キング』の「愛を感じて」。動物たちの躍動、生命力を想起させる彼女のハイトーンは、圧巻である。大ヒット映画『アナと雪の女王』のテーマソング「Let It Go 〜ありのままで〜」で一躍ブレイク、全編ディズニーソングで構成されたカヴァーアルバム『May J. sings Disney』をリリースするなど、ディズニーと数々のタッグを組んできたMay J.が歌うのは、『ディセンダント』の中で心に残る切ないシーンで使われている「If Only」。想いがひしひしと伝わる彼女の歌に、どうしたって心が震える。そしてオリジナルは男性ヴォーカルの『魔法にかけられて』の「そばにいて」を敢えて選んだ倖田來未の情感豊かな歌声は、美しく壮大なアレンジにとてもよく映える。魔法やドレスは女の子の、冒険は男の子の永遠の憧れ。自身がその歌声で夢を叶えた歌姫たちの圧倒的な歌力は、いくつになっても夢を見たっていいじゃないかと思わせてくれる。

いつの時代も世代を超えて愛され、今回新たな命を吹き込まれた心動かすナンバーたち。楽しいときだけでなく、くじけそうなときや哀しみにくれるときにも、きっと聴く人それぞれの人生に長く寄り添ってくれるはずだ。

文◎杉江優花


『Thank You Disney』

発売日:2017年10月25日(水)
形態:1枚組
品番:AVCD-93755
価格:¥2,500(税抜)

[収録曲]
【リトル・マーメイド】
Part of Your World(パート・オブ・ユア・ワールド)/AiNA THE END(BiSH)

【ハイスクール・ミュージカル】
We’re All in This Together(みんなスター )/SKE48

【アラジン】
A Whole New World(ホール・ニュー・ワールド)/lol-エルオーエル-

【シンデレラ】
A Dream Is a Wish Your Heart Makes(夢はひそかに)/Yuki Kashiwagi(柏木由紀)

【魔法にかけられて】
So Close(そばにいて)/Kumi Koda(倖田來未)

【ターザン】
You’ll Be In My Heart(ユール・ビー・イン・マイ・ハート)/KAVKA SHISHIDO(シシド・カフカ)

【魔法にかけられて】
That’s How You Know(想いを伝えて)/SOLIDEMO

【塔の上のラプンツェル】
I See the Light(輝く未来)/Dream Ami

【美女と野獣】
Beauty and the Beast(美女と野獣)/Takahiro Nishijima & Misako Uno(西島隆弘 & 宇野実彩子)

【アナと雪の女王】
Let It Go(レット・イット・ゴー)/Vickeblanka(ビッケブランカ)

【ライオン・キング】
Can You Feel the Love Tonight(愛を感じて)/Beverly

【ピノキオ】
When You Wish Upon a Star(星に願いを)/Daichi Miura(三浦大知)

【ディセンダント2】
Ways to Be Wicked(ウェイズ・トゥ・ビー・ウィックド(原題))/Miracle Vell Magic

【ディセンダント】
If Only(イフ・オンリー)/May J.

【トイ・ストーリー2】
When She Loved Me(ホエン・シー・ラヴド・ミー)/MONKEY MAJIK

【ズートピア】
Try Everything(トライ・エヴリシング)/U-KISS

五十音順/曲順未定

◆『Thank You Disney』公式サイト
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