ROTTENGRAFFTY、<ポルノ超特急2019>2日目「続けるっていう一番難しいことをこれからも続けたい!」

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ROTTENGRAFFTYが主催する冬フェス<ポルノ超特急2019>が、12月21日(土)、22日(日)の2日間にわたり開催された。1日1万5千枚のチケットは2日共に即完売。初日に続き、2日目12月22日のオフィシャルレポートを掲載する。

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<ポルノ超特急2019>2日目。年の瀬の京都、寒風が吹きすさぶパルスプラザは朝早くからたくさんの観客で賑わっていた。昨日は出演者たちの気持ちが溢れ、来場者たちの想いが溢れ、熱くて濃い1日となったが、今日はいったいどのような1日になるのだろうか。2日目のタイムテーブルを見ながら談笑する人、物販ブースに並ぶ人、フードを楽しむ人、みんながみんな真冬のお祭りにワクワクと胸を踊らせている。

イベントMCのやべきょうすけ氏による挨拶&注意事項の説明&トークで会場はどんどん温まり、オーディエンスの期待も大きくなっていく。昨日に引き続きROTTENGRAFFTYのN∀OKI(Vo.)、NOBUYA(Vo.)、侑威地(Ba.)、HIROSHI(Dr.)が金閣のステージに登場。N∀OKIが「太陽は西から昇る」と、昨日も今日も西のバンドが金閣&銀閣のトップバッターであることを説明し、観客との「ポルノ超特急!」「2019!」「出発!」「進行!」という大きな大きなコール&レスポンスで幕を開けた。

■【金閣】HEY-SMITH

ROTTENGRAFFTYと司会進行役のやべきょうすけ、そして観客全員による『ポルノ超特急』2日目「出発進行!」宣言の後、金閣ステージに最初に登場したのはHEY-SMITHだ。「Endless Sorrow」のホーンとギターサウンドが轟いた途端、満杯の会場が大きなダンスホールに。小さな子供も楽しそうにステップを踏んでいるのが見える。「今日は俺らがトップバッターです。自分たちもイベントやってるからわかるけど、イベントで大事なのはトップバッター。やっぱROTTENGRAFFTY、わかってますねぇ~」という猪狩秀平(Gt./Vo.)のMC通り、最後に関係者に謝罪した後に追加演奏された「I’m In Dream」まで、場内に次々とサークルモッシュを生み出しながら『ポル超』2日目のトップを熱く飾った。









■【銀閣】GOOD4NOTHING

やべきょうすけ氏とROTTENGRAFFTYのメンバーによる挨拶の後、SE「河内のオッサンの唄」をMAKKIN(Ba./Vo.)とみんなで大合唱して幕を開けた銀閣トップバッター・GOOD4NOTHING。U-tan(Vo./Gt.)が「ロットンが作ってくれた最高のライブハウスへようこそ!」とライブスタート。

3人は寒風で冷えた身体と心を急速に温めるように攻め立て、まだ午前中にも関わらず肩車からのダイバーの数がエグい。「ちょっとちょっと! 最高やないか!」とU-tanが喜びをあらわにし、11月にリリースしたばかりの新曲「NEW STORY」でフロアを掻き回し、「It’s My Paradise」で最高に楽しい場所を作り出す。

同じ釜の飯を食ってきた仲間であるROTTENGRAFFTYに感謝の気持ちを告げ、「またライブハウスで会いましょう!」と最後は「One Day I Just」。とことん楽しくて、胸が熱くなって、無性に暴れ出したくなるライブハウスと化した銀閣。こちらも素晴らしい幕開けとなった。









■【金閣】MUCC

「サイコ」→「大嫌い」→「ENDER ENDER」と続け、スクリーモとヘヴィなサウンドを響かせてフロアを圧倒していくMUCC。ROTTENGRAFFTY のトリビュート盤『MOUSE TRAP』にも収録されている「かくれんぼ」のカバーが始まるとロットンのN∀OKIとNOBUYA、トリビュートにも参加していたMAN WITH A MISSIONのDJ Santa Monica (DJ/Sampling)もステージに登場。さらに逹瑯(Vo.)が20周年を迎えたロットンへの祝辞を述べている最中、ステージに現れた侑威地がYUKKE(Ba.)とミヤ(Gt.)に何かを食べさせる様子がスクリーンに映し出される。ストイックな演奏とのギャップも刺激的な、アーティストが入り乱れる賑やかなステージとなった。









■【銀閣】四星球

お客さんが詰めかけて温度と湿度が最高潮になった銀閣に北島康雄(シンガー)のアナウンスが流れ、6年連続で『ポルノ超特急』に出演することが申し訳ないので出演をキャンセルする旨が伝えられる。

本番直前のドタキャンにブーイングが沸き起こる中、四星球の代わりに登場したのは「ポルノ超特急オールスターズ」と称するROTTENGRAFFTYのNOBUYAに扮した康雄、ヤバイTシャツ屋さんのしばたありぼぼ(Ba./Vo.)に扮したU太(Ba.)、MAN WITH A MISSIONのJean-Ken Johnny (Gt./Vo./Raps)に扮したまさやん(Gt.)、SUPER BEAVERの渋谷龍太(Vo.)に扮したモリス(Dr.)が登場。

そのまま今週リリースのトリビュート『ROTTENGRAFFTY Tribute Album ~MOUSE TRAP~』参加曲「響く都」をはじめ、朱雀王子NOBUKIが登場し、大きな声で言うのは憚られるような言葉でNOBUYAとN∀OKIの名前をコール&レスポンスして巨大な一体感を作り出す。毎回銀閣に出演する四星球はキワキワのステージをするが、今年の彼らの本気度は相当なものだ。

とにかく情報量が多くて全部レポすると文字数が膨大なものになるので8割ほど省略するが、康雄曰く「兄やんが命かけてやってるイベント」に6年連続で出演させもらった気持ちを爆発させた4人は、「観たことないようなライブをする!!」と大きな声で約束し、「これが令和の“リンダリンダ”じゃ!」とライブバンドの真髄が詰まった新曲「薬草」を響かせ、新曲なのにコールが少ないと客にブチ切れ、最後はずっとステージ袖で観ていてくれたお礼にとHIROSHIを呼び込んでモリスとのキスで大団円(なんだこれ笑)。

笑って泣いて感動して爆笑した最高のステージ。身も心も汗だくになった、とんでもなく忙しい30分だった。









■【金閣】ヤバイTシャツ屋さん

「あつまれ!パーティーピーポー」で入場制限がかかる金閣ステージをたちまち巨大EDMのパーティー会場状態にしてみせたヤバイTシャツ屋さん。「かわE」を演奏後、こやまたくや(Vo./Gt.)が「20周年を祝う未発表の新曲」と紹介した「はたちのうた(ショートVer.)」を披露してロットンの20周年を音楽で祝う。最後に「ハッピーウェディング前ソング」に加えて「Tank-top of the world」を演奏すると、クラウドサーファーが次々と押し寄せ、サークルモッシュも多数出現。ユーモアと実力を兼ね備えた後輩世代の3ピース・バンドがロットン先輩の節目を盛大に祝った。









■【銀閣】SHADOWS

Hiro(Vo.)の「お前らいけるか!?」という言葉を合図に始まった激速チューン「Further Away」での容赦ない先制攻撃にも一切ひるまず、オーディエンスは感情を爆発させてステージ前に殺到する。曲を重ねていくにつれステージ上の熱量がどんどん上がり、ライブキッズたちは魂をむき出しにして暴れ狂う。

爆音の中でも存在感が光るHiroの歌が響き、振り上げられた無数の拳の海をたくさんのダイバーたち舞う。「今年も散らかしに来ました。素晴らしい場所に立たせてくれてROTTENGRAFFTYありがとうございます」と感謝の気持ちを告げ、Takahiro(Gt./Vo.)が「ここに来てくれてありがとう。来てくれたみんな優勝!!」と叫ぶ。

一切ダイバーが途切れず、ハイテンションのままライブは佳境に。「My Direction」でHiroが客席エリア最前の柵に登ってオーディエンスと一緒にライブを作り、「最高でした。これからもずっとお前たちが『ポルノ超特急』を支えていってください」と「BEK」で熱いステージを締め括った。









■【金閣】MAN WITH A MISSION

オーディエンスのシンガロングが場内中に響きわたった「Emotions」で幕を開けたMAN WITH A MISSION。早くも沸いたオーディエンスの熱気をさらに上げるべくステージに10-FEETのTAKUMA(Vo./Gt.)が登場し、「database feat.TAKUMA(10-FEET)」を披露。「Take Me Under」では眼光を光らせたDJ Santa Monica (DJ/Sampling)がステージから降り立ち、フロアを煽る。美しいメロディとメッセージが染みる「Remember Me」では再び会場中がシンガロング。ラストに披露された「FLY AGAIN 2019」では場内が一体となり腕を振って歌い踊った、短いながらも濃密なMWAMショー。それは言葉よりも雄弁なロットンへの祝辞だった気がする。









■【銀閣】Hump Back

林萌々子(Vo./Gt.)が「知ってるとか知らないとかどうでもいい。ここが最高かそうじゃないか、その二択だと思います」と言い、「その最高を目指してやる!」と「拝啓、少年よ」でライブスタート。現場で鍛え上げたライブバンドの魂がビシビシ伝わってくる熱いステージに観客たちのライブ魂も燃え盛り、フロアは大盛り上がり。ぴか(Ba./Cho.)がベースを弾きながらぴょんぴょんと喜びを爆発させ、「短編小説」では林が柵上から客席エリアにダイブ。大きな歓声が沸き起こる。

「ROTTENGRAFFTYみたいに音で殺すことはできないけど、歌でイカせに来ました」と「僕らは今日も車の中」「月まで」を聴かせ、「何があってもバンドを続けます」と宣言して「星丘公園」で締め。同曲で自然に沸き起こった客席の手拍子を制止し、「手拍子も嬉しいんですけどうちらにはめっちゃいいドラマーが居るので聴いてもらっていいですか?」と美咲(Dr./Cho.)のプレイを聴かせ、最後にみんなで一緒に歌って終了。バンドマン魂が炸裂した素晴らしいステージだった。









■【金閣】Dragon Ash

おハコとも言えるロットンの「THIS WORLD」をワンコーラスだけ演奏し、フロアを瞬時に一体化させたDragon Ash。DA流のライブ賛歌「Mix it Up」で会場のテンションをさらに上げた後、T$UYO$HI (The Bonez / Pay money To my Pain)をサポートベースに迎えた「Fly Over feat. T$UYO$HI」を演奏。そして、「今自分たちがここで板(ステージ)の上に乗ってる理由を音楽にしてきました」というKj(Vo./Gt.)の言葉の後に新曲「ダイアログ」を披露。ロットンやDragon Ash自身だけでなく、当たり前なはずの人や何かを喪失する悲しみは誰もが必ず経験する事。「Fantasista」でひとしきり盛り上げた後、「このバンドの人生に捧げます」という言葉とともに予定外のラスト曲として演奏されたのは、ロットンの「マンダーラ」だった。Kjのラップに続けて最初のサビは観客が、二度目のサビはNOBUYAが歌い、次のラップパートではN∀OKIが吠える。Dragon Ashの演奏をバックに涙を浮かべながら熱唱するロットンの2人が最後に叫ぶ。「今日も生き延びろ!」









■【銀閣】Hawaiian6

HATANO(Dr.)が「さぁ、今年もどんくらいすげぇか見せてくれよ。派手にいこうぜ!」と言って始まったHawaiian6。オーディエンスも彼らのライブの楽しみ方を存分に心得ており、最初から全開&全力で音に乗る。「Haze」の流れるメロディに身を任せた観客がサビでダイバーとなって打ち上がり、「I BELIEVE」ではYUTA(G./Vo.)が振り上げると同時に全員でジャンプ。ここには楽しい瞬間しか存在しない。

昨年『ポルノ超特急』に初出演した彼らは、同世代の仲間たちが作ったステージに再び帰ってきた喜びを告げ、全力のステージでROTTENGRAFFTYに想いを伝える。「Bleed」で沸点に到達した銀閣の熱はキラーチューン「MAGIC」で更に上昇し、「またいつかライブハウスで会いましょう。再開の歌……」と「PROMISE」で終演。仲間とライブハウスへの愛が詰まった銀閣は、最高にハッピーな空間だった。









■【金閣】SiM

今日が2019年のラストライブというSiMは最初から悪魔っぷり全開でやりたい放題。ステージに登場して早々、MAH(Vo.)が「準備体操ご苦労さーん!」と不敵な笑みを浮かべ、「ROTTENGRAFFTYの“マンダーラ”!」と叫んでメンバーに「いやいやいやいや!」と突っ込まれ、客席エリアを引き裂いて(いつもはライブを締め括るタイミングで披露されることが多い)「f.a.i.t.h」を投下。

いきなり金閣をぐちゃぐちゃに盛り上げ、続けてMAHが「Next song is called……」という言葉の後に口にしたのは「……fuck'n“f.a.i.t.h”again!!」。まさかの「f.a.i.t.h」2連発に客席は歓喜の渦。更に「来いよ京都!」と挑発を一切緩めずに「KiLLiNG ME」「CROWS」とメガトン級のチューンを連射。彼らの度重なる挑発に沸騰状態となった金閣、その興奮は尋常ではない。

そして超早口で「ROTTENGRAFFTY、20周年とCDリリースと『ポルノ超特急』開催おめでとうございます!」と早々と社交辞令を済ませ、「2020年もよろしくお願いします!」というよくわからないコールを客に叫ばせて「Blah Blah Blah」「GUNSHOTS」「Amy」とキラーチューン連発。最後は本日3回目の「f.a.i.t.h」で金閣をカオスにして終演。悪役に徹し切った彼らの大きな大きなエールは、しかとROTTENGRAFFTYに届いただろう。









■【銀閣】ハルカミライ

「SIMや10-FEETが金閣ステージでやってるのにここに来た君たちは猛者だね。俺たちが銀閣ステージの最高動員数を叩き出すつもりだから」。すでに客前リハでフロアを沸かせていた橋本 学(Vo.)が観客に話しかける。「君にしか」を皮切りに、ギターの関 大地もベースの須藤 俊もステージをところ狭しと動きながら演奏。その間、上半身裸でフロアに飛び出した橋本は、観客にかつがれながらステージ前に運ばれていく。「誘ってくれてありがとうございます」。ステージ袖で見ていたロットンのNAOKIを見つけた橋本がはにかみながら言う。「世界を終わらせて」ではドラムの小松 謙太もステージ前に出て、4人全員で肩を組み、橋本のアカペラで曲がスタート。思いと情熱のすべてを音楽に叩きつける。ハルカミライを輝かせている傷だらけでまっすぐなその衝動は、ロットンが20年間持ち続けてきたものときっと同じものなのだと思う。









■【金閣】10-FEET

TAKUMA(Vo./Gt.)がロットン・KAZUOMIの衣装に身を包んで登場(髪の金色と黒色は左右逆)した10-FEET。ROTTENGRAFFTYの盟友である彼らのライブへの期待は凄まじく、金閣はパンパンに詰めかけた観客の熱気が充満している。

「VIBES BY VIBES」で興奮を急速加熱し、「RIVER」でNAOKI(Ba./Vo.)がステージを大きく使ってもう充分熱くなっている客を更に煽る。同曲のCメロを観客だけで気持ちよく大合唱していたと思ったらTAKUMAが「全然聴こえへん! もっとこい! 音で殺すぞ!」とキレ気味に叫び、その言葉にKOUICHI(Dr./Cho.)が笑う。大好きな仲間が作った大切な場所で、10-FEETは思う存分ライブを楽しんでいるようだ。

そして「ハローフィクサー」「1sec.」を経て鳴らされたのはROTTENGRAFFTYのトリビュート『ROTTENGRAFFTY Tribute Album ~MOUSE TRAP~』参加曲の「金色グラフティー」。TAKUMAが「どんな名曲か見せてやろうぜ!」と言った同曲、音源の再現率が高くて鳥肌が立ちまくり。大興奮したオーディエンスはステージの3人と一緒に歌い、叫び、跳び、暴れまくる。こんな愛が詰まったライブ、最高でしかない。

ダイバーの渋滞が起こるほど金閣を揺らした京都の盟友は、時間が3分だけ余ったからと、めちゃめちゃ速い「goes on」で締め。MCもほぼ無し、全身汗だくになるまで全力疾走した35分間。全身全霊のステージは、ROTTENGRAFFTYへの想いが溢れまくっていた。









■【銀閣】SHANK

『ポルノ超特急 2019』2日目、銀閣ステージの最終列車は、しなやかなメロディと痛快なバンドサウンドを高らかに歌い鳴らすSHANKだ。次々とリズムが変化するハイブリッドなラウドチューン「Life is...」では、オーディエンスが思い思いに身体を動かしてダンス。この時、金閣ステージでは10-FEETのライブがそろそろ終わる頃というタイミング。「10-FEETを選ばなかったマイノリティーに!」と、庵原将平(Vo./Ba.)の観客への感謝を込めた言葉を放つと、「Weather is Beautiful」が鳴り響く。「『ポルノ超特急』に捧げます」という感謝のMCの後、最後に披露されたのは「Set the fire」。盛り上がるオーディエンスがフロアから次々とリフトされていくという、入場制限が今年も続出した熱狂の銀閣ステージのトリにふさわしい最終列車となった。









■【金閣】ROTTENGRAFFTY

「思いの丈をぶちまけろ! 俺らが京都、ROTTENGRAFFTY!!」とN∀OKIが口上を開き、「THIS WORLD」でライブスタート。『ポルノ超特急2019』2日目、大トリ・ROTTENGRAFFTYの登場にパルスプラザが地響きのような歓声で揺れる。泣いても笑ってもこれが最後の出演者。残っているすべての体力を振り絞り、オーディエンスが拳をあげて叫ぶ。

気が付けば既にNOBUYAは客席に降り、続いてN∀OKI、KAZUOMI(Gt./Programming)も客の上。1曲目から金閣をカオスに落とし込んだ彼らは「銀色スターリー」で攻め立て、N∀OKIが「後悔なく出し尽くせ! 瞬間を生き延びろ!」と吠えて「世界の終わり」で更に攻め立てる。とめどなく溢れ出てくるアドレナリンを燃料にした観客の勢いも凄まじく、客席エリアは拳をふりあげる者、5人と一緒に歌う者、ダイブ、肩車、ジャンプ、モッシュと大混乱。

そしてN∀OKIが「おい! わかってるやろ? この街の歌……」と言って「響く都」を始めようとしたところでステージに不審者が乱入してライブ中断。朱雀王子(※トリビュート『ROTTENGRAFFTY Tribute Album ~MOUSE TRAP~』で四星球がカバーした「響く都」に登場した謎のキャラクター。朱雀の国から馬に乗ってやって来たROTTENGRAFFTY好きのNOBUKIという王子様)に扮した四星球の北島康雄だった。

奇跡のコラボが実現した「響く都」は、ステージの上も下もお祭り騒ぎで、朱雀王子は好きなようにやりたい放題。演奏中のKAZUOMIや侑威地にちょっかいを出し、ステージ脇の大型ビジョンに自分が映っていないと激怒し、音源と同じく「ロットンN∀OKI、移動はスケボー」「ロットンNOBUYA、身体壊しすぎ」「ロットン侑威地、1人だけ漢字」「ロットンHIROSHI、息子の方が大人」とコール&レスポンスし、更に音源には無かった「ロットンKAZUOMI、京都MUSEの入り口で雨が降ってて滑る」というコール&レスポンスで金閣をガッチリと1つにする。

楽しさが爆発したオーディエンスは、「D.A.N.C.E.」で踊り狂い、新曲「ハレルヤ」で暴れ狂い、「STAY REAL」で歌い狂う。血が騒いで仕方がない。楽しくて仕方がない。

そしてN∀OKIが「全27アーティスト、ライブ猛者ばかり。ほんまにありがとう!」と感謝し、「気づけば20年。順風満帆ではなくて、起伏ありすぎ、山谷ありすぎ、何度も這いずり回ってここまで来ました!」「どこまでいけるかわからないけど、まだ見たことがない景色のために、続けるっていう一番難しいことをこれからも続けたい!」「どんと来い2020年の前にここでケリをつける!」と叫ぶように言葉を吐いた後の『「70cm四方の窓辺」』が圧巻で、5人が感情を溢れさせた凄まじい光景にぐっと惹き付けられる。

ライブは佳境に入り、「声を聴かせてくれ!」と爆音の大合唱で始まった「金色グラフティー」で大暴れ。そしてHEY-SMITHホーン隊の満(Sax.)、かなす(Tb.)、イイカワケン(Tp.)とコラボしたスペシャルな「Error...」で本編終了。更にアンコールの「Bubble Bobble Bowl」ではHIROSHIがMAN WITH A MISSIONのスペア・リブ(Dr.)と交代、侑威地が四星球のU太(Ba.)と交代して大団円。「また来年! メリークリスマス! よいお年を! ほなライブハウスで!」「俺らが京都、ROTTENGRAFFTY!」と2日間の幕を閉じた。

楽しすぎた『ポルノ超特急2019』。すべての出演者が全力で、痛快で、真冬なのに温かくて熱くて、身体は疲れてヘトヘトなのに心はスッキリと清々しい。イベントの最初から最後まで至るところからROTTENGRAFFTYの人柄が伝わってくるし、1曲終わる毎に「ありがとう」と感謝の気持ちを告げ、頭を深々と下げる5人の姿がとても印象的で。今年もすごいものをたくさん観たし、いっぱい笑っていっぱい感動した。『ポルノ超特急2019』は大満足で終点に到着。今年もありがとうございました。







text:山中 毅 / 早川加奈子
photo:HayachiN / Yukihide”JON…”Takimoto / かわどう / 石井 麻木

■<ポルノ超特急2019>

https://porno.rotten-g.com/19
公演日:12月21日(土) / 22日(日) 乗車時刻 10:00 / 発車時刻 11:00
会場:京都パルスプラザ

出演アーティスト
【12月21日(土)】*マキシマム ザ ホルモンの出演は見合わせとなりました。
<金閣>
キュウソネコカミ / coldrain / SUPER BEAVER / dustbox / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / ROTTENGRAFFTY
<銀閣>
EGG BRAIN / Crystal Lake / Survive Said The Prophet / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / TOTALFAT / NAMBA69 / NOISEMAKER

【12月22日(日)】
<金閣>
SiM / 10-FEET / Dragon Ash / HEY-SMITH / MAN WITH A MISSION / MUCC / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
<銀閣>
GOOD4NOTHING / SHADOWS / SHANK / 四星球 / ハルカミライ / HAWAIIAN6 / Hump Back

乗車券:全乗車券ソールドアウト


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