【インタビュー】Chicago Poodle、10周年を語る_第二章「分岐点は2011年。やめていたかもしれなかった」

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■3人で結論を出してきて良かった
■どん底期があって結束が強まったのかな

──ベストアルバムを聴いて思ったのですが、Chicago Poodleの曲には“タカラモノ”という言葉が多く出てきますね。それと「シナリオのないライフ」(2014年)という曲がありますけど、“シナリオ”という言葉も目立ちます。この2つはキーワードなのかな?とも感じました。

山口:無意識にある言葉なのかもしれないですね。

──インディーズ時代の曲「one」でも“たった一つの宝物 それを手にするための旅をしよう”と歌っていますし。

山口:そうですね。言われるまで気づいてなかったです(笑)。

花沢:山口が“宝物”好きなんでしょうね(笑)。

山口:いろいろな解釈ができるし、いろいろな意味を含められるので僕は大切にしているのかもしれないですね。


──子供時代の宝物と大人になってからの宝物は変わってくるかもしれないし、何歳になっても人生にもシナリオはない。そういうところもChicago Poodleの曲が幅広い人たちに愛される理由のひとつなのかなと。

辻本:インディーズ時代から人生をテーマにした歌詞はあったと思うんです。花沢が持ってくるメロディは切ないものが多いので、人生はハッピーなことばかりじゃないから、そのときどきの自分たちの葛藤だったり心理が表現しやすいんですよね。なので、そういう言葉が出てくるのは必然かもしれないですね。

──メジャーデビュー前半期を振り返ると、どんな季節でしたか?

花沢:季節にたとえたら冬かなぁ。メジャーデビューして華やかやったけど、1年ぐらいは師走のように忙しい日々が続いて、ドーンと沈んだ時期もあったので、僕個人的には冬ですね。

──でも、この季節がなければいまのChicago Poodleはないですよね。

花沢:そうですね。

山口:満を持してメジャーデビューさせていただいて、伝えたい相手に向かって届けることを学ばせてもらった期間ですよね。あとは地元で<犬(one)フェス>っていう僕ら主催のライブをやらせてもらって、たくさんのお客さんが来てくださって“音楽やっててよかったな”と思える瞬間があったり。



──ライブを通してバンド仲間が増えたりはしなかったんですか?

山口:正直、そんなには……。

花沢:友達、まったくいなかったです(笑)。

山口:いまでこそ、いますけどね。

花沢:後半で「友達作らなまずいな」って焦りだして。

辻本:いなさすぎるなって。孤高の5年ですね(笑)。

──なるほど。だから壁にぶつかったときに自分たちだけで悩んでしまったのかもしれないですね。

山口:それはあるかもしれないですね。

花沢:ただ、僕らも流されるタイプなんですよ。

辻本:友達の意見に左右されちゃうので。

花沢:だから、ある程度、3人でまとまって結論を出してきて、いまは良かったと思います。どん底期があって結束が強まったのかなって。

辻本:僕はいちばん成長させてもらった時期かなって。自分たちがやりたいことを好き勝手にやっていたインディーズ時代を経て、外のスタッフの方からのアドバイスや尽力でいろいろなことを経験させてもらったし、ホントに苦しい時期もあったけど、バンドを続ける結論を出して、いろいろあったからこそ、「タカラモノ」という曲を生み出せたのかなと思います。

▲<Chicago Poodle -10th Anniversary Tour->2019.9.1@岡山MO:GLA

──では、最後に8月18日からスタートする10周年のアニヴァーサリーツアーについて予告してください。

花沢:10年はひとつの区切りで、ベスト盤を軸にしつつも、いちばんはこれからのChicago Poodleを見せられるツアーにしたいですね。

辻本:新曲もやりますからね。ファイナル公演は特別なものにしたいね。

花沢:そうですね。会場もホールなのでほかの公演とはまた違う編成で贅沢な感じでやりたいと思っています。

取材・文◎山本弘子




■ベストアルバム『10th Anniversary Best』

2019年7月24日(水)リリース

▲初回限定盤

【初回限定盤 (2CD+DVD)】GZCA-5288,5289 / GZBB-5288 ¥4,000+税
▼初回限定盤特典DVD収録内容
<メンバーインタビュー>
『HISTORY Ⅰ〜デビュー当初〜』『HISTORY Ⅱ〜in二色の浜海岸〜』『Past & Future』
<Music Clip (副音声付き)>
「君の笑顔がなによりも好きだった」「シナリオのないライフ」「ずっと煌めく君は僕のダイヤモンド」「答エアワセ」「泣いたらええ」「タカラモノ〜Wedding 篇〜」
<LIVE映像>
・2009-2019 memory of “ODYSSEY”
・2017.12.2「犬(one)フェス2017〜I & 喜縁~」森ノ宮ピロティホール
「深くもぐれ」「アイアイ」「ODYSSEY」「GET UP! 〜不屈のファイティングマン〜」「ありふれた今日の特別な場面」

▲通常盤

【通常盤 (2CD)】GZCA-5290,5291 ¥3,000+税
▼Disc1
01. ODYSSEY
02. ナツメロ
03. さよならベイベー
04. 愛と呼べる言葉
05. Fly〜風が吹き抜けていく〜
06. Is This Love?
07. 桜色
08. ありふれた今日の特別な場面
09. 1225〜君がいたクリスマス〜
10. タカラモノ
11. 君の笑顔がなによりも好きだった
12. with
13. 空遠く
14. シナリオのないライフ
15. ツナグモノ
16. Wonderful Days
▼Disc2
01. one ~10th Anniversary ver.~
02. Hello ~10th Anniversary ver.~
03. 愛燦燦 ~10th Anniversary ver.~
04. 春風トレイン (新曲)
05. 決意 (新曲)
06. One Voice (新曲)

※初回生産分のみアルバム×ツアー連動特典封入
※初回限定生産・通常盤共、初回生産分のみ<Chicago Poodle -10th Anniversary Tour->会場での特典引換券封入

■<Chicago Poodle -10th Anniversary Tour->

8月18日(日) 滋賀・B-FLAT
open16:30 / start17:00
(問)077-510-6330
8月24日(土) 広島・SUMATRA TIGER
open16:30 / start17:00
(問)sumatratiger@star.ocn.ne.jp
8月30日(金) 奈良・NEVERLAND
open18:30 / start19:00
(問)0742-36-2431
9月01日(日) 岡山・MO:GLA
open16:30 / start17:00
(問)086-235-3277
9月08日(日) 宮城・STARDUST
open16:30 / start17:00
(問)022-265-1139
9月14日(土) 愛媛・松山サロンキティ
open16:30 / start17:00
(問)089-945-0020
9月21日(土) 京都・MOJO
open16:30 / start17:00
※京都MOJO20周年!!×Chicago Poodle10周年!
(問)075-254-7707
9月23日(月祝) 徳島・club GRINDHOUSE
open16:30 / start17:00
(問)088-655-5175
9月29日(日) 石川・もっきりや
open16:30 / start17:00
(問)076-231-0096
10月5日(土) 北海道・UNIONFIELD
open16:30 / start17:00
(問)011-215-1900
10月12日(土) 愛知・LIVE&BAR SPACE TIGHT ROPE
open16:30 / start17:00
(問)052-242-8557
10月13日(日) 東京・下北沢GARDEN
open16:30 / start17:00
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
▼チケット
前売り 4,500円 / 当日 5,000円
※税込/全自由(整理番号付)/ドリンク代別途必要
一般発売:7月6日(土)AM10:00

■<10th Anniversary Tour -FINAL->
10月20日(日) 大阪ビジネスパーク円形ホール
open16:30 / start17:00
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
▼チケット
前売り 5,000円 / 当日 5,500円
※税込/全自由(整理番号付)

※整理番号順の入場となります。
※3歳以下は入場不可、4歳以上はチケットが必要です。
※開場・開演時間は変更となる場合がございます。
※会場によって立ち見の場合がございます。


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