【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>G-FREAK FACTORY、「オレはウソをやりに来たんじゃねえ」

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2016年から連続出演を果たして2017年にはEVIL STAGEのトリを務めるなど、群馬に軸足を置きながらローカルバンドの矜持としてすべてを喰らうG-FREAK FACTORYが、いよいよSATAN STAGEに登場だ。

◆G-FREAK FACTORY 画像

渡部“PxOxN”寛之(Dr)加入後の新体制第1弾となるシングル「カモメトサカナ」を発表(6/6)したばかりの彼ら。近年はリリースとツアーが切れ間なく続き、高いモチベーションで突っ走っていることもあり、高い期待感が集まっていた。



まずは足元をならすように「jam」で会場を染め、茂木洋晃(Vo)が強烈な意思の宿った言葉を飛ばして、自らをローカルヤンキーと称してから、鋭く思い切りの良い踏み込みがたまらない「SOMATO」を叩きつける。茂木が「サタニック、始めようぜー!」と声を上げるが、その必要がないほどフロアのテンションも高い。

もちろん、オーディエンスの勢いに押される彼らではなく、「オールドルーキー、G-FREAK FACTORY、始めます!」と茂木が改めて宣言して「日はまだ高く」へ。醸し出される温かいバイブス。中盤、フロアから盛大なハンドクラップも自然発生したが、それも当然。とんでもないコール&レスポンスも起こり、得も言われぬ一体感に満たされていく。


そして、そのムードから一転して、シリアスに切り込む「Unscramble」を放つのも彼らが持つ魅力。吉橋“yossy”伸之(B)と渡部のリズム隊がテンポを自在に操りながら突き進み、凄まじい茂木の咆哮も相まって、この大きな会場を飲み込むような空気に満たされる。

「ずっとオレたちはサブステージのスペシャリストでした。気がついたら、ローカルバンドとして前例のないことをやるのがモチベーションになっていて。メインステージに上げてくれたSATANIC CARNIVALのギャンブル性と心意気には感謝と敬意しかありません」──茂木洋晃

と、この日に対する想いが語られた流れで鳴らしたのは前述の新曲「カモメトサカナ」だった。高みへ導いてくれるようなニュアンスを持ち、輝かしい未来を目指す彼らの今が映し出されたような曲に、フロアを埋め尽くすオーディエンスが聴き入る姿が印象的。その空気を察知してか、大きく構え、高らかに歌い上げる茂木の姿はとても美しかった。



その余韻を残しつつ、原田季征(G)が奏でるギターの音色の艶やかさも絶妙だった「Too oLD To KNoW」をプレイ。強いリリックも相まって、とにかく攻撃的なバンドと捉えられることもある彼らだが、実際にそのステージを観てみれば決してそんなことはない。何かを押し付けるようなことはなく、共に立ち上がり歩もうという、たぎる気持ちがあるだけ。だからこそ、ラストの“でも二度と無駄な血は流すな”というリリックで大合唱が生まれるに違いない。

「来年、またおとなしくサブステージへ戻るから、今年はもう少し酔っ払わしてくれよ」と茂木がおどける場面もあったが、「オレはここにウソをやりに来たんじゃねえ。プロモーションしに来たんじゃねえ。ライブをやりに来たんだ!」と叫んだ通り、終盤はより喰らい尽くす真骨頂を発揮。「ダディ・ダーリン」「EVEN」と続け、生声で叫ぶ場面もあるなど高ぶる胸の内をぶつけていった。


7月にはリリースツアーのファイナルとして日比谷野外音楽堂でのワンマン、9月には主宰する<山人音楽祭>も控える彼ら。まだまだ挑み続ける生き様を見せつけてくれるに違いない。

取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎瀧本 JON… 行秀

【G-FREAK FACTORY セットリスト】

01.jam
02.SOMATO
03.日はまだ高く
04.Unscramble
05.カモメトサカナ
06.Too oLD To KNoW
07.ダディ・ダーリン
08.EVEN

■<SATANIC CARNIVAL'18>

6月16日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール

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