【インタビュー】倉木麻衣、アルバム制作中に直撃+20周年プロジェクトにかける思いをたっぷり

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■答えがない中で答えを求めてきた感じ
■やり続けないと見えてこないのかなと思ったりします


――そして20周年記念アルバムが、8月14日のリリースを目指して現在制作中ということで。

倉木:タイトルが決まって、『Let’s GOAL!~薔薇色の人生~』になりました。

――とてもポジティブな、前向きなタイトル。

倉木:アルバムを聴いた時に、全体を通して、みなさんがそれぞれ夢を持って、その最終目標(ゴール)を目指していくという気持ちに寄り添えるようなアルバムにしたいという思いと、全国LIVEは15か所なので、最後までみんなで完走していこうねという思いも込めて。社会貢献活動も、SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)という、2030年までに達成する国連が決めた目標があって、そのことをお伝えしたいと思っています。また、いろんな環境の中でなかなかゴールにたどり着けない環境にいらっしゃる方もいると思うので、そういう方たちには小さいことでもいいから何かしらの目標を持って、それを叶えていけたらいいよね、というテーマもあります。

――今のところ、アップテンポが多いとか、バラードが多いとか、何か傾向はありそう?

倉木:いろんなスタイルをお届けしたいということをテーマにしているので、幅広くバラードも、ミディアムも、アップテンポも、というアルバムを目指して作っていますけれども、もしかしたら変わるかもしれないのでまだわからないです(笑)。

――20年間のいいとこ取りアルバム、期待してます。でも倉木さんの歌は本当にそうで、さかのぼって聴くと、この20年間は音楽の幅を広げる時間だったという感じがしますね。時代の変化もありましたし。

倉木:答えがないんですよね。その中で答えを求めてきた感じです。走り続けてきて、やってみて、振り返って、なんとなくこうかな?というものはわかるんですけども。それが果たして答えなのかどうかは、やり続けないと見えてこないのかな?と思ったりします。アルバム制作も、1曲1曲にこれだ!というゴールを目指して作っていこうと思うんですけど、そのジャッジというものは、やっぱりその時の自分のフィーリングだったりするので。ずっと模索していますね、常に。

――デビューの頃はバラードとミディアムのイメージだったのが「Stand Up」ぐらいからアップテンポになったりとか。

倉木:そうですね。R&Bからロックに変わって、そこからまたポップ・チューンに変わって、どんどん進化して。

――近年では「Wake me up」で、EDMにトライしたりとか。

倉木:音楽っていろんなジャンルで自由じゃないですか。倉木麻衣の楽曲も自由でありたいなという気持ちで、制限のないものを求めていきたいと思っています。ボーカルの制限は、あると思うんですよ。歌唱の仕方とか、自分はこれしか歌えないとか壁にぶち当たる時もあるんですけど、それをブレイクするためにやってみることで新たな自分を発見して、みなさんの気持ちにフィックスしていただければ何かの起爆剤になるのかな?と思うので。「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」も新しい作曲家の方にお願いをしていて。アルバムもいろんな作曲家さんに参加していただいていますし、やり切ったぞ!と言えるように全力でアルバムを作っていきたいと思うので、楽しみに待っていただけたら嬉しいです。

――4月には新しい形でのシンフォニック・コンサート。そして8月からツアーですか。

倉木:その前に、7月から8月にかけて、中国と台湾に行きます。今回の新曲のリリース・イベントにも、中国から来てくださった方がいて、ぜひ来てくださいという思いを感じたので、その思いを叶えてあげられたらと思って、スケジュールを決めさせていただきました。中国と台湾は毎回すごく盛り上がるので、中国語で歌う楽曲も含めて、出来る限りたくさんの楽曲をお届けしたいと思います。日本からも来てくださる方がいるんですよ。そして中国の方と友達になって、日本に遊びに来るとか交流が生まれているのがすごく嬉しいです。

――そして8月からはいよいよ20周年、15本の全国LIVE PROJECT。これだけ大規模なツアーは久しぶりじゃないですか。

倉木:15周年の時以来ですね。どうなるかわからないですけど、みんなそれぞれ年齢が上がっているので(笑)。

――倉木さんが全力で来るなら、こちらも全力で行きますよ(笑)。

倉木:年齢のせいにしちゃいけないですね(笑)。でも一公演一公演、終わったら立ち上がれないぐらい頑張っていきたいと思っていますので。そのぐらい、前向きな気持ちで伝えたいと思います。みなさんも全力で応援してくださるので、気を抜けないんですよね。

――セットリストは、新旧織り交ぜて?

倉木:振り返ることもちゃんとやりながら、新しい曲を発信していく、いろんなものをミックスした充実したライブを目指して今考えているところです。アルバムの楽曲プラス、今までたくさんリリースしてきた楽曲をお届けするライブを考えていて、今までとはまた変わった形で楽器とのコラボレーションだったり、いろんな幅広い感じでお見せしていこうと思っています。お楽しみに、という感じです。

――倉木麻衣のライブと言えば、歌う、踊るだけじゃなく、セットや衣装も大きな見どころなんで。

倉木:衣装の早着替えも、いろいろ考案しましたね。すぐ着替えられるように、ジッパーを工夫したりとか。ハプニングもありましたけど、そういうことも落ち着いて楽しめるようになってきたのはあります。昔は焦って手が震えていましたけど、今はスタッフさんと連携して、「今日も余裕だったね」みたいな話をしたり。とは言いつつ、大丈夫かな?っていつも思います。でもそういうことも、楽しんでいただきたいですね。バンド・メンバーさんもハプニングを楽しむタイプなので、そういうところもライブの楽しさだと思います。

――ずっと見ていると、ファン層もかなり広がりましたし。

倉木:そうなんです。赤ちゃんだった子が小学生になったり、高校生だった子が母親になったり。そう考えると、20年ってすごいなと思います。

――みなさんと共に歩む倉木麻衣。

倉木:20周年で、また新たなことにチャレンジする倉木麻衣を、ぜひ見てほしいですね。

取材・文●宮本英夫

リリース情報

アルバム『Let’s GOAL!~薔薇色の人生~』

2019年8月14日(水)リリース【初回盤:Blue(CD2枚組+Bonus Disc)VNCM-9045 ¥3,200+税
【初回盤:Yellow(CD2枚組+Bonus Disc)VNCM-9046 ¥3,200+税
【初回盤:Black(CD2枚組+Bonus Disc)VNCM-9047 ¥3,200+税
【初回盤:Green(CD2枚組+Bonus Disc)VNCM-9048 ¥3,200+税
【初回盤:Red(CD2枚組+Bonus Disc)VNCM-9049 ¥3,200+税
【通常盤(CD1枚組+Bonus Disc)VNCM-9050 ¥3,000+税

両A面シングル「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない/薔薇色の人生」
2019年3月20日(水)リリース

【初回限定盤A (CD+DVD)】VNCM-6043 ¥1,300+税
1. きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない
2. 薔薇色の人生
3. きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない (Instrumental)
4. 薔薇色の人生 (Instrumental)
DVD収録内容
「きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない」MV
【初回限定盤B (CD+DVD)】VNCM-6044 ¥1,300+税
1. 薔薇色の人生
2. きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない
3. 薔薇色の人生 (Instrumental)
4. きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない (Instrumental)
DVD収録内容
「薔薇色の人生」MV
【名探偵コナン盤 (CD+DVD)】VNCM-6045 ¥1,300+税
1. きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない
2. 薔薇色の人生
3. きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない (Instrumental)
4. 薔薇色の人生 (Instrumental)
DVD収録内容
「名探偵コナン」特典映像
【通常盤 (CD)】VNCM-6046 ¥1,000+税
1. きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない
2. 薔薇色の人生
3. きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない (Instrumental)
4. 薔薇色の人生 (Instrumental)
5. Bonus Track

ライブ・イベント情報

<20TH ANNIVERSARY 倉木麻衣 LIVE PROJECT 2019 in Asia>
7月19日(金) 北京 北京展覧館劇場
7月27日(土) シンセン シンセン福田体育公園体育館
8月3日(土) 台湾 ATT Show Box 大直

<20th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2019“Let’s GOAL!~薔薇色の人生~”>
08月17日(土) 神奈川・ハーモニーホール座間 大ホール
08月24日(土) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
08月25日(日) 京都・ロームシアター京都 メインホール
08月31日(土) 埼玉・羽生市産業文化ホール 大ホール
09月07日(土) 岡山・岡山市民会館
09月08日(日) 広島・三原市芸術文化センター ポポロ
09月14日(土) 島根・安来市総合文化ホール アルテピア
09月16日(祝月) 香川・サンポートホール高松 大ホール
09月28日(土) 熊本・熊本県立劇場 演劇ホール
09月29日(日) 宮崎・都城市総合文化ホール
10月06日(日) 北海道・札幌市教育文化会館 大ホール
10月12日(土) 宮城・トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール
10月20日(日) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
10月22日(祝火) 大阪・大阪国際会議場(グランキューブ大阪)メインホール
10月26日(土) 東京・東京国際フォーラム ホールA

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