【速レポ】<中津川ソーラー>HEY-SMITH、「めっちゃ伝わってるやんな?」

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<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>初日の中盤。最大キャパのREVOLUTION STAGEにて、NAMBA69よりバトンを継いだのはHEY-SMITHだ。昨年に続いて2度目の出演。コイツらが演るからには、楽しい&アツい&盛り上がるのは間違いない。しかし実際に目の前に現れたのは、そんな期待を遥かに飛び越えるヤッバい光景だった。

◆HEY-SMITH 画像

「オーイエー! HEY-SMITH、始めっぞ」、猪狩秀平(G, Vo)の咆哮を皮切りに「2nd Youth」がスタート。スカギター&ホーン、ウォーキングベース、パンクドラムが渾然一体となったHEY-SMITHにしかできない曲だ。でもいつも聴いているものとなんか違う気がする……そう、サウンドがとにかく良すぎるのだ。歪んだ爆音だからこそ、太陽光発電による音のディテール、音像のクッキリ具合がめちゃくちゃ際立っている。ミスしたらすぐバレるくらいに(笑)。バンドマンもライブキッズも、いい音を聴いたら(無意識に)テンションが上がるもの。一瞬にしてクラウドサーフやモッシュピットがあちこちで発生していく。





「はっきり言って、去年出たフェスのなかで一番楽しかったん、ここやねんなー。楽しみにしてたぜ!」と無邪気な猪狩。そしてノンストップで畳み掛けていく。突き抜けるサビの「Don't Worry My Friend」、鬼刻みの「Living In My Skin」、「お前らやりたいことやってるかー? パンクロックは自由だー!」と「Let It Punk」、冒頭のギターリフが鮮烈な「Stand Up For Your Right」。

「なんやろ、この伝わってる感じ。めっちゃ伝わってるやんな? 赤ちゃんくらい小っちゃい子からさ、死にかけのババアまで、全員が遊んでるからさ、このフェス。マジで最高! ギリギリ死なないような音楽やっていこうと思います(笑)」と喜ぶ猪狩。



その後も会場全体の狂騒ぶりはうなぎ登りで、コーラスのハーモニーが際立つ「I Will Follow Him」、イイカワケン(Tp)が左手で持つトランペットに、右手で自らマイクを向けて盛り上げた「We sing our song」など、すさまじい熱演が続く。

「前から後ろまで、右から左まで、全員暴れて帰れ!」という猪狩の声は、次のDragon Ashのために体力の温存など許さない。ライブは「California」と「Endless Sorrow」のバカデカいシンガロングで、あっという間に締めくくり。ステージしか観ていなかったので気づかなかったが、見上げた空は、いつの間にか赤く染まっていた。



取材・文◎秋摩竜太郎
撮影◎上山陽介

【HEY-SMITH セットリスト】

01. 2nd Youth
02. Dandadan
03. Not A TV Show
04. Fog And Clouds
05. Don't Worry My Friend
06. Living In My Skin
07. Let It Punk
08. Stand Up For Your Right
09. Summer Breeze
10. I Will Follow Him
11. We sing our song
12. Over
13. California
14. Endless Sorrow

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>

9月28日(土) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
9月29日(日) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
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