【インタビュー】J、死生観/ヴィジュアル系を語る「終わりと始まりを感じながら進んできた」

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■進化論をもブッ壊してしまうようなバンド
■皆が今、期待してるんじゃないかな

──オリジネイターであるX JAPANとBUCK-TICKとDEAD ENDが互いに似ていたか?というと、全然違いますからね。

J:そうなんですよね! でも、LUNA SEA以前と以降も全然違うんでしょ? そう言われたことはありますよ。

──「俺たちもこうなりたい!」と思わせる何かがLUNA SEAにはあったんでしょうね。

J:そういう意味では、自分たちの想いは確立できたのかな?とは思いますよ。「こうありたい。俺たちはこうだと思うんだけど?」と提示したものに対して、皆が共感してくれたわけだから。バンドとしてのスタイルも、音楽としてのスタイルも。

──集合体としての“絵になる感”も抜群ですもんね。真似したくなります。

J:そういう意味では、自分たちの理想を貫けたということなのかな?と、思いますけどね。

──それまでにはないバンドの佇まいであり、音楽であった、と。

J:うん、ずっとそんなことばっかり考えてましたからね。だから余計、当時は自分たちの想いの先にやっと生み出したものを簡単に真似されることに対して、敬意を欠いている感じがすごくしたんじゃないですかね。でも、時間が淘汰してくれるから。やっぱり本物しか残ってないかないと思うし、それはどんな時代でもそうなのかな?とは思っていて。それが正しければこれから先も、いわゆるヴィジュアル系というものがまた進化していって、どんどんパワフルになっていくんじゃないかな? それはもう、世代も超えた俺たちの想いを受け取ったようなバンドのやつらの使命だと思う。進化論をもブッ壊してしまうようなバンドを皆が今、期待してるじゃないかな?ってすごく思うよ。

──突然変異みたいなバンドが出てきたら、面白いですよね。

J:そうそう。だって、いつまで経っても同じ景色じゃつまんないでしょ(笑)? 音楽シーンって、その繰り返しだと思うんだ。それをしていい場だと思うしね。

──守らなければいけない伝統があるわけでもないですからね。

J:そう、ブッ壊したほうがいいんですよ。ブッ壊せるパワーがある人間じゃないと壊せないし、時代はずっとそういうやつらを求めてる。それは事実ですよね。自分としては、さっき言ったみたいな想いを抱えてバンドを始めて、自分たちのスタイルをつくりあげていったし、その中から見つけていったものだったわけだから。「若い子たちは今のシーンに対して不満ねえのかな?」と思う時があるんですよ。

■理屈ではない場所で皆のところに
■響いていくような、そんな音を

──はは(笑)。でもやっぱり、LUNA SEAの別格さ、すごさは厳然とありますよ。

J:いや、すごさとそれは違うって俺は思うの。だって、俺がエクスタシーレコードに入ったのは19歳ぐらいの時だから、あの時のhide兄はまだ25〜26歳でしょ? あの時からhide兄はhide兄だからね。

──YOSHIKIさんも昔からYOSHIKIさんで……。

J:そうそう、本当にみんな昔から変わらないね(笑)。でも当時から、「前例とかそんなの関係ねえ!」ってやってきているわけですから。今も、やっぱりそういう若いやつが出て来ないとね。シーンとは言っても、そこに属する必要もないわけだし。新しいシーンをつくればいいだけの話だし、実際僕らはそうだったかもしれないじゃないですか? すごいやつらが時代を動かすのは、昔から何も変わっていないからね。そういうものに触れられるのが音楽だと思うし、1曲ですべてが変わりますから。そんな曲をぶち込んでくるバンドたちも、まだまだきっと出てくると思いますよ。

──待ちたいですね。では最後に。11月15日には、Jさんの20周年を記念したライヴツアーのファイナル公演が映像作品としてリリースされました。どんなふうに届けたいでしょうか?

J:今回の作品は、自分がソロを始めて20周年ということで行ったツアーのファイナルの映像になるんですけど。自分自身がバンドを経て、ソロを始めて、自分自身の想いを貫いてきたこの20年間というもの、Jっていうやつの音のすべてがこの映像作品に入っているような気がするんですよ。今だからこそ鳴らせる音というのが、そこには存在していて。理屈ではない場所で皆のところに響いていくような、そんな音をプレイできるようになったかなと思うし。元々俺の中でのロックミュージックというのはそういう存在で、今はとっても満たされているんですよね。そんなことを感じてもらえる作品になっているし、「実際、どんなもんなの?」という感じで観てもらっても充分熱くなれる作品にはなっていると思うので、是非観てもらいたいな、と思ってます!

取材・文◎大前多恵



■DVD/Blu-ray『J 20th Anniversary Live FILM [W.U.M.F.] -Tour Final at EX THEATER ROPPONGI 2017.6.25-』

2017年11月15日(水)RELEASE
【SPECIAL BOX SET(初回生産限定)】
<2DVD+CD+PHOTO BOOK>10,000円+税 CTBD-20073~4/B
<Blu-ray+CD+PHOTO BOOK>10,000円+税 CTXD-20075/B
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・2DVD / Blu-ray:LIVE映像(全曲収録)+特典映像
・CD:LIVE音源(演奏曲よりセレクト)
・LIVE&ドキュメント写真集(全80ページ)
【通常盤】
<2DVD>7,800円+税 CTBD-20079~80
<Blu-ray>7,800円+税 CTXD-20081
※2DVD / Blu-ray:LIVE映像(全曲収録)+特典映像

▼2DVD / Blu-ray収録曲
SE. #1(I LOVE THAT!!)
01. break
02. BURN OUT
03. one reason
04. RECKLESS
05. GO with the Devil
06. Die for you
07. I know
08. When You Sleep
09. ACROSS THE NIGHT
10. Go Charge
11. PYROMANIA
12. LIE-LIE-LIE
13. Evoke the world
Encore
14. Verity
15. Feel Your Blaze
16. Endless sky
W Encore
17.NEVER END

▼LIVE CD収録曲
01. #1(I LOVE THAT!!)
02. break
03. BURN OUT
04. one reason
05. RECKLESS
06. GO with the Devil
07. Die for you
08. I know
09. When You Sleep
10. ACROSS THE NIGHT
11. Go Charge
12. PYROMANIA
13. Evoke the world
14. Feel Your Blaze
15. Endless sky
16. NEVER END



■20周年イヤーの最後を飾る渋谷TSUTAYA O-EAST 2days公演

<J 2017 放火魔 大暴年会>
12月30日(土) 渋谷TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:00 / START 18:00
※出演ゲスト近日公開
▼チケット
¥5,300 (税込 / ドリンク代別)
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
一般発売:10月14日(土)よりスタート

<F.C.Pyro. Members' Only ~'17-'18 COUNT DOWN LIVE~>
12月31日(日) 渋谷TSUTAYA O-EAST [FC限定公演]
OPEN 22:00 / START 23:00
▼チケット
※本公演はファンクラブ限定の為、一般発売はありません
http://www.fancube.jp/fcpyro/
¥5,300 (税込 / ドリンク代別)
(問)F.C.Pyro 03-5759-1488(平日14:00~18:00) / fcpyro@fancube.jp


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