【インタビュー】SAMURAIMANZ GROOVE、1stアルバム完成「このバンドがなければ爆弾ジョニーは続けられなかった」

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■もうここでやんないと
■音楽無理だなぁ…と思った──新居延遼明

──希陽介くんから見て、マンズを始めてからの遼明くんって変わりました?

希陽介:あ、全然違いますね。いい意味でセパレートできてる。爆弾のことは爆弾のことで、まぁ自分がやんなきゃいけねぇのかなって思ってるフシがあるし。マンズはマンズで声児もいるし、俺も一緒にいるし、まず楽しくやろうぜっていう感じも見える。もちろん同じ人がやってるから、その遊び心を爆弾に持ち込むような気配もあるし。

──そういう起爆剤が、近年の爆弾ジョニーにはなかった。

遼明:あのね、爆弾は5人いるじゃないですか。僕ひとりが向き合える人数って2人とか3人くらいまでなんですよ。もうキャパがオーバーしちゃう。前はメンバー以外にスタッフもいたけど、今は5人だけになって、だいたい全部俺がやんなきゃいけなくて。だから……相当ヤバかったですよ。爆弾が上手くいってないのも最近わかったことで。当時は何かわかんないけどウワーッてなってた。今は前向きなんですよ、何に対しても。でもそれも声児誘ってマンズ始めたおかげだし。声児さんがいないと爆弾は解散してたと思います、僕。

──実はけっこうな危機だった?

遼明:バンドが危機かどうかはわかんない。ただ単純に俺が相当やられてた。死にかけてた……っていうか心は死んでた。たぶん。

希陽介:うん、死んでたね。

──それなのに、またバンドで救われるって面白い話ですよね。

遼明:ひとりじゃ何もできないんですよ、わたし。

希陽介:俺も、爆弾をなんとかしたかったんです。でもなんともならなくて。でも音楽はやりたいし、どうしたらいいんだろうって僕自身悩んだ時期があって。ちょうどそのときに爆弾の企画でこの三人でやって。このバンドに救われたし、不思議なもんで自分の曲にも救われたし。その感覚があったから今も爆弾ジョニーをできてるのかな。SAMURAIMANZ GROOVEがなければ爆弾ジョニーは続けられなかったんじゃないかなと思います。

遼明:や、マジで解散してたと思う。俺が「解散する」って言ったら終わるから。

声児:でも解散させちゃいけないですよ、こんないいバンド。絶対ね。

──そのためにもマンズが始まったと。

遼明:マンズをやったからこそ、爆弾の、今まで見えてなかった良いところもわかったし。その逆もそうなんですけどね。だから今はいい感じ。

希陽介:うん、なんか上手く回ってる感じはするね。


──あと、キーになった「Hello」にはまっすぐな歌詞もあって。“覚えたあの日々のカタチを この際全部拭い去るんだ”と。爆弾ジョニーにまつわることを、一度まっさらにしたかった?

遼明:したかったっつうか、僕の中では、なんかもうまっさらだったからマンズを始められた。もうここでやんないと、音楽無理だなぁ……と思った。爆弾でいろいろやってきて、ちょっと……もうふざけるだけじゃダメかなって思ったから。自分が。表現としてふざけることは全然あるし、声児もふざけるの得意だけど。でも、自分に真摯に向き合った結果、マンズをやることにしました。もうふざけてられないと思って。

──そこにいたのが、この二人のメンバーだった。

遼明:はい。俺は心が疲れたときに、ひとりで息抜きするよりは、絶対友達となんかやったほうがいいの。だったら声児とやろうと思った。

声児:遼明と俺は、思いついたら「よし、やろう!」って動けるタイプで。それを後回しにしたら、俺は面倒臭くなるし、遼明は忘れちゃうタイプ。あと希陽介は考え出しちゃうタイプで。

遼明:確かにね(笑)。

声児:だったら「今やるわ!」っていう。そういう感じでやってますね。

──わかりました。ドラムは今、サポートでタイチ (爆弾ジョニー)くんが入ってますが。

遼明:しばらくはライブのサポートはタイチに頼もうと思ってる。で、もし音源を次も作るんであれば、全然違う人を曲ごとに呼んでもいいかなぁ。やっぱタイチだけだと、タイチが忙しいときはライブできないから。それに振り回されたくはないし、タイチにも悪いので、ドラマー募集してます。

声児:ドラマー大募集してまーす。

希陽介:タイチくんを正式メンバーにしてないのも、まぁ、爆弾のファンを不安にさせたくないっていうのもあって。「小堀くんと安田くんをハブいて3人が新しいバンド組みやがったぞ」って見られ方をされると、それは双方にとってまったく良くないから。

遼明:マンズをやってる理由って「楽しい」以外ないんですよ。もちろん見た人が俺たちと同じ気持ちになるだろうとは思わないから、勝手に解釈して、妄想してもらうくらいでいいんだけど。とにかくね、どうせいつか死んじゃうから、やりたいことをやって死んだほうが絶対いい。自分が残してきたものしか残らないじゃないですか。だったらやりたいことだけ残していきたいし。

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