ケイト・ブッシュ、舞踏家リンゼイ・ケンプを追悼

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英国人の著名な舞踏家で、デヴィッド・ボウイやケイト・ブッシュの師でもあったリンゼイ・ケンプが、8月25日急逝した。80歳だった。

◆リンゼイ・ケンプ画像

長年の友人でコラボレーターであるDavid Haughton氏は、「彼は突然、気分が悪いと言い出し、その1分半後には息を引き取った」とBBCに話している。亡くなる直前まで「とても忙しくしていて、ポジティブだった」と言い、「このようなことが起きなきゃいけなかったとしたら、最良の状況だったと思う。彼はとてもいい時期にあった。創作活動と踊りを続けてきた。病気もせず、友人たちに囲まれていた」と話した。

「踊るために生まれてきた」と公言していたケンプは、60年代に自身の舞踊団を設立し、舞台や映画、デヴィッド・ボウイとのコラボレーションなどで異彩を放ち、ダンス界の鬼才と評された。

ケンプにダンスを習い、多大な影響を受けたケイト・ブッシュは、ケンプを「インスピレーションに溢れ、真のオリジナルかつ偉大なアーティスト」と表し、「彼をマイム・アーティストと呼ぶのは、モーツァルトをピアニストと呼ぶようなもの。彼はとても勇敢で、とても面白く、何よりとてつもなくインスピレーショナルだった。リンゼイのような人はいなかった。彼から学び、彼と共作し、一緒の時間を過ごせた私はものすごくラッキーだった。とても愛してた。心から寂しくなる。ありがとう、親愛なるリンゼイ」と、追悼の言葉を寄せたという。

ケイトのデビュー・アルバム『The Kick Inside』(1978年)のオープニング・トラック「Moving」は、ケンプがインスピレーションとなり誕生した。

Ako Suzuki





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