ヤマハ、時間を気にせずアコースティックピアノの演奏を楽しめる「トランスアコースティックピアノ」「サイレントピアノ」

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アコースティックピアノでありながらデジタル技術との融合により音量調節や消音が可能なヤマハの「トランスアコースティックピアノ」「サイレントピアノ」のラインナップが一新。8月1日より順次発売される。

「サイレントピアノ」は、通常のアコースティックピアノに独自の消音機能を付加したピアノ。消音モードに切り替えると、鍵盤を弾いた際にハンマーの動きが打弦直前の位置で止まり、弦が鳴らない仕組みを持つ。鍵盤の繊細な動きをセンサーでキャッチし、それをもとに電子音源をヘッドホンから発音することで、アコースティックピアノとほとんど変わらないタッチ感で消音演奏できるのが特徴だ。

一方の「トランスアコースティックピアノ」は、アコースティックピアノの響板で電子音源を発音して自然な響きで演奏できるテクノロジーを搭載。トランスデューサー(加振器)が電子音源の情報を振動に変換して響板に伝えることで、響板が振動。それに弦の共鳴効果も加わってピアノ全体が共鳴体となり音を響かせる。電子音源をピアノ全体から自然な響きで発音することができ、ヘッドホンを使用しなくても音量をコントロールして演奏できるのがポイントだ。

おもにレッスン用途で使われる「サイレントピアノ」、子供から成人趣味層まで幅広い層を集める「トランスアコースティックピアノ」が、より快適な演奏環境をユーザーに提供するためにラインナップを一新した。

音質面では、ヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」の音色に加え、ベーゼンドルファー社のフラッグシップモデル「インペリアル」をサンプリングした音源を新たに搭載。また、ヘッドホン使用時でも自然な演奏体験を実現する音響技術「バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM)」を採用し、さらに豊かな音と響きでの演奏が可能に。そして、「トランスアコースティックピアノ」では、トランスデューサーを軽量化し、よりクリアな高音の響きを実現した。


▲Bluetoot機能を搭載。スマホ、タブレットからのオーディオのストリーミングや、アプリ連携で音色切り替えなども可能。

Bluetoothオーディオ接続に新たに対応したのが、機能面でのトピック(「トランスアコースティックピアノ」および「サイレントピアノ SH2タイプ」)。スマホ、タブレットからオーディオデータを手軽に送信、楽器本体で再生した曲に合わせて演奏を楽しむことができる。

さらにヤマハが開発した無料アプリ「スマートピアニスト」と連携することで、音色の切り替えや録音などの各種機能をスマホ、タブレットからカンタンに操作できるのもポイントだ。


▲コントロールユニットは、アコースティックピアノの外観に溶け込むようなデザインとユーザビリティを追求。

デザインにもこだわった。アコースティックピアノ本来の外観を保つため、ピアノ本体に取り付けるコントロールユニットには、従来モデルよりもシンプルでスリムなデザインを採用。電源を入れた状態でも必要最低限のディスプレイしか点灯しないため、アコースティックピアノの魅力を損なわない。また、使いやすさを追求し、機械操作に不慣れなユーザーを想定したユーザビリティテストを何度も行い、より感覚的に使えるように改良。音色の切り替えや内蔵曲の選択といった基本的な操作をコントロールユニットのダイヤルやボタンでカンタンに行えるようデザインし、優れた操作性を実現している。

ラインナップは、トランスアコースティックピアノ「TA2タイプ」がグランドピアノ2機種(2,400,000円、2,950,000円)、アップライトピアノ4機種(1,000,000円~1,580,000円)。サイレントピアノ「SH2タイプ」はグランドピアノが8機種(1,790,000円~3,750,000円 )、アップライトピアノが6機種(860,000円~1,440,000円)。サイレントピアノ「SC2タイプ」はアップライトピアノ3機種(オープンプライス)。外装仕上げは黒の鏡面艶出し塗装ほか、チェリー/半艶塗装、ウォルナット/半艶塗装、ダークマホガニー/木目調鏡面艶出し塗装、ナチュラルホワイト/鏡面艶出し塗装など多彩に用意する。


▲ヤマハ トランスアコースティックピアノ「C3X-TA2」(2,950,000円 税抜)


▲ヤマハ サイレントピアノ「YUS3SH2」(1,180,000円 税抜)

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