演出は堤幸彦、葉加瀬太郎の最新ツアーを生中継「堤さんに恋してしまったみたいです(笑)」

ポスト

葉加瀬太郎が12月27日(水)に東京国際フォーラム ホールAで開催する<葉加瀬太郎コンサートツアー2017『VIOLINISM Ⅲ』>東京公演の模様が、同日18:30よりWOWOWにて生中継される。

◆葉加瀬太郎&堤幸彦 画像

15年ぶりに発表されたフル・アコースティックサウンド・アルバム『VIOLINISM III』を携えて全国50公演を回る同ツアーは、堤幸彦が総合演出を手がけることでも話題の公演だ。コンサート冒頭に流れるムービーでは、架空のイタリアの田舎町“クレルモンナーラ”で開かれる音楽会に、葉加瀬扮するヴァイオリン職人“アントニオ・タロンティーノ”らが登場。遊び心たっぷりの趣向はコンサート本番にも活かされ、これまでにない音楽劇的演出として注目を集めている。

WOWOWでは当日、コンサートの生中継に加えて、葉加瀬太郎と堤幸彦がツアーの舞台裏やクリエイターとしてのこだわりなどを語り合ったスペシャルトークの模様がオンエアされることも決定している。以下、トーク収録を終えた両者のオフィシャルインタビューをお届けする。

   ◆   ◆   ◆


葉加瀬:堤さんには今回、初めて演出をお願いしました。きっと凝った演出をされるんだろうなと思ったんですが、予想どおりで、コンサート会場によって台本がひとつひとつ違う。憶えるのが大変でした。

堤:こちらも驚きましたよ。葉加瀬さんと言えば、世界的なアーティスト。それなのに、クレルモンナーラという町で太郎ならぬタロンティーノが出てくるというアイデアを聞かされて、極めて関西的というか(笑)。

葉加瀬:僕は大阪出身ですから。関西弁とイタリア語ってイントネーションなどが似ているんですよ。コンサートでは、もちろん音楽も聴いてほしいけれど、基本的にはお祭りだと思っていて、お客さんにはとにかく楽しんで帰ってほしいんです。


堤:「超絶技巧の演奏家がこんなことを!?」といたく感動し、私も演出をするときは「5分に1回は笑いを入れたい」という考えなので、望むところというか、非常に前のめりになってやらせてもらいました。

葉加瀬:大人がくだらないことを一生懸命やっている。それが楽しくてしょうがない。

堤:そのくだらないことも、葉加瀬さんたちのハイレベルな演奏があるから、活きるんですよね。そういう落差が最大の見どころです。

葉加瀬:そのギャップをここまで形にしていただいたのは初めて。僕はすっかり堤さんに恋をしてしまったみたいです(笑)。


■生中継での見どころ

葉加瀬:WOWOWさんで何回か生放送してもらっていますが、毎回、逃げ出したくなるほど緊張するんです……。

堤:あんなに楽しそうに演奏しているのに、意外ですね。葉加瀬さんは毎年、クオリティの高いコンサートを開いていますが、今回は特にエンターテインメント性が強い。それも葉加瀬さんにしかできない面白さが尋常ならざるレベルで高まっている。最初のひと言から、劇的な変更を遂げたクライマックスまで、見逃すところはありません。


葉加瀬:お客さんと放送を観る方には、とにかく楽しんでいただいて、終わった後にワンフレーズだけでも演奏が記憶に残ったら、それからが本当の“音楽の仕事”だと思っています。

堤:ステージでの葉加瀬さんを見ていると、音楽と人間の関係を考え、お客さんに何を持って帰ってもらうか、明確にされているなと思います。特に最後のMCは染み入りますね。実は私のキャリアは、音楽ライブの演出から始まったんですが、今回は久しぶりにこんなワクワクするコンサートに関わらせてもらえてうれしいです。

葉加瀬:面白くなったのは、堤さんのおかげですよ。放送がある12月まで、ますます完成度を高めていきますので、ぜひご覧になってください。

   ◆   ◆   ◆

■番組情報

『生中継!葉加瀬太郎コンサートツアー2017「VIOLINISM III」』
放送日:2017年12月27日(水)18:30 [WOWOWライブ]
収録日:2017年12月27日
収録場所:東京・東京国際フォーラム ホールA
番組サイト: http://www.wowow.co.jp/hakase/

この記事をポスト

この記事の関連情報