【対談インタビュー】WING WORKS×K、ソロを選んだ理由と音楽への向き合い方

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■胸を張って「人生で一番いいCDを作りました」と言える

――お二人とも充実感を持って音楽活動をされていることがわかります。それぞれ音楽性の面では、最近はどういうモードでしょう?

RYO:SUKE:俺は、つい最近『ENTITY』という新しいアルバムを完成させました。自分がこれまでやってきたことを振り返ってみると、少女-ロリヰタ-23区はヴィジュアル系の王道にファンタジックな要素が入った音楽がやりたくて始めたんですね。その後ラウドミュージックとか、コンピューターミュージックが好きになって、そういう方向にシフトしていって、少女-ロリヰタ-23区が活動休止になって、WING WORKSを始めて。WING WORKSではラウドであることとコンピューターであることをすごく意識した上で、生身の自分のメッセージを伝えるという部分を尖らせて活動してきました。そして、2017年から2018年にかけて1年半少女-ロリヰタ-23区で動いて。それを経て、これまでの自分の音楽キャリアの全てのエッセンスをギュッと込めたアルバムがやっと作れたと思っています。みんなが「ヴィジュアル系なんて」と言っているこのご時世に、めっちゃヴィジュアル系のアルバムを作りました。

――聴かせてもらいましたが、いわば“良質なヴィジュアル系”……いいメロディーがあって、ラグジュアリィで、ロマンチックでというものを余すことなく形にしたアルバム、という印象を受けました。

K:ということは、少女-ロリヰタ-23区の頃に近い感じ?

RYO:SUKE:そうともいえるし、そうじゃないともいえる。WING WORKSを立ち上げたときは自分のパッションを重視していたし、少女-ロリヰタ-23区とは違うんだということを伝えたくてラウドで生の人間性を重視した方向にこだわっていて。でも、少女-ロリヰタ-23区でやっていたことも自分自身なわけだから、当然ずっと自分の中にあるに決まっていて、それをWING WORKSでもやっと素直に出せるようになった。もうね、胸を張って「人生で一番いいCDを作りました」と言えるよ。

K:それはぜひ聴きたいから、音源送ってよ。今の俺は音源のリリースというものをちょっと考え直したいというのがあって。BORNの頃もそうだったけど、音源をリリースするときはまず会議から入るんだよね。でもリリースありきの曲作りということに疑問を抱いてしまって。曲作りにちゃんと時間をかけたいというのもあるし。BORNの頃はポンポン曲を作っていたけど、今は自分の言葉が乗るから、この言葉にはどのコードが一番合うんだろうという曲の作り方になっているんだ。だからすごく時間がかかるんだよね。BORNの頃は“F→G→Am”みたいなシンプルンなコード進行で「はい、猟牙!」という感じだったけど、同じ循環コードでもニュアンスはいろいろあって。それで“これは明る過ぎる、これはせつな過ぎる、もっと真ん中はどこだろう?”みたいになるんだ。最近はそういう感じだから、俺はソロを始めて2年半以上経ったけど、まだ15曲くらいしかないんだよね。

RYO:SUKE:全然少ないとは思わないよ。

K:いや、ソロを始めるにあたってファーストライブに向けて飛ばして曲を書いたというのがあるから(笑)。最近はすごく寡作になんだよね。それにできた曲は先にライブでやっちゃって、まずファンと俺だけのものにして、そこから会社にリリースどうしましょうと話をするという。今はそういうスタンスでやりたいと思っているんだ。

RYO:SUKE:それはすごくいいやり方だと思うよ。楽曲の方向性はどういう感じなの?

K:1曲ごとにバランスを取っている感じかな。激しい曲を作ったら次はメロディアスな曲を書こう、それができたら今度はアッパーな曲を書こうという作り方をしているから。そういう意味では方向性というのは特になくて、いいと思うものはなんでもやるという感じになっている。


――自身が本当にいいと思える音楽を創られているところも、お二人は共通していますね。では、それぞれのライブにはどんな印象を持たれていますか?

RYO:SUKE:俺が最初から思っていたのは、Kくんはロックが本来持っている熱量とか、ドキドキ感みたいなものを強く持った人だなというのがあって。しかもそれをバンド時代だけじゃなくてソロでも出せていることに、一緒にライブをするたびにいつもすごく刺激を受ける。

K:WING WORKSのライブを最初に観て思ったのは、意外なくらいラウドだなということだった。少女-ロリヰタ-23区の印象があったし、WING WORKSもYouTubeでちょっと見たくらいだったから、それほどラウドじゃないイメージだったんだ。だから最初に対バンしたときに、一緒にライブをしたいと誘ってくれた理由がわかった。それにRYO:SUKEくんと俺は熱いところは同じだけど方向性が違うことを感じていて、いい感じのツーマンになると思う。

RYO:SUKE:そう。似ているところと違っているところが共存していて、その組み合わせが今度のツーマンの醍醐味だと思う。

――お二人の競演が本当に楽しみです。

K:俺も楽しみです。今度のライブは……バンド時代の俺は“数字が”とか、“新しいバンドが出てきたな”とか、そんなことばかり考えていたんだ。あとは来年バンドがここまでいけなかったらもう終わりだとか。でも、ソロになって2年くらい経った今は、フラットに何も考えていない。本当にただ音楽を楽しむようになったというのがあって。次のライブはどうしたいとかは勿論あるけど、自分の音楽をやれることが嬉しいし、もうそれだけでいい。楽しい人達と一緒にいて、いい音を鳴らして、ライブをしていれば幸せという状態だから、今度のライブもそういう気持ちがそのまま出たライブになると思う。ライブに来てくれた人といい空気感を共有して、楽しい時間を一緒に過ごせるといいなと思っています。

RYO:SUKE:俺は自分にとって新しい出発ともいえる2ndアルバム『ENTITY』を作って最初のライブになるので、そういう心機一転の日がKくんと一緒で良かったなと本当に思います。今はまず一人でも多くの人に、5年越しに完成したこのアルバムを聴いてほしいというのがあって。その上で、今回自分が創ったものに込めた熱量や気持ち……一言でいえば「命を燃やせ」とWING WORKSをはじめた時から変わらずに投げかけて続ける俺の「哲学」を、今まで以上に伝えらえるライブにしたい。今の自分ならそれを実現できる自信もあるので、期待していてほしいです。

取材・文◎村上孝之


<WING WORKS 2nd Album「ENTITY」リリース記念 2MAN LIVEシリーズ『機密の花園 with K』>

2019年1月11日(金)四谷LOTUS
OPEN 18:30 / START 19:00

[出演]
WING WORKS / K

WING-MEN(LIVE MENBERS)
Gu.鈴木俊彦
Gu.Daichi(NOCTURNAL BLOODLUST)
Ba.YUCHI
Dr.匠
Mp.ryu(Lavitte)

[チケット]
11月24日(土)12:00~
イープラス
https://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002279260P0030001P0006

[企画制作]
G2TD records

[問]
四谷LOTUS:03-5315-4781

<WING WORKS 2nd Album「ENTITY」リリース記念 2MAN LIVEシリーズ『機密の花園』>

2019年01月11日(金)四谷 LOTUS(with K)
2019年01月25日(金)四谷 LOTUS(with Dacco)
2019年02月08日(金)四谷 LOTUS(with KING)
2019年02月22日(金)四谷 LOTUS(with DAMY)
2019年03月08日(金)四谷 LOTUS(with Ricky)

OPEN 18:30 / START 19:00
前売り 4,000円 / 当日 4,500円(D別)※全日程共通

[チケット]
1~2月公演:発売中
3月公演:2019年1月26日(土)12:00発売開始

WING WORKS 2nd Full Album『ENTITY』全国流通盤

2019年2月3日(日) Release
WGWK-10011 / ¥3,000(税込)

【二枚組】
[DISC1]
01.-W・W-Ⅱ [SE]
02.アヌンナキ
03.Welcome to TRICK DEATH LAND
04.SiLiConE
05.未完成サファイア
06.Burn your soul
07.INFERNO
08.El_Dorado?
09.ACID CASTLE [album edition]
10.Amadeus
11.Flower World.
12.ニライカナイ

[Disc2]
01.VAD†MAN
02.不死鳥-FENNIX-
03.FIXXTION BOY
04.メトロア3.0
05.RAVVE OF MY TRINITY
06.IKAROS

・GUEST ATRISTS
GAKU(FEST VAINQUEUR)/ Cazqui(ex.NOCTURNAL BLOODLUST)/奏 /椎名未緒(ユナイト/APPLIQUE)/ 鈴木俊彦 / Daisuke(SEVER BLACK PARANOIA)/ Daichi(ex.NOCTURNAL BLOODLUST)/ 村田祐一 / YUCHI(sukekiyo)/ YOW-ROW(GARI)/ 猟平(ex-CLØWD)※五十音順

発売元:G2TD records
販売元:ONG DISTRIBUTION

<WING WORKS 2nd Album「ENTITY」発売記念ONEMAN『天空庭園エンティティ』>

2019年03月23日(土)新宿WildSide Tokyo
OPEN 17:00 / START 17:30
前売り 4,300円 / 当日 4,800円(D別)

[チケット]
2019年1月12日(土)10:00発売開始

K LIVE Mini ALBUM『未発表音源集』

01. MY WORLD
02. 4/4Party
03. Mirror
04. PP
05. 深愛

特典:M∞CARD
STORY MV(UNENDING STORY ver.)

[PS COMPANY OFFICIAL ONLINE SHOP]
http://psshop.jp/products/detail.php?product_id=489

<PS COMPANY PRESENTS K ONEMAN LIVE『Thunderous Zeal 』>

2019年2月18日(月)町田The Play House
開場18:00/開演 18:30
スタンディング 前売¥4,200(税込・1Drink代別)

[問]PS COMPANY 03-5913-9008
[チケット]
一般発売
12月15日(土)10:00~
URL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002278358P0050001P006001P0030001

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