STARMARIE、米開催<Anime Weekend Atlanta>出演。「We’ll be Back!!」

ポスト

現地時間9月22日(土)、STARMARIEがアメリカはアトランタにて開催されたコンベンションイベント<Anime Weekend Atlanta>にメインステージのヘッドライナーとして出演、アメリカ全土から集まった2000人に向けパフォーマンスを披露した。

◆STARMARIE <Anime Weekend Atlanta>ライブ画像

<Anime Weekend Atlanta>は1995年の初開催から今年で24回目を迎える、アメリカでも歴史の深いコンベンション。ライブステージの大きさも特徴的だ。2018年はMIYAVIが21日(金)、SPYAIRが23日(日)のメインステージヘッドライナーを務めており、STARMARIEはイベント二日目にあたる22日(土)のメインステージヘッドライナーの大役を果たした。

3万人を超える来場者のあるイベントということで、会場前には早くから長いファンの列が。前日に行われたパネルセッションでも、アニメのOP主題歌を通してSTARMARIEを知ったというファンが多くおり、この日の列の中にも、アニメのコスプレをしているファンの姿も多く見受けられた。1年に1度のお祭だからなのか、会場内の雰囲気は異様なほどに高揚しており、開演時間が近づくと自然発生的に「STARMARIE!STARMARIE!」と5人体制になって初めてのアメリカ遠征となるメンバーを強く求める叫び声が発生する。

そんな興奮状態の中、お馴染みのメンバー紹介を行うオープニングSEが流れ始めると。堰を切ったように大歓声がメンバーに贈られる。待望の1曲目は、「悪魔、はじめます。」。ドライブ感のあるエレクトロロックサウンドが会場を一気に加速させていく。日本語の歌詞の楽曲でありながらも大きく雄叫びをあげ身体を揺らす現地ファンの様子を見れば、“音楽は国境を超える”なんて月並みな言葉も改めて真実なのだとも思わせてくれ、同時に彼女たちが積極的に海外公演を続けている意義を強く感じさせてくれる。初めてSTARMARIEに触れたであろう人たちが大半を占める中、序盤から存在感を見せつけてくれた5人の姿がなにより印象的であった。






「私達がSTARMARIEです! 4年ぶりにアメリカにやってきました、アトランタに来るのは初めてですが、皆さんに会えてとても嬉しいです!」と英語でのMCの後、『カードファイト!! ヴァンガードG NEXT』エンディング主題歌となった「ナツニナレ!」と海外でのアニメコンベンションの際には恒例となっている「1/3の純情な感情」のカヴァーを披露。STARMARIEの認知はまだ高くなくとも、この曲を知っているファンも多く会場からはさらなる歓声が贈られた。

代表曲「サーカスを殺したのは誰だ」を披露し、再びのMCではメンバーそれぞれがアトランタへの印象を思い思いに語る。特にアトランタを本拠地にするMLB球団のブレーブスの試合を観に行ったことが印象に残っており、中でもチャンスの際に球場が一体となってチョップの動きを繰り返し応援する“トマホークチョップ”が印象に残ったとのこと。というのも彼女たちの楽曲「三ツ星レストラン・ポールからの招待状」の中にも同様の振り付けがあるからだ。会場一体となって“トマホークチョップ”の再現をした後に「三ツ星レストラン・ポールからの招待状」し会場を大いに沸かせ、続けざまにニューアルバムから「ラ・カンパネラ 君に贈る」を披露する。ここまではSTARMARIEの象徴とも言える、情景を画として思い描くことができるような物語性の強い歌詞の楽曲が主軸となっていたが、楽曲の雰囲気や、彼女たちのパフォーマンス、何より表情を通して存分にその世界観を集まったファンに届けられていたように映る。これも、海外公演を繰り返す中で彼女たちが突き詰めたSTARMARIEとしてのステージなのではないだろうか。

転じて再び『カードファイト!! ヴァンガードG』のエンディング主題歌となった「メクルメク勇気!」を披露する。同様にアニメを通して楽曲の認知は高く、会場全員で一体となる振り付けのあるこの曲は、今後も海外展開を続けていく中で大いなる武器となり得るのではないだろうか。「ママは天才ギタリスト」、「屋上から見える銀河 君も見た景色」と近年のバンドサウンドによるアプローチのきっかけともなり、同時に象徴的でもある楽曲でラストスパートを仕掛ける。普段は1本の公演を通して物語を展開したり、映像表現を用いてさらにその物語を視覚的に拡張したりと、総合的な表現を得意とするグループではあるが、それらが揃わない環境でも“ライブ感”重視のステージで会場を一体にしたことは、10周年を迎え、さらなる進化を求め成長し続けられている一つの証明なのかもしれない。そんな心に焼き付かせ、ラストナンバーの「名もなき星のマイホーム」を披露。圧倒的な高揚感と、強烈な存在感を残して全11曲のステージは幕を下ろした。
 
しかしながら、興奮状態であるアメリカのファンから彼女たちを求める声は止まない。コンベンションでのライブでは異例となるアンコールに応え再びステージに姿を現した5人。大槻ケンヂ作詞の「僕と少女霊媒師たち」を披露。ハードなギターリフとツーバスが再び広いホールに響きわたり、会場の熱量も再燃する。アンコールを求めてくれたお礼や、ライブの印象をそれぞれが語る5人。過去には100公演以上の海外でのステージを行っているが、特に今回のアトランタではファンの熱気が高く、それに煽られ「We'll be back to Atlanta again!」「Promise!」と高らかに宣言すれば、会場は歓喜と笑顔に満ち溢れた。最後に、TVアニメ『鬼斬』の主題歌となった「姫は乱気流☆御一行様」を披露し、彼女にとっても特別な一夜を締めくくった。

STARMARIEは、11月からの3ヶ月連続シングルリリースと、それに併せてのツアーを発表している。もちろんツアーには最も多く海外公演を実施している台湾公演も含まれている。今後とも、各地でさらなる経験を積み描く、彼女たちのステージに期待をしたい。


セットリスト<9月22日 STARMARIE at Anime Weekend Atlanta>

1.悪魔、はじめます。
2.お化け屋敷に就職しよう
3.ナツニナレ!
4.1/3の純情な感情
5.サーカスを殺したのは誰だ
6.三ツ星レストラン・ポールからの招待状
7.ラ・カンパネラ 君に贈る
8.メクルメク勇気!
9.ママは天才ギタリスト
10.屋上から見える銀河 君も見た景色
11.名もなき星のマイホーム
EN1.僕と少女霊媒師たち
EN2.姫は乱気流☆御一行様

■ツアー・イベント出演スケジュール

<3ヶ月連続主催ライブ『Fantasy Voyage』Voyage 3>
2018年10月28日 TOKYO FM HALL
出演:STARMARIE / Gacharic Spin

<STARMARIE全国単独ツアー『Rise to Stardom』>
11月10日(土) 仙台enn2nd
11月18日(日) 浜松FORCE
11月24日(土) 台北PIPE LIVE MUSIC
12月2日(日) 名古屋VERSUS HALL
12月16日(日) 鹿児島SR HALL
12月24日(月・祝) 神戸VARIT.
12月30日(日) 埼玉ヘブンズロック
1月6日(日) 宇都宮ヘブンズロック
1月19日(土) 横浜O-SITE

<STARMARIE 台湾定期公演>
2018年11月24日(土)
PIPE LIVE MUSIC

◆STARMARIEオフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報