【イベントレポート】IN2IT、クリスマスショウケースで「皆さんにあげたいものがあるんです」

ポスト

K-POPグループのIN2ITが12月16日、青山RizMにて<IN2IT Christmas Showcase>を開催した。昼の部と夜の部の二部構成で行われた同ショウケースは終始、熱気と笑顔に包まれる中で行われた。その第2部の模様をレポートしたい。

◆IN2IT (イントゥイット) 画像

アイドル育成プロジェクト番組『少年24』から誕生したIN2ITは、次世代K-POPボーイズグループとして日本でも2019年から本格的に活動をスタートさせている。先ごろ、シングル「I'm Your Joker」で2020年3月4日に日本デビューすることを発表するなど、期待が寄せられる中でのショウケースとなった。

暗転したステージにメンバーのシルエットが浮かび上がると満席の場内から黄色い歓声が起こる。ゆったりとしたレゲエ調のリズムが心地よいサウンドと、長い手足を生かしたセクシーでクールなダンスが印象的な「ULala:Poisoning」でオープニングを飾った。続けて披露された「SnapShot(Japanese Ver.)」はマドンナの「Vogue」をモチーフにしたようなヴォーギングダンスが目を奪うダンスナンバー。サビの“チャカチャカ Snapshot”で写真を撮影するようなパフォーマンスをする彼らと一緒に、ペンライトを振りながら歌うファン。早くも一体感ある空間を作り上げた。同曲ラストでは客席を真っすぐ見据えたまま各々ファッションモデルさながらのポーズでキメ、一旦ステージを降りた。


ここからは、お笑いコンビX-GUNのさがね正裕による司会進行のもと、トークコーナーへ。トナカイの角やサンタクロースのミニ帽子など、クリスマスにちなんだアイテムをそれぞれ頭につけて再びステージに登場した彼らに“カワイイ!!”という声が飛び交う中、椅子に腰かけ、1人ずつ日本語で自己紹介した。7月に大阪と東京で行った<IN2IT Summer Paradise 2019>以来、約5ヶ月ぶりとなる今回の<IN2IT Christmas Showcase>だが、その間に東ヨーロッパツアーを行ったことや、移動や滞在先での過ごし方、東ヨーロッパで食べて美味しかったものなど、楽しいフリートークが繰り広げられた。そして話題は、“日本に来たときに食べたいもの”へ。

「僕はいつも牛カツ。とろろと一緒に食べるのが好きです」──ヨンテ
「牛たん! 唐揚げ!」──イノ
「有名なチキンの部位があるんですけど、ちょっと名前が思い出せない。(ファンから「手羽先!」の声)そう、手羽先!」──アイジェク
「僕はたこ焼きとお好み焼きが食べられなかったんですが、前回日本に来たときから美味しく食べられるようになりました」──イノ
「コンビニのたまごパン、美味しいです!」──アイジェク
「とうもろこしとマヨネーズのパン、本当に美味しい!」──ジアン
「最近はドン・キホーテに。品揃えがいいから。その中でも焼き芋のにおいが……(笑)」──ヨンテ

日本のコンビニパンからドン・キホーテの品揃いまでかなり詳しいメンバーたち(笑)。そんな彼らの話に、大きくあいづちを打ったり、共感したり、驚いたり、興味津々で耳を傾けるファン。そして話は、“日本と韓国の年末年始にまつわる文化の違い”へ。まずはお年玉の話から進行したのだが、日本のお年玉の習慣を知った途端、椅子から立ち上がり、さがねに両手を差し出すメンバーたちにファンは大笑い。ほかにも「年越しそばは食べるのか?」「紅白歌合戦のような番組はあるのか?」「初日の出は見に行くのか?」など、さがねの素朴な疑問をメンバーにぶつけていった。時にはメンバー同士でチャチャを入れ合ったり、冗談を言ったり、愛嬌たっぷりに答える彼らに、ファンは目も耳も釘づけだった。トークコーナーの最後は2020年への願い事を1人ずつ。


「まず一番大事なのは健康ですね。すべての方々が健康であるとうれしいです。そして、健康な姿でたくさん会えることを望んでいます」──インピョ
「毎年願っていることではあるんですが、腹筋ができることを願っています。3年目です。がんばります」──ヒョヌク
「2020年は僕たちIN2ITと、ファンの方たちIN2U(イントゥーユー)の方々が毎日毎日会えればいいなと。以前からお話してるんですけど、たとえばみんなと一緒にキャンプに行って、キャンプファイヤーなどを通じて、近距離で皆さんの悩みとかを聞いたりする機会があればいいなと思います」──アイジェク
「僕は皆さんが健康で、僕自身も健康で、家族も健康で、IN2Uの方と一度でも多くの会う機会ができれば。そして、いいステージがお届けできれば幸いです」──ジアン
「僕は1つしかありません。今までよりもっと多い公演があることが一番だと思います」──ヨンテ
「僕は外国語をマスターしたいです。英語ももちろん、日本語、中国語、たくさん挑戦してみたいと思います」──イノ

そして、この日、来場した人だけのために準備したというAIのカバー「ハピネス」へ。「皆さんが笑えば僕たちは幸せだから、僕たちの歌で笑ってくれたらうれしいです。一緒に歌ってください」とヨンテ。ファン1人1人の顔を見て微笑みながら、イノから歌い紡いでいく。“Lala lalala ~♪”ではファンも一緒に合唱。場内は温かくハッピーな空気に包まれた。

「一緒に歌ってくれてありがとう」とインピョ。「僕たちの歌はどうでしたか?」とヨンテがファンに尋ねると、「チョアヨ!(いいよ)」「チェゴチェゴ!(最高最高!)」と韓国語で答えるファン。「僕たちが皆さんに聴かせたい気持ちです」と次に歌ったのは、ミディアムバラード「Young & Dumb」。美しいコーラスワークでしっとりと聴かせた後、純粋だった幼い頃の思い出を回想した「If It’s a Dream」へ。ラストにジアンが“You believe You believe”と歌いながらキュートに肩をすくめるとファンは狂喜した。


それぞれの個性が光るシックな衣装に着替えて再登場した彼らは、いつもIN2ITを支えてくれるIN2Uへの感謝の気持ちを込めて「2U」を披露。イノとインピョ、ヒョヌクとヨンテ、ジアンとアイジェクの組み合わせで、1組ずつステージを降りて、ファンとハイタッチしたり、アイコンタクトを交わしながら客席の間を練り歩き、ファンを喜ばせた。

「今日はファンの方々と過ごすことができて思い出に残る1日になりました。感謝の気持ちでいっぱいで何て伝えたらいいかわからないんですが、今一度、お礼を申し上げます。ありがとうございます」──インピョ
「今日は幸せな思い出を僕に作ってくださって感謝します。これからも幸せな思い出をたくさん僕たちに作ってください。僕たちもこれから先、いっぱい努力します。ありがとうございます」──ヒョヌク
「皆さん食事はされましたか? お腹が空いてると思うので、僕から皆さんにあげたいものがあるんです。(上手袖に行き、幕から手で作ったハートを出す)。本日はお越しいただき本当に感謝申し上げます。2020年は、さらに僕たちIN2ITはカッコよくなると思います。なので必ず、ずーっと僕たちを見守っていてください」──アイジェク
「日本はもちろん、遠い海外からお越しいただいた方がたくさんいますが、往復の時間、すごく大変な道のりだと思います。本当にありがとうございます。僕のかわいい弟くん(メンバー)たち、毎日毎日一生懸命がんばってます。帰国後もたくさんの写真をSNSなどにアップロードします。また来日します!」──ジアン
「皆さんがいなかったら僕たちはここまで来れなかった。これからもがんばりますので、僕たちのそばにいてください。そして、次はもっとカッコいい姿で来ますから期待しててください。僕たちのデビュー曲「I’m Your Joker」もいっぱい聴いてください」──ヨンテ
「皆さん今日は楽しかったでしょうか? なぜこの質問をしたかというと、僕は幼い頃コンサートに行ったとき、大きな声を出すとストレス発散できたんですね。少しでも皆さんのストレス発散になったなら、本日の公演は成功に終えたということになります。これからもIN2ITの公演の機会はたくさんありますので、皆さんたくさんいらしてください」──イノ

メンバーからのメッセージを終わると、「ひと言いいですか?」とさがね。「僕は、あなたたちに会ってちょっとストレスを感じます。なぜか?……明日から会えないと思うとね」と伝えた。これに嬉しそうな表情を浮かべるメンバーと共感の入り混じった声を上げるファン。「歌もダンスも上手で、カッコよくて気さくで、本当に大好きになっちゃった」とさがねをトリコにしたIN2ITだった。


そして、トーク中の和やかな雰囲気とは打って変わり、「Geronimo」では凛々しい表情でハイレベルなパフォーマンスを観せる。曲中、センターで歌うヨンテがジャケットの内ポケットから指ハートをファンに差し出すと、ファンは悶絶状態となった。さらに、8月21日に日本リリースしたミュージックカード「Run Way(Japanese Ver.)」を披露。IN2IT史上、最も激しいサウンドとダンスが絡み合うメンバーであり“Run Away”を象徴する走るような振り付けでファンを魅了した。

歌い終えるとアイジェクが「IN2IT、本当にカッコいいですね!」とひと言。「自分で言う?(笑)」とヨンテがツッコみ、「クリスマスとか年末年始に皆さんと一緒に過ごすことが願いだったんですけど、その願いを叶えてくれたみんなに感謝します」と全員で一斉に「ありがとうございます!!」とあいさつした。そして、ラストを飾ったのは、バラード「Tomorrow」。ミラーボールが回る幻想的な空間の中、ファン1人1人に気持ちが届くように心を込めて丁寧に歌い上げた。

「以上、IN2ITでした! ありがとうございます。もっと僕たちがいい機会を作るようにがんばります!」とヨンテが言うと、大きな拍手で、それに応えるファン。日本デビューを前に、日本のファンとの絆をより強くした<Christmas Showcase>となった。

2020年3月4日にリリースされる日本デビューシングル「I’m Your Joker」は、テレビ東京系アニメ『デュエル・マスターズ!!』のエンディングテーマに抜擢。防弾少年団やEXCILEのSHOKICHIなどに楽曲提供を行っているRYUJAとDAISUKE共作のR&Bナンバーとして仕上がっている。抜群の歌唱力とパフォーマンスはもちろん、サービス精神旺盛なトークセンスにも定評がある彼らの2020年の躍進が期待できる一夜となった。

取材・文◎牧野りえ
撮影◎相澤一茂(Bromide,inc.)


■日本デビューシングル「I’m Your Joker」

2020年3月4日リリース
【初回限定デュエル・マスターズ!!盤】DM-0007 ¥1,300(税抜)
●デュエル・マスターズ!! × IN2ITコラボ描き下ろしジャケット
●デュエル・マスターズ!!プロモカード封入
【通常盤】DM-0008 ¥1,300(税抜)
1. I’m Your Joker
2. Fire In My Heat
3. I’m Your Joker-TV ANIME Version- ※初回限定盤のみ収録
4. I’m Your Joker-Instrumental-
5. Fire In My Heat-Instrumenatl-
※「I’m Your Joker」はBTSやEXILE SHOKICHIなどに楽曲を提供しているRYUJA、DAISUKE共作のR&Bナンバー。テレビ東京系アニメ「デュエル・マスターズ!!」の1月クール エンディングテーマに起用される。

この記事をポスト

この記事の関連情報