【インタビュー】<ルナフェス>RYUICHI編、「真っ黒の闇に墜ちて、想いが輝く」

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■“愛”なのか“友情”なのか
■輪のようにつながっていくもの

──異例だったのは、オープニングアクトがLUNACYだったということで。暗黒のスタートでしたが、これについてはご自身のなかに、ある種のタイムスリップ感みたいなものもありましたか?

RYUICHI:まず、フェスって1日が長いじゃないですか。LUNA SEA主宰フェスということで、僕らがトリを務めさせていただくことも事前に発表されていた。ただ、諸先輩方やニューエイジもいっぱい出演してくださるわけで、そのド頭にLUNACYがやることは、先ほどお話した“ステージの在り方”に続く、ふたつ目のおもてなしだと僕は捉えていたんです。

──そのぶん、LUNA SEAにとっては過酷な一日となりますが。

RYUICHI:早い時間にステージへ上がるということは、それだけ早朝から準備をしなければいけないということですからね。だけど、全出演アーティストの中で一番最初に僕たちがステージに上がることで、ファンのみなさんの予想を覆せたと思うし、出演者の方々に対しても、“LUNACYが一番最初なんだ!?”っていう驚きと話題性をもって、いいおもてなしができたかなと思ってます。

──RYUICHIさんが前回の<LUNATIC FEST.>に、ひとつ無念さを残している部分があるとすれば、良好とは言い難い状態にあったノドのコンディションだと思うんです。僕らとしてはめったに観たことのない状況だったわけですが、どんな気持ちであの2日間は乗り切られたのでしょう。

RYUICHI:本当に年に数回もないことだったんですけど、浮腫といって声帯が腫れてしまいまして。僕は月に何度か声帯を映像で確認してまして、事前の状態は結構キレイだったんです。ただ、それはむくみが残っている状態で、無理をして歌っていたら、初日の夜には声帯の半分が血で赤黒く変色してしまっていた。そうすると、振動しなければいけない扉が血で重くなってしまうから、空気が漏れて声が枯れたようになってしまうんです。あの日、たまたまお医者様に来ていただいていたので、終演後に「何があっても明日、声を出したいんです。どんなリスクも受け入れます」みたいな話をして。でも決して医療的に危険なことをしたわけではなく、可能な限りのベストを尽くした結果、2日目に声が出た。これには僕自身驚いたというか、不思議だったんですよね。

──その回復具合には驚かされましたし、天は味方してくれるんだなと。そして、それから3年を経て<LUNATIC FEST. 2018>が行われるわけですが、第二回目を行うにあたって、前回との意味合いや、賭ける想いに違いはありますか?

RYUICHI:ひとつのコンテンツを生み出して、それが世に放たれた後には当然、評価がつきまとうもので。フェスは出演アーティストがたくさん居るので、待ち時間が多くなってしまったり、ケアが薄くなってしまいがちだったりするんですね。そして今回、<LUNATIC FEST. 2018>のラインナップが発表されたわけですが、こんなにも参加意志を表明してくださった方がいるということに、まずひとつ安堵があり。成功していなければ第二回目が存在しないわけで、一回目は決して間違ったものではなかったと。

──それに、一回限りと思って<LUNATIC FEST.>を開催したわけではなかったでしょうし。

RYUICHI:そうですね。このフェスが今後どういうふうな間合いで……3年に一度なのか、5年に一度なのか、はたまた2年に一度なのかわかりませんが、今の気持ちとしては第二回目を観た人たちが、“<LUNATIC FEST.>があるからまた頑張っていける。待っていた期間も報われる”と思ってもらえるようなフェスに育てていかなければいけない。それが今回のステップかなと思っています。

──前回は“狂気”という言葉がキーワードになっていましたけれど、今回は全体的なラインナップにトーンの明るさみたいなものを感じるんです。これは、アルバム『LUV』の印象が強いからなのかなとも思ったりするんですが、いかがでしょう。

RYUICHI:Jも、SUGIZOも、INORANも、真矢も、みんなが「この時代にコイツら、すげえカッコいいんだよ」っていうアーティストをまずテーブルに挙げるんですね。音に対して真剣に取り組んでいるメンバーが、ほかのアーティストに共鳴して、オファーして、パズルが組み上がっていく。そういうなかでフェスが前へ向いていくんです。それがおっしゃっていただいたような“愛”なのか、“友情”なのかわからないですけど、輪のようにつながっていくものだなと実感していて。今回、新しいアーティストが<LUNATIC FEST. 2018>のステージ立てば、そのアーティストを観るために新しいファンの方々が参加してくださる。そうすると、また輪が広がっていくことは間違いないでしょうね。

──個人的に楽しみにしているアーティストはいらっしゃいますか?

RYUICHI:幾つかのアーティストには、たとえばテレビ番組の収録とかでお会いしてるんですよ。収録を終えて、楽屋でご挨拶したり。そういうときの普段の表情ってあるじゃないですか。僕らもそうだと思うんですけど、他愛もない会話のなかで見せる笑顔だったり。そういう表情って、ステージで本気の目をしたときとは全然違うものですよね。“あんなに礼儀正しい人たちが、こんなアグレッシヴでハイパーなパフォーマンスをするんだ!?”みたいな(笑)。それの変化を密かな楽しみにしているんです。

──ギャップを楽しませてもらうというか。

RYUICHI:たぶんその表情って、ファンの方々も知らないかもしれないじゃないですか。でも、僕らは会場に入ってこられたときとかに、「いついつどこどこで会ったねー」なんて話をしながら、その何気ない表情を見ているので、本番がすごく新鮮。そういうところは主宰者の特権でもありますね。

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