ビリー・ジョエル、新型コロナウイルスにより打撃を受けた地元NY市民を救済するためのチャリティ特別番組『Rise Up New York!』に出演

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経済的困難にあるニューヨーク市民を救援するチャリティ団体Robin Hood Foundationが、新型コロナウイルスにより打撃を受けた人たちに対する支援金を募るため、現地US東部時間5月11日月曜日の夜7時(日本時間5月12日火曜日の朝8時)から、新型コロナウイルス救済チャリティ特別番組『Rise Up New York!』 を放映した。

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この番組のホストはサタデー・ナイト・ライブで知られるティナ・フェイをはじめ、ロバート・デ・ニーロ、ジェニファー・ロペス、バーブラ・ストライサンド(声のみの出演)などが務め、ビリー・ジョエル、同じくニューヨーク出身のマライア・キャリー、アリシア・キーズの他、スティング、ボン・ジョヴィといったニューヨークと縁の深いアーティストが出演して素晴らしいパフォーマンスを披露、視聴者に寄付を募った。

この日、マライア・キャリーが最初のパフォーマーとして「Through The Rain〜Make It Happen」を披露し、続くスティングは「メッセージ・イン・ア・ボトル」、アリシア・キーズは「グッド・ジョブ」、ボン・ジョヴィは「イッツ・マイ・ライフ」、をそれぞれ披露した。

ラストではニューヨーク州知事アンドリュー・クオモによる「ニューヨークのスピリットを体現する人物として、彼以上の人は思い当たらない。世界的スターである前に生まれも育ちもニューヨークの生粋のニューヨーカーで、私の友人であり、ブラザーであり、デラとレミーの父であり、そして“ピアノ・マン”である、Mr.ビリー・ジョエル!」というイントロダクションを受けて、ビリーは「マイアミ2017」をパフォーマンス。

▲NYシェイ・スタジアム取り壊し前、最後の公演開催をアナウンスした時のビリー・ジョエル

「ブロードウェイの灯が消えてしまった/エンパイア・ステートビルは倒され/壮大な摩天楼が崩れ落ちるのを見た/人々はみなずっと前に去ってしまった/マンハッタンは海に沈められた」という予言めいた歌詞を持つこの曲は、これまでも9.11のあとの<The Concert for New York City>や、ハリケーン・サンディのあとの<Hurricane Sandy: Coming Together><12-12-12: The Concert for Sandy Relief>など数多くのチャリティイベントでビリーがパフォーマンスしているが、今回はタイムズスクエアにある13の大型ビジョンにパフォーマンスの模様がリアルタイムに映し出され、更には曲に合わせてエンパイアステートビルがライトアップされるなど、感動的な光景がニューヨークのど真ん中に出現。ビリーは、「ニューヨークよ、ステイ・ストロング(強くあれ)。マスクを着けてくそったれウィルスに感染しないように!」との言葉と共に、その感動的で力強いパフォーマンスを終えた。


ちなみに、「マイアミ2017」というタイトルは、破滅的な災害後に多くのニューヨーカーがマイアミに隠退し、曲の語り手が2017年になって孫へ当時の惨状を語って聞かせる、という曲の世界観からきている。2001年10月、9.11直後に開催された<The Concert for New York City>でこの曲を披露した際、曲の最後にビリーは、「私は25年前にこの曲を作った。この曲はこのまま空想の歌になっていくのだろうと思っていた。まさか現実のことになろうとは。しかしこの曲の結末とは違い、我々はどこにも逃げたりしない!」と表明し、大喝采を浴びた。 

なお、Robin Hood Foundationには結果的に1億1,500万ドル(約123億6,500万円)の救済資金が寄付された。収益金は、食事やシェルター、教育、健康問題などで支援を必要とするニューヨーカーに全額寄付される。

◆ビリー・ジョエル オフィシャルサイト(英語)
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