YOSHIKI、ビッグプロジェクトを計画中

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5月30日、YOSHIKIがニコニコ生放送とYouTube Internationalサブスクリプション内『YOSHIKI CHANNEL』にて、ロサンゼルスの自宅から5度目となる‟セルフ生配信”を行った。

◆番組画像

今回は配信の様子を別アングルから撮影したインスタライブも慣行し、 視聴数は10万ビュー超を記録。 ニコニコチャンネル、YouTube、Instagramという3つの配信を1人で同時に操っていたのだ。

配信の冒頭では、YOSHIKIが住んでいるロサンゼルスについて、 基本的にはまだ外出禁止ではあるが自粛の段階がステージ2に入り、レストランなどでは制限付きだが店内でも飲食できるようになってきた、と現状を報告。そして現地で有名なスタジオを持つYOSHIKIは ‟録音時にマイクの前に立てるポップガードやヘッドフォンは持参する”など、レコーディングアカデミーが提案している新たなルールについても語った。

続いて、この5月で首の手術からちょうど3年経ったという事で、Instagramに投稿した過去の写真や動画を見ながら当時を振り返った。そして「左手の親指と人差し指は、今もずっと電気が流れているような痺れがある。でも指は動くし、ピアノも弾けるので、なるべく前向きに考えている。首を2回手術して、それでもまだドラムを叩いてるので無謀だと周りに言われるけど、自分はそれなりの信念を持って音楽をやっているから」とYOSHIKIらしい笑顔で語った。


このタイミングで首の手術に言及した理由については、「自分は首の手術をして生活が変わってしまったけど、僕らが今後過ごすNew Normalの世界もある種同じかもしれない。ワクチンができるまでの間、この変わってしまった世界に対応していかなくてはならない。僕は手術後に一時歩けなくなったし呼吸も普通にはできなくなったけど、今はこうして音楽活動ができている。こんな人もいるんだということを知ってもらい、少しでもみんなを励ませればと思った」と述べた。音楽はもちろん、自身の人生を通じてリスナーに希望を与えるYOSHIKIの意志が顕著に表れている場面であった。

また、毎年恒例のディナーショーについては当面の延期を発表。当初15公演が8月に決定していたが、コロナ感染拡大防止の為に自らキャンセルを決断したという。

しかし現在、YOSHIKIは大きなプロジェクトをいくつも抱えており、日本、 中国、 アメリカ、 ヨーロッパと、世界各地のスタッフチームと24/7(24時間・週7日)で会議をしているとの事。膨大な量のミーティングで、 「喋りすぎて口の筋肉が痛い(笑)」と冗談交じりに言った。


「エンターテインメントの世界は、これからが本当の戦いになる」と考えるYOSHIKIは「成功すれば業界的にも新たな道が開けるような」実験的な計画もある様子。「みんなの力になれるように、思い切った事をやってみる。失敗する可能性もあるけど、失敗を恐れたら何もできない」と語り、計画中のプロジェクトには「こんな事もやるの!?」というものもある、と明かした。 そのひとつを、 6月20日に行われる次回の配信時に発表できそう、とも語った。こちらはみんなに希望を与えるような夢のある内容になるそうだ。

また、番組後半では「触れるべきか迷った」とためらいながら、5月25日にアメリカのミネソタ州で起きた、白人警官による黒人男性への暴行致死事件について言及。「映像を見たが、あまりにも衝撃的で心が痛かった。 “アメリカンドリーム”という言葉もあり、アメリカは世界中のあらゆる人種の方たちが集まってきている場所で、自分もその一人。音楽は世界の共通言語だから自分はあまり壁を感じていないが、まだこういう現実が存在する事を目の当たりにしてショックを受けた。みんながいかに助け合っていけるかが大切。こんなに悲しい事件がもう起こらない事、そして彼の冥福を心から祈っています」と神妙な面持ちで語り、アメリカに30年近く住んでいる故の言葉の重さを感じさせた。

ファンの質問にYOSHIKIが答える場面もあり、「自粛生活で鬱にならないか?」「ポジティブに考えるには?」といった質問には「正直言うと、鬱になる。今だけじゃなく子供の時から、鬱状態になる時がある。どうやってその状態と戦うか……僕は芸術に向かう。日記のように毎日曲を書いて吐き出します」と、幼い時に自殺した父親の死について触れた上で、ファンを気遣い、自分なりの鬱との向き合い方を告白した。

加えて、「なるべく幸せな事を考える努力をする」と言い、自粛が続く現状も、「3月18日から2か月半、こんなに長い期間同じ場所にとどまってた事はなかった。こんな状況になって、今までのことがリセットされてるのかな、とも思う。 今までやってきた事は流されて何となくやってきたのか、本当にやりたくてやってきたのか……本当にやりたい事、すべき事は何なのか?と考える時間が与えられた気がする」と、良い方向に捉える努力をしていると語った。

「パンデミックが起きたから僕らの生活が変わったのではなく、僕らの生活がパンデミックを起こしたのかもしれない、と逆転して考えたりもする。これだけ人々が国境を越えて移動する時代だからこそ、世界的なパンデミックに発展してしまったのかもしれない」との見解を示した。

そして「should have~,would have~,could have~…ああすればこうすれば良かった、は一旦置いといて、これからどうすべきかを考えることが重要。今の状況を受け入れて、その中で可能性を探っていく。今だからできる事が絶対ある。僕はアーティストとして ‟New normal”で今まで当たり前だった事が出来なくなり、辛い思いをしてる皆さんを励ます立場でいようと努力している。皆がサポートしてくれたから、まだ自分も頑張っていられる。そして何らかの理由でまだ生きている。きっとそれは今のような辛い時に皆を励ます使命があるからなんだろうな、と思っている」と、強い決意で締めくくった。

『YOSHIKI CHANNEL』次回放送予定

「YOSHIKI 新たな発表」
6月20日 午後8時30分から
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv326241450
※全編ご覧になるには、 YOSHKI CHANNNEL有料会員登録が必要です。

◆『YOSHIKI CHANNEL』
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